もしあなたがブラックリストに掲載されている可能性があるなら、以下のような考えを一度は持ったことはありませんか?
- やっぱりブラックリストに載ると、住宅ローンは組めないの?
- ブラックリストに載った後でも住宅ローンが使えるのか気になる
- 住宅ローンが組めるのなら、別にブラックリストに載ってもいいのだけど‥
すでにブラックリストに掲載されたと考えている人であれば、一度は考えたことのある疑問なのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、ブラックリストと住宅ローンの関係について絶対に知っておくべき必須情報を紹介していきます。
この記事を読むことによって、ブラックリストに載った後でも住宅ローンを組める具体的な方法がわかります。
記事を最後まで読んだ頃には、ブラックリスト掲載後の住宅ローンについて悩むことは、もうないでしょう。
先に結論から言うと、住宅ローンの中でも比較的審査が緩いといわれるフラット35の審査を受けてみるのが手です。
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②お得な住宅ローンを探す方法
モゲチェックを使うとあなたの属性に合わせた最適な住宅ローンが見つかります。また既に住宅ローンを組んでいる方も、お得な借り換え先を提案してくれます。
おさえておきたい「ブラックリスト」の基礎知識
まずは「ブラックリスト」の基礎知識を紹介しましょう。
そもそも「ブラックリスト」と呼ばれる固有のリストは存在しません。
もし各種ローンやクレジットカード決済などの返済に問題が出た場合、個人信用情報に「事故」として記録され、金融業界全体で共有されることになります。
個人信用情報を管理する機関は複数ありますが、データはすべての機関でネットワークを介して共有されています。
つまり、どこかの個人信用情報機関で「事故」が記録されれば、他の個人信用情報でも、事故がリアルタイムで記録される仕組みなのです。
ちなみに主な個人信用情報機関は、以下の通りになっています。
なぜ個人信用情報が生まれたかというと、過剰な融資を防止し、多重債務者の発生防止のため。
名目上は、消費者を守るために作られたシステムとなっています。
個人信用情報に記録された「傷」は一定期間が経過すると、データが削除されますが、消されるまでの期間は「傷」の内容に基づいて変化するのが特徴。
自己破産などの重い「傷」なら、7年から10年の期間がかかると言われていますが、今のところ明確な削除ルールは公開されていません。
住宅ローンの審査では、必ず個人信用情報機関に本人の過去と現在の他のローン借入状況を確認します。もし過去の事故記録データが残っている場合、審査には通りません。
審査で落ちる理由を金融機関は、ハッキリ言ってくれませんが、過去の返済に問題があったせいで否決になる人は本当に多いです。
個人信用情報に「傷」があると、住宅ローンの申し込み以外にもクレジットカードを作るのができなかったり、各種ローンを組むことが難しくなったりと、さまざまな制約が出てきます。
どうすればブラックリストに載ってしまうのか
どうすればブラックリストに載るのか、その基準はいまだに明らかではなっていません。
そのため、あくまでも長年不動産業者として住宅ローンに関わってきた筆者の個人的考察になりますが、主に以下の条件に当てはまる場合、確実にブラックリストに載る傾向があります。
登録された情報は事実であれば、訂正や削除することができません。
- ローン支払いや分割払い、リボ払いを2ヶ月以上滞納した人
- 自己破産をした人
- 任意整理をした人
- 個人再生手続きをした人
ブラックリストに掲載されているか不安な場合は、自分でも確認することもできますので、次項でご説明していきます。
自分がブラックリストに載っているか確認する方法
もしブラックリストに掲載されているか確実に把握したいのであれば、個人信用情報機関に請求して、自分の個人信用情報を取得してみましょう。
住宅ローン審査時に銀行が参照している個人信用情報機関は、「CIC」「JICC」「全国銀行協会」です。これらの機関に直接行って取得するか、郵送で受け取るか、またはインターネット上で自分の個人信用情報を見ることができます。
金融機関によって書式が全く違うので、見方もかなり異なりますが、非常に分かりやすい取扱説明書が付録されるので、ご心配なく。
説明書に沿って見ていけば、自分の金融事故(住宅ローンの審査に落ちる要因)を簡単に把握することができます。
もし個人信用情報機関に請求するのが面倒なら、住宅ローン審査を申し込んだ銀行の担当者に聞くのもいいかもしれません。
支店がないネット銀行であれば無理ですが、地方銀行や大手銀行など実店舗をもつ銀行であれば、融資担当者から自分がブラックかどうかヒントをもらえます。
プライバシーがあるので、具体的な発言は避けられますが、こちらが質問で誘導すると、限りなく「答えに近いヒント」をくれるでしょう。
騙されたと思って「もう一度申し込みをしたら審査に通りますかね?」と尋ねてみてください。
もしブラックリストに載っているなら「おそらく厳しいと思います…」と応えてくれるはずです。
もしブラックリストに載ってないなら「もう少し借り入れ金額を少なくしてみては?」「連帯保証人をつけてみましょう」などの具体的な改善策を提案されることでしょう。
ブラックリストに載った後に住宅ローンを組む3つの方法
ここまでは、絶対に知っておくべきブラックリストの必須知識についてお伝えしました。
ブラックリストについての理解を、より深めることができたのではないでしょうか。
ではそろそろ本題である「ブラックリストに載った後に住宅ローンを組む方法」について、紹介していきましょう。
以下に紹介する方法を参考にすれば、ブラックリストに載った後でも住宅ローン審査に突破できるはずです。
- 「傷」が消えるまで5〜7年間待つ
- 自分の「属性」を改善する
- 審査が甘い銀行を狙う
それぞれの方法の具体的内容について、次項より紹介していきます。
方法①「傷」が消えるまで5〜7年間待つ
個人信用情報に「傷」(=金融事故)が付いてしまった場合、「傷」の記録が消えるまで待つのが、もっともシンプルで効果的な方法です。
住宅ローンの審査では、金融事故に大きいも小さいもありません。何かしらの金融事故記録が残っている場合、審査に合格する可能性が低くなります。
金融事故が個人信用情報に掲載されている間は、どうしても審査が不利になるため、事故情報が完全削除されるまで5〜7年間待ちましょう。
逆に言えば、待つことさえできれば、ブラックリストに載った後でも住宅ローンを利用することが可能になります。
方法②自分の「属性」を改善する
ブラックリストに載った人は、銀行からの圧倒的な低評価を受けます。
少しでも審査に合格する確率を高めようとするなら、自分の「属性」を改善するしかないでしょう。
属性とは「勤め先」「勤続年数」「家族構成」などの要素を総称したもの。
大企業に勤めていたり、公務員であったり、勤続年数が5年以上あったりすると、属性が一気に高まります。
大企業に長年勤務していれば、個人信用情報にキズがあることを覆すほどの効果があるはずです。
しかし、勤め先と勤続年数などの属性は、なかなか変えられないもの。どうにかして誰でもできる「属性」改善方法がないかと考えている読者もいるでしょう。
では、誰でもすることができるうえに、抜群に「属性」を改善してくれる方法を紹介しましょう。それは「頭金」を準備することです。
頭金を準備している人は、銀行から「お金の使い方が計画的で、返済能力が高い」と見られています。
住宅ローンの頭金は、100〜300万円が相場です。これほどの大金を準備するには、長期的な貯蓄が必要でしょう。
長期的な貯蓄は本当に難しいですよね。銀行も貯蓄が難しいことは十分理解しています。
だからこそ頭金を用意する人には、高い評価をしてくれるのです。
もし頭金100万円以上を準備することができているなら、あなたの属性は大きく改善され、審査に大きなプラス要素をもたらすことでしょう。
ちなみに頭金を準備する方法は、自分で貯蓄するだけではありません。親や祖父母からの支援を受けることも可能です。
支援を受けた場合でも。自分でした貯蓄と同様に、属性を改善させることができます。
一般的に、親族からお金を受け取る場合、「贈与税」が課税されますが、住宅ローンの頭金のために受け取るお金なら、非課税になるのもポイントです。
方法③審査が甘い銀行を狙う
ブラックリストに載った後では、住宅ローン審査が厳しい銀行に申しこむと、すぐ否決されてしまいます。
審査を通過したいなら、審査が甘い銀行に狙うようにしましょう。
銀行は審査基準を明確に開示していないため、「審査が甘い」と明らかな銀行はありません。
しかし、長い間、多くの住宅ローンの利用者に関与してきた経験から言えば、明らかに他の銀行よりも「審査が甘い」と感じる住宅ローンがあります。
実際に「審査が甘い住宅ローン」に申し込みした人が、ブラックリストに載った後でも簡単に通過したことを見たこともあります。
一体どこの住宅ローンかというと…実は「フラット35」です。
不動産業者はお客さんから「ブラックリストに載っているかもしれない」と聞けば、迷わずフラット35を紹介するでしょう。
それほど、業者内では「フラット35=審査が甘い」という共通認識があります。
正直、筆者もなぜフラット35の審査が甘いのかわかりません。
これからもフラット35の「審査が甘いメカニズム」が、明らかになることはないでしょう。
しかし過去の合格実績から判断するに、フラット35がブラックリストに載った人に優しい住宅ローンであることは間違いありません。
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ブラックリストに載った人が審査をする際の注意点
ここまでは、ブラックリストに載った後に住宅ローンを組む方法をお伝えました。
紹介した方法を参考にすれば、ブラックリストに載った後でも、住宅ローンに合格する確率がはるかに高くなるでしょう。
最後に紹介するのは、ブラックリストに載った人が、審査をする際の注意点について。
ブラックリストに載った後に住宅ローンを本気で通しにいくなら、必ずフラット35を使うことになるはずです。
もしフラット35を申し込みするなら、ブラックリストに載るきっかけとなった金融機関とは、無関係な銀行で申し込みをするようにしてください。
銀行を通じてフラット35を申込したとき、銀行も審査を行います。
過去にブラックリストに載るような「金融事故」を起こしてしまった銀行で申し込みをしてしまうと、銀行側が保管している「ブラックリスト」によって、否決させられるかもしれません。
銀行は個人信用情報機関とは違う「独自の顧客情報(=事故情報)」を保有しており、過去に延滞があった人でないかをチェックしています。
一度延滞などをしてしまった銀行を申し込み窓口にしてしまうと、さすがのフラット35も絶対に否決されてしまいます。
確実に審査を通過したい場合は、ブラックリストに載るきっかけとなった金融機関とは、全く関係していない銀行で申請するようにしてください。
ちなみに銀行は、多くのグループ会社があります。もしA銀行の融資を過去に延滞していれば、A銀行のグループの銀行は、すべて否決されてしまうでしょう。
銀行のグループ会社を把握したい場合は、各銀行の住宅ローン商品概要をダウンロードして確認してください。
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まとめ
ブラックリストに載った後でも、住宅ローンを組みたい人に向けて、必要な知識を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
ブラックリストの基礎知識はもちろんこと、どうすればブラックリストに載った後でも住宅ローンを組めるのか、理解いただけたと思います。
もしブラックリストに載った後に住宅ローンを組みたいのであれば、今回紹介した知識をぜひ参考にしてみてください。