インスペクションとは何か?検査箇所や費用・流れを徹底解説

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誰しも一度は学校や職場などで受けたことのある健康診断ですが、住宅にも健康診断があるのをご存知でしょうか。

かんたん説明

インスペクションは、いわば住宅の健康診断

健康診断の結果が良好であれば保険にも加入できます。

インスペクションを行なうことによって、中古住宅の売主と買主双方にメリットになることがあるのです。

インスペクションという言葉を耳にする人の中には、

  • そもそもインスペクションとは何か?
  • インスペクションはどのように行なうのか?
  • インスペクションは義務なのか?
  • 費用はいくらかかるのか?
  • インスペクションにはメリットがあるのか?

といった疑問があるかと思います。

そこでこの記事では、「インスペクション」にフォーカスしてお伝えいたします。

この記事を読むことであなたは、インスペクションの概要と流れ、メリットと注意点について知ることができます。

ぜひ最後までご覧ください。

1.インスペクションとは

かんたん説明

インスペクションとは、「視察・検査」の意味で、目視や計測等によって、住宅の劣化や性能低下の有無について調査すること

住宅の「目につかない」基本構造の部分を対象として、住宅の使用に支障をきたす瑕疵(=通常有すべき品質を欠くこと)がないかチェックします。

インスペクションに合格すれば、瑕疵を保証する保険に加入することができます。

私たちも、医療保険に加入する際は医師の診断書を発行してもらい、その審査に通過すれば保険に加入することができるのと同じことです。

ただし、インスペクションは義務ではありません。

また「既存住宅売買瑕疵保険」に加入すれば、売主にも買主にもメリットがあるのです。

以上、ここまでインスペクションの概要について見てきました。

まずはインスペクションが「既存住宅売買瑕疵保険」の加入に欠かせないものであることが分かりました。

そこで次は、「既存住宅売買瑕疵保険」について見ていきましょう。

2.既存住宅売買瑕疵保険とは

かんたん説明

「既存住宅売買瑕疵保険(以下、「瑕疵担保保険」という)」は、中古住宅の売買を対象にした保険

まず前提として、インスペクションに合格していないと「瑕疵担保保険」に加入できません。

不動産を売却する場合、売主には瑕疵担保責任が発生します。

瑕疵とは通常有すべき品質を欠くことを言います。

具体的には雨漏りやシロアリによる腐食等が瑕疵に該当します。

売主は、売買契約後に瑕疵が発見されると、損害賠償を負う、もしくは契約解除を求められる責任を負います。

これを「瑕疵担保責任」と呼んでいます。

実際の売買では、売主は瑕疵担保責任を負う期間を3ヶ月とすることが多いです。

場合によって、瑕疵担保責任は全部免責することもあり得ます。

売主の瑕疵担保責任期間が3ヶ月だとすると、購入後4ヶ月目に瑕疵が発見された場合、買主は多額の費用をかけて瑕疵を修繕しなければなりません。

その修繕費用の一部または全部を保険でカバーすることができるのが「瑕疵担保保険」となります。

なお、瑕疵担保保険については、下記に詳しく記載しています。ぜひご参照ください。

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以上、ここまで既存住宅売買瑕疵保険のしくみについて見てきました。

ではインスペクションにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

そこで次にインスペクションのメリットについて解説していきます。

3.買主・売主にとってのインスペクションをするメリット

この章では、売主と買主双方にとってのインスペクションのメリットについてご紹介します。

売主にとってのメリット

売主にとってのメリットは、インスペクションに合格していることにより、「この住宅は問題ない」というお墨付きがもらえるという点です。

また、瑕疵担保保険への加入も可能となります。

「お墨付き」により、早く、なおかつ希望する価格での売却できる可能性が高まります。

とくに近年は各地で自然災害が多く発生していることから、買主側でも住宅の基礎構造部分に安心感を求める人は増えています。

そのため、インスペクション合格は大きな付加価値となります。

ポイント

瑕疵担保保険への加入しておけば、万が一売却後に瑕疵が発見されても売主側に要求される損害賠償を最小限に抑えることができます。

インスペクションで検査基準に不適合と判定された場合でも、保険加入に必要な補修方法等のアドバイスを受けることができるというメリットもあります。

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以上、売主にとってのメリットを確認しました。

次に買主にとってのメリットを確認していきます。

買主にとってのメリット

買主にとってのメリットは、第三者機関による「お墨付き」がある住宅ということで、安心して購入できることです。

購入後に不具合が見つかってしまうと、想定外の被害・出費となりかねません。

さらに、瑕疵担保保険に加入している物件であれば、不動産取得税や登録免許税の優遇措置を受けることができます。

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以上、インスペクションのメリットを確認しました。

では、インスペクションはどのような箇所を検査するのでしょうか。

そこで次に実際にインスペクションで検査する箇所を見ていきます。

4.インスペクションで検査する箇所

実際にインスペクションで検査するのは、次の箇所になります。

【戸建住宅(木造・在来軸組工法)の場合】

  • 小屋組、屋根版、斜材、壁、横架材、柱、床版、土台、基礎(構造耐力上主要部分)
  • 屋根、開口部、外壁(雨水の侵入を防止する部分)

【共同住宅(鉄筋コンクリート造・壁式工法)の場合】

  • 屋根版、床版、外壁、壁、床版、基礎、基礎杭(構造耐力上主要部分)
  • 屋根、排水管、開口部、外壁(雨水の侵入を防止する部分)

インスペクションでは、床下や天井裏の調査も行う必要があります。

床下に潜ることができない場合や、天井の点検口が無い場合、一部を解体して調査を行う必要も出てきます。

また、点検口が荷物や家具でふさがれていると点検できないため、点検口は開くことができる状態にしておく必要もあります。

そのため、インスペクションを行う前に、床下や天井の点検口の位置を確認しておきましょう。

尚、インスペクションの注意点については、下記に詳しく記載していますので、ぜひご参照ください。

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以上、インスペクションで検査する箇所が分かりました。

インスペクションは実際にこれらについてかかる費用が気になるところです。

そこで次にインスペクションの費用について確認していきましょう。

5.インスペクションの費用

インスペクションにかかる費用は、戸建住宅とマンションで異なります。

インスペクションにかかる費用

  • 木造戸建て住宅の場合、費用は4.5万円~6万円程度です。
  • マンションの場合、5万円程度となります。

ただし、これらの金額は、物件の広さやオプションによって変わってきますので、参考程度にしてください。

以上、インスペクションにかかるおおよその費用が分かりました。

ではインペクションはどのような流れで行うのでしょうか。

そこで次も売主・買主別にインスペクションを行なう流れを解説します。

6.売主がインスペクションを行う流れ

インスペクションのメリットが分かったところで、売主がインスペクションをするにはどうしたら良いでしょうか。

インスペクションに関しては、2018年4月より、不動産会社が「インスペクションをしませんか?」とあっせんすることが義務付けられました。

そのため、特に自分からインスペクションの検査会社を探す必要はありません。

不動産会社のあっせんに対し、「ハイ、やります」と答えれば、不動産会社がインスペクションの検査会社を紹介してくれます。

検査会社を紹介されたら、いよいよインスペクションです。

尚、合格後、瑕疵担保保険に加入したい場合には、インスペクションを依頼する時点で、不動産会社に瑕疵担保保険にも加入したい旨を伝えるようにして下さい。

インスペクションは、チラシを打つ前に実施します。

インスペクションに合格したら、チラシに「インスペクション実施済み物件!」と書くと、売却効果が上がります。

買主がインスペクションを要求したときの注意点

中古住宅を売買する際、買主がインスペクションを要求してくる場合も考えられます。

ポイント

買主がインスペクションを希望している場合、売主は進んで応じるようにすることがポイント

応じない場合、「この物件には何かあるのではないか」と買主に疑念を抱かせてしまいます。

また、インスペクションの際は、居住中であっても売却予定の物件に検査業者が入ります。

インスペクション業者が検査しやすいように、点検口を開くことができるように準備をしておく必要があります。

さらに、インスペクションの結果、合格できない場合もあります。

その際、インスペクションを希望した買主が当該物件の調査結果を口外して風評被害を受けてしまうというリスクがあります。

そこで、買主がインスペクションを実施する場合、結果について事前に守秘義務を結ぶことがポイントです。

インスペクションの実施前に、売主・買主双方による守秘義務条項が入った合意書を作成するとよいでしょう。

その他の注意ポイントについても下記記事でさらに詳しくまとめています。

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以上、売主がインスペクションを行なう流れを確認しました。

次は、買主がインスペクションを行なう流れを確認しましょう。

7.買主がインスペクションを行なう流れ

買主も不動産会社からインスペクションのあっせんを受けます。

もし、希望している物件が、インペクションが未実施の物件であれば、買主の費用にて「インスペクションしますか?」と勧められます。

買主がインスペクションを希望すれば、不動産会社は売主にインスペクションを希望している旨を伝えてくれます。

売主がインスペクションを承諾すれば、買主の費用負担で実施します。

売主がインスペクションを拒否すればインスペクションはできません。

ちなみに、アメリカでは買主負担でインスペクションを行なうのが一般的です。

アメリカは性悪説がベースとなっているため、売主の情報をあてならないという風土があるようです。

8.まとめ

インスペクションは、中古住宅取引時に情報提供を充実させるため、2018年4月から本格的にスタートしたばかりです。

まずは、売主・買主ともにこの制度を知ることが重要であるといえます。

大きな買い物であるからこそ、事前に情報共有をしてストレスのない取引を目指しましょう。

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