ネット銀行の住宅ローン/金利ランキングと2つのメリット・デメリット

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振込手数料って、何故か毎回、腹が立ちます。

そんな不満を抱えている人も多いため、ネット銀行を利用する人たちは急増中です。

ネット銀行が身近な存在になってきたことから、ネット銀行で住宅ローンを組みたいと考えている人も増えてきました。

これからネット銀行で住宅ローンを組もうとしている人の中には、

  • ネット銀行で住宅ローンを組む場合、何が良いのかを知りたい
  • ネット銀行に興味があるが、注意点も知っておきたい
  • 一番お得なネット銀行を知りたい

等々のことを思っている方も多いと思います。

そこで今回の記事では住宅ローンの「ネット銀行」にフォーカスしてお伝えいたします。

この記事を読むことで、あなたは自分にあったネット銀行を知ることができるようになります。

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1.国内のネット銀行と経営母体

ネット銀行は若い世代の間では身近になってきているとは言っても、まだまだ抵抗感を持っている人も多いです。

先日、筆者はある企業がコスト削減のために会社の口座をネット銀行に切り替えようとしたところ、取締役会で否決されている事例を見ました。

秘訣の理由は、「ネット銀行は怪しいから」というのが理由です。

特に50代以上の人になると、ネット銀行に対しての理解が浅く、会社ではまだまだ上層部の理解が得られないというのが実態です。

ネット銀行は、名前からは経営母体が全く分からない銀行も存在します。

ネット銀行は、全てのネット銀行で住宅ローンを取り扱っているわけではありません。

そこでまずはネット銀行の経営母体および住宅ローンの扱いの有無から紹介します。

ネット銀行名経営母体備考住宅ローンの扱い
ジャパンネット銀行三井住友銀行 Yahoo!JAPAN2000年に設立した日本初のネット銀行です。2017年にはYahoo!JAPANの子会社になっています。無し
大和ネクスト銀行大和証券大和証券グループのネット銀行です。大和証券は、証券会社としては野村証券に次ぐ2位の規模の会社です。無し
セブン銀行セブンアンドアイホールディングス言わずとしれたセブンイレブンを経営しているセブンアンドアイホールディングスが経営母体です。セブン銀行は単独で東証一部に上場しています。無し
じぶん銀行 三菱東京UFJ銀行 au(KDDI)一番名前と母体にギャップのある銀行です。リアル銀行としては最も経営が安定している三菱東京UFJ銀行が母体になっています。またauの母体も優良企業のKDDIです。有り
ソニー銀行 SONY元々は電機メーカーのソニーが母体です。本体の業績は波がありますが、現在、ソニーグループはソニー生命が超優良企業であるため、グループ全体としての経営基盤は安定しています。有り
楽天銀行 楽天国内ネット販売最大手の楽天が運営しています。ネット銀行としての口座保有数は日本最大です。楽天の三木谷社長自身が、元々、日本興業銀行出身でもあります。有り
住信SBIネット銀行 三井住友信託銀行 SBIホールディングス信託銀行大手の三井住友信託銀行が運営しています。住宅ローンの金利に関しては常に最も安い金利を提供しており人気のあるネット銀行です。有り
イオン銀行 イオン大型商業施設を運営するイオングループが母体です。イオンの各店舗にATMが設置されており、買い物をしながら銀行手続きを済ませることができる点が特徴です。有り
新生銀行 新生銀行リアル店舗もありますが、ネット銀行にも力を入れている銀行です。前身は経営破たんした旧日本長期信用銀行になります。ATM手数料無料などの強みを持っています。有り

上表のように、ネット銀行の多くは現在の国内の優良企業が母体となっていることが分かります。

ネット銀行は、全体的に自己資本比率が高い銀行が多く、リアル銀行よりもむしろ安全な銀行も多いくらいです。

経営が不安視される地方銀行よりは、むしろネット銀行の方が安全な銀行であるということもできます。

以上、ここまで国内のネット銀行と経営母体についてご紹介しました。

では、ネット銀行の金利はどのような水準なのでしょうか。

そこで次にネット銀行の金利ランキングについてご紹介します。

2.ネット銀行金利ランキング【2018年9月最新版】

金利について、2018年9月時点で筆者が調査したものを示します。

リアル銀行との違いも明確にするため、リアル銀行も含めた金利ランキングを下表に示します。

変動金利ランキング

変動金利のランキングについては、以下のようになっています。

順位銀行名ネット・リアル金利
1位 住信SBIネット銀行 ネット銀行0.444%
2位 ソニー銀行 ネット銀行0.499%
3位 楽天銀行 ネット銀行0.507%
4位 三井住友信託銀行 リアル銀行0.525%
5位 イオン銀行 ネット銀行0.570%
6位 三菱UFJ信託銀行 リアル銀行0.575%
7位 りそな銀行 リアル銀行0.595%
8位埼玉りそな銀行リアル銀行0.595%
9位横浜銀行リアル銀行0.600%
10位 新生銀行 ネット銀行0.600%

変動金利については、顕著な傾向があります。

上位5行のうち、4行がネット銀行です。

1位は 住信SBIネット銀行 です。

トップファイブの中の唯一のリアル銀行は三井住友信託銀行ですが、三井住友信託銀行は住信SBIネット銀行の経営母体でもあります。

変動金利に関しては、ネット銀行に完全に軍配が上がっていると言えます。

10年固定金利ランキング

10年固定金利について見ていきます。

順位銀行名ネット・リアル金利
1位岐阜信用金庫リアル銀行0.600%
2位 三菱UFJ信託銀行 リアル銀行0.610%
3位愛媛銀行リアル銀行0.640%
4位 住信SBIネット銀行 ネット銀行0.650%
5位 イオン銀行 ネット銀行0.690%
6位武蔵野銀行リアル銀行0.700%
6位 三井住友信託銀行 リアル銀行0.700%
6位香川銀行リアル銀行0.700%
6位きのくに信用金庫リアル銀行0.700%
10位伊予銀行リアル銀行0.730%

10年固定金利となると、ランキング上位のメンバーがガラッと変わってきます。

ベスト10の中に、多くの地方銀行がランクインしてきます。

10年固定金利では、ネット銀行だと 住信SBIネット銀行 の金利が最も安いです。

住信SBIネット銀行は変動金利でもNo.1であったため、ネット銀行の中でもかなり金利の安い銀行になります。

20年固定金利ランキング

20年固定金利について見ていきます。

順位銀行名ネット・リアル金利
1位日本住宅ローンノンバンク1.000%
2位 住信SBIネット銀行 ネット銀行1.010%
3位 ARUHI ノンバンク1.020%
4位 みずほ銀行 リアル銀行1.040%
4位 りそな銀行 リアル銀行1.040%
4位埼玉りそな銀行リアル銀行1.040%
4位 楽天銀行 ネット銀行1.040%
4位 イオン銀行 ネット銀行1.040%
4位北海道銀行リアル銀行1.040%
4位みちのく銀行リアル銀行1.040%

20年の長期固定ローンになると、リアル銀行やネットバンクの他、日本住宅ローンARUHI といったノンバンクが上位にランクインしてきます。

都市銀行であるみずほ銀行が4位に入っています。

住信SBIネット銀行 は相変わらず金利が低いです。

その他、 楽天銀行 イオン銀行 が同率4位につけており、健闘しています。

35年固定金利ランキング

最後に最も気になる35年固定金利について見ていきます。

順位銀行名ネット・リアル金利
1位日本住宅ローンノンバンク1.000%
2位 ARUHI ノンバンク1.020%
3位十六銀行リアル銀行1.060%
4位 みずほ銀行 リアル銀行1.120%
4位 りそな銀行 リアル銀行1.120%
4位埼玉りそな銀行リアル銀行1.120%
4位 楽天銀行 ネット銀行1.120%
4位 住信SBIネット銀行 ネット銀行1.120%
4位 イオン銀行 ネット銀行1.120%
4位北海道銀行リアル銀行1.120%

35年ローンを見ると、日本住宅ローンとARUHI、十六銀行を除くと、ほとんどの銀行が1.120%を採用しています。

35年ローンとなると、楽天銀行と住信SBIネット銀行、イオン銀行の差はなくなりました。

ネット銀行の中でもこの3つの銀行は常にトップ10にランクインしており、総じて金利が安い銀行と言えます。

ネット銀行の中で、金利については 住信SBIネット銀行 が最も安いと言えます。

以上、ここまでネット銀行金利ランキングについて見てきました。

では金利以外にネット銀行にはどのような費用がかかるのでしょうか。

そこで次に住宅ローンの諸費用について見ていきます。

3.住宅ローンの諸費用一覧

以下に、住宅ローンを借りるときに発生する費用を示します。

費用項目説明
団体信用生命保険料住宅ローン返済中に、死亡や高度障害になった場合、住宅ローンが支払われる生命保険です。
事務手数料住宅ローンの手続きのために銀行に支払う手数料です。事務手数料には、定額で固定型と融資額に応じてパーセンテージで支払う変動型があります。
保証料保証会社の保証を受けるための対価として保証会社に支払う費用になります。
繰上返済費用繰上返済を行うために銀行へ支払う手数料になります。

住宅ローンは金利だけではなく、これらの費用が発生するため、金利の他、諸費用がどの程度かかるのかを把握する必要があります。

以上、ここまで住宅ローンの諸費用について見てきました。

ではネット銀行でこれらの諸費用がどの程度かかるのか、次に紹介いたします。

3-1.ネット銀行比較の諸費用一覧

住宅ローンを扱っているネット銀行について、団信保険料や事務手数料、保証料を比較すると、以下のようになります。

ネット銀行名団信保険料事務手数料(税込)保証料繰上返済手数料
住信SBIネット銀行 込み2.16%無し無し
楽天銀行 別途費用1.08%無し無し
イオン銀行 込み2.16%無し無し
じぶん銀行 込み2.16%無し一部無料
新生銀行 込み108,000円無し無し
ソニー銀行 込み2.16%無し無し

ネット銀行の特徴としては、事務手数料が融資額の2.16%とする金融機関が多いです。

ネット銀行は事務手数料が高いのが特徴です。

その分、団信保険料や保証料、繰上返済手数料がかかりません

保証料や繰上返済手数料もなく、かつ事務手数料が固定型の新生銀行は、諸費用に関しては割安と言えます。

4.ネット銀行の2つのメリット

メリット1.変動金利や保証料が安い

変動金利に関しては、ネット銀行は安いです。

一方、固定金利に関しては、ネット銀行が特に安いという傾向はありません。

ネット銀行は、変動金利が安いというメリットがあります。

また、ネット銀行は団信保険料や保証料、繰上返済手数料が安いというメリットがあります。

ただし、ネット銀行の事務手数料はパーセンテージで受領する変動型が多いです。

そのため、イニシャルコストはネット銀行の方が高くなる傾向があります。

ネット銀行は、ランニングの諸費用も安いというメリットがあります。

メリット2.来店不要で契約できる

ネット銀行は全て書類のやり取りやメールだけで住宅ローンを借りることができます。

仕事で忙しい人や、平日休めない人にとっては、ネット銀行はメリットがあります。

またネット銀行では、メールや電話でのサポートにも力を入れています。

そのため、初めてネット銀行を利用される方でも、安心して利用することがかのうです。

以上、ここまでネット銀行のメリットについて見てきました。

ネット銀行にはメリットもあれば、デメリットも存在します。そこで次にネット銀行のデメリットについてご紹介します。

6.ネット銀行の2つのデメリット

デメリット1.窓口相談ができない

ネット銀行は来店不要というメリットがあると同時に、対面による窓口相談ができないというデメリットがあります。

細かい要望や疑問などは、対面の窓口相談ができるところでないと、解消できません。

電話やメールだけだと、なんとなく腑に落ちない部分もあります。

電話やメールのやり取りだけだとイライラする、不安だ等の方は、来店不要のネット銀行はデメリットになります。

デメリット2.融資実行が遅い

ネット銀行の最大のデメリットは審査から融資実行までが遅いということがあります。

審査から融資実行までは1.5~2ヶ月程度かかります。

融資実行が遅いと、例えば困るのが中古住宅の売買です。

中古住宅では売買契約すると、引渡の時期が確定してしまうため、引渡までに融資が実行できないというリスクがあります。

以上、ここまでネット銀行のデメリットについて見てきました。

ネット銀行のメリットとデメリットを踏まえ、次にネット銀行を利用する際の注意点について見ていきます。

6.中古物件をネット銀行の住宅ローンで購入する際の注意点

6-1.中古物件の購入の流れ

ネットバンクは手数料が安いため、総じてメリットがありますが、融資実行が遅いというのがデメリットです。

融資実行が遅いというデメリットが、特に顕著に現れてしまうのが、中古物件の購入です。

以下に、中古物件の購入の流れを簡単に示します。

ステップ項目内容
1情報収集をする自分たちの予算や希望条件を固め、中古物件の情報収集を行います。 通常は、SUUMOやアットホームなどのポータルサイトを利用して売物件を探します。 物件情報には、取り扱っている不動産会社の連絡先が書いてあります。気になる売物件が見つかれば不動産会社へ問合せを行います。
2現地を見に行く不動産会社へ連絡した後は、実際に物件を見せてもらいます。これを内覧と言います。内覧は、必ず行うことをオススメします。 他の人に先に買われてしまうかもしれませんので、候補を複数物件用意しておく必要があります。 内覧は売主が立ち会ってくれる場合もありますので、しっかり質問を準備して臨むようにして下さい。
3契約の準備をする購入したい物件が決まったら、価格をもっと下げることができないかを交渉します。 また破損部分等について、そのまま容認するか、売主に修繕してもらうか等の取決めを行います。 尚、適正な価格を知るには買主も不動産の一括査定サイトを使うのが便利です。
4売買契約を締結する書面で売買契約書を締結します。 この際、不動産会社から重要事項の説明を受けます。 売買契約と同時に、売主へは手付金を支払います。手付金は売買金額の10%が一般的です。 また不動産会社へ仲介手数料の半額を支払います。
5住宅ローンの申込を行う通常は、売買契約から引渡までの間に住宅ローンの申込を行います。この期間は約1ヵ月です。 売買契約書の中には、通常、ローン特約が締結されており、仮に審査に通らなかった場合はノーペナルティで契約を解除できるようになっています。
6引渡・残金の支払いを行う引渡のタイミングで残金を全て支払います。住宅ローンの融資は引渡と同時に実行されます。 引渡では、売主から鍵を受領することにより成立します。 また司法書士に依頼し、所有権移転と住宅ローンの抵当権設定登記を行います。

上表のステップの中で、特に重要なのが、ステップ6の住宅ローンの申込を行う部分です。

通常であれば、売買契約から引渡までの間に行います。

売買契約と引渡までの間は、通常1ヵ月ですが、実際は2週間程度でローン審査を通し、引渡までに融資の実行をする必要があります。

ネット銀行で住宅ローンを組む場合、融資の実行が引渡のタイミングに間に合うかどうかが課題となります。

6-2.ローン特約について

ここで住宅ローンを組んで、中古住宅を購入する場合のローン特約についてご紹介します。

ローン特約とは、売買契約後、買主が住宅ローンの審査に通らなかった場合、売買契約を無条件で解除できるという特約です。

売買契約時には、一般的に売買金額の10%程度の手付金を売主へ納めます。

通常、買主が原因で契約を解除する場合は、この手付金は没収されます。

ところが、ローンの審査に通らなかった場合においては、ローン特約という別の特約が優先されるため、手付金は没収されずに契約が解除できます。

そのため、ローン特約による解除はノーペナルティになります。

中古住宅の購入では、このローン特約があるために、「とりあえず物件を抑えておく」ということが可能です。

6-3.中古住宅購入で使いやすいネット銀行

中古住宅は、気に入った物件が出てきても、もたもたしていると誰かに先に購入されてしまうという難しさがあります。

そのため、ネット銀行を前提にしても大丈夫とも言えますが、ローン特約で解除ばかりを繰り返していると、いつまでたっても気に入った物件が購入できないという状態が続きます。

そこで中古物件の購入においては、ローン審査や融資実行の速いネット銀行を選ぶ必要があります

中古住宅の購入を検討している人は、自分が使いたいと思っているネット銀行の融資実行までの期間をあらかじめ確認しておきましょう。

以上、ここまで中古住宅購入の際の注意点について見てきました。

審査スピードの遅いネット銀行は中古住宅の購入には馴染みません。

ただし、中古住宅購入後なら使える可能性が十分にあります。そこで次に借換について見ていきましょう。

7.ネット銀行は借換が有効

ネット銀行は諸経費が安く魅力的ですが、融資実行が遅く、中古住宅の購入のスピード感についていけないというデメリットがあります。

中古住宅の購入では、引越等もあり、実際かなりバタバタするため満足のいく住宅ローンの選定をすることができません。

そこで、腰を据えてじっくりネット銀行を選びたいという人は、借換でネット銀行を選定することがオススメです。

借換であれば自分のペースで無理なくネット銀行を利用することができます。

ただし、借換には事務手数料等の費用が30万円~100万円程度発生します。

そのため、以下のいずれかの条件を満たす人であれば、借換費用を払ってでも借換の効果が見込めます。

  1. ローン残高が1,000万円以上ある人
  2. ローン残存期間が10年以上ある人
  3. 借換の前後で金利差が1%以上の差がある人

尚、近年は変動金利と固定金利の差が0.5%程度しかないため、変動リスクを取ってあえて変動金利を選ぶ人が少なくなってきました。

最近では、借換をきっかけに、全額固定金利で借り換える人たちも増えてきています。

借換を行う際には、「どこの銀行を選ぶか」に加え、「変動と固定の割合の見直し」もするようにしましょう。

8.まとめ

以上、ネット銀行で住宅ローンを組む場合のメリデメと注意点について徹底解説してきました。

ネット銀行は、ランニングコストは安いですが、融資実行までのスピードが遅いのがネックです。

借換など、時間に余裕のある融資で、ネット銀行のメリットを最大限に活かすのがオススメの利用方法です。

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