遺品整理って誰がするの?遺産の引継ぎ方によって異なる対処法

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遺品整理って誰がするの?遺産の引継ぎ方によって異なる対処法

親や兄弟が突然亡くなり、途方に暮れている人も多いと思います。

故人が亡くなった家に残された遺品は、量が多過ぎて1人で片付けることはできません。

  • 遺品整理は誰が行うべきなのだろうか
  • 遺品整理を誰かに頼みたい場合はどうしたら良いのだろうか
  • 誰もやりたがらない遺品整理はどうしたら良いのだろうか

そこで今回の記事では「遺品整理は誰がすべきか」にフォーカスしてお伝えいたします。

この記事を読むことで、あなたは遺品整理を誰がやるべきかを理解し、遺産の引継ぎ方によっては行うべき人が変わることが分かるようになります。

目次

誰が遺産整理をすべきかを考える

遺品整理は以下の2つがポイントです。

  1. 現状を全員で認識する
  2. 1人に押し付けない

遺品整理は、本来、相続人が全員で行うべき仕事です。

相続は、相続人が全員で共有の状態で引き継ぎますので、遺品整理は全員がその義務を負うべき人になります。

しかしながら、遺品整理は、近くに住んでいる相続人やそのお嫁さん等が1人で抱え込んでしまうことが良くあります。

遺品整理は、家の中の家財道具を捨てる作業となりますので、とても1人でできる仕事量ではありません。

誰か1人に遺品整理を押し付けてしまうのは、非常に気の毒な話です。

そのため、まずは相続人全員で遺品整理すべき家を見ると言うことが重要です。

遺品の物量を全員で把握し、「これはとでも1人ではできない」という共通認識を全員で共有することが第一歩

ただ、実際には大変だと分かったとしても、全員が揃って遺品整理の作業を行うことは現実的に不可能だと思われます。

そのような場合は、遺品整理業者に依頼するのが現実的な対応です。

遺品整理業者への費用負担は、全員で負担することを取り決めてください。

窓口や当日の立会いに関しては、近くに住んでいる誰かがやる必要はあります。

ただ、共有状態のままであれば、費用の負担は相続人全員で負担すべきものです。

遺産整理業者を使う場合には、窓口担当者と費用負担のルールをしっかり話し合うようにしましょう。

誰が遺品整理を行うかのまとめ

  • 遺品整理を誰が行うかについては、共有状態のままであれば「相続人全員」ですべきものです。
  • 但し、実際には業者に依頼することも多いです。
  • その際は、費用負担は全員で行い、業者との窓口や当日立会いについては、近くに住んでいる人を選任して行いましょう。

尚、相続放棄を予定している人は、相続放棄前に遺産整理を行ってはいけません。

遺産整理は財産を処分しますので、相続放棄をする前に財産を処分すると、相続を承認したことになります。

以上、ここまで誰が遺産整理すべきかについて見てきました。

では、そもそも遺産整理とはどのようなものなのでしょうか。

そもそも遺産整理をする目的とは

この章では、高齢化、核家族化が進む中で新たな社会的課題として認識されつつある遺品整理について見ていきます。

遺品整理は単なるゴミ捨てではない

遺品整理とは、個人の家の単なる片付けやゴミ捨てではありません。

遺族にとって、遺品整理は「心の整理」または「気持ちの整理」をすることでもあります。

故人が突然亡くなり、大きな悲しみの中で行う遺品整理や、全く音信不通だった親の家を渋々行う遺品整理など、人によって遺品整理に対する気持ちは様々です。

中には、同居していた親の部屋をなかなか片付けることができず、ようやく遺品整理に踏み切る人もいます。

遺品整理は、遺品整理に着手するまでに時間を必要とする人が多いです。

それは当然のことと言えます。

故人とは、もうお別れしてしまいましたが、遺品まで整理してしまったら、本当に別れてしまう気がします。

そのため、「本当に遺品を整理してしまって良いものか」、「全部を捨ててしまったら個人が悲しまないか」等々のことが頭にめぐり、あっさりとは遺品整理に着手できないものです。

遺品整理とは、故人への思いを一旦整理することです。

遺品整理自体は業者に依頼してしまえば、たった1日の作業で終わります。

遺品整理を機に部屋は「がらんどう」になりますが、それがきっかけで気持ちは一度整理されます。

  • 遺品整理は、前向きな日常を送るための一つのきっかけと捉えることも必要
  • 遺品整理で一番大切なのは、あなたの気持ち

あなたの気持ちにどのように整理を付け、明日からどのように生きたいかという考えがまとまった段階で遺品整理に着手するのが良いでしょう。

以上、ここまで単なるゴミ捨てではないについて見てきました。

遺品整理では、故人の思い出の品を見つけることに最大の価値があります。

そこで次に故人の思い出の品こそ大事についてご紹介します。

故人の思い出の品こそ大事

遺品整理では、あなたと故人を繋ぐ思い出の品が出てきます。

この思い出の品を見つけることこそ、遺品整理の最大の意義になります。

遺品整理は、やっていることは単純な廃棄物の処理です。

しかしながら、遺品の中には他人が見たら単なるゴミであっても、自分が見たらゴミではないものが出てきます。

遺品の中から本人しか分からない「お宝」を発掘するのが、遺品整理を行う価値と言えます。

例えば、良い表情で映っている親の写真や、親がずっと使っていた湯飲み茶碗、子供の頃キャッチボールで使っていたグローブ等々、遺品にはあなたにしか価値が見いだせないものがあります。

故人の家の中を片付けていると、このようなプライスレスな遺品が出てきます。

遺品整理は、まさにゴミと思い出の品を整理して分けることです。

ほとんどがゴミとなりますが、たった1つでも良いので遺品の中から思い出の品を見つけてあげてください。

思い出の品を見つけることで、あなたと故人はともに生きることができます。

逆に、遺品整理をしないままでいると、大切な思い出の品が眠ったままの状態となります。

しっかりと見つけてあげて、故人とあなたの思い出を残すようにしましょう。

以上、ここまで故人の思い出の品こそ大事について見てきました。

遺品整理は残された家族で行うのは、正直、大変です。

現在では遺品整理業者が存在します。

遺品整理業者を選ぶコツ

遺品整理業というのは、比較的新しいビジネスです。

少子高齢化、核家族化が進む中で、遺品整理のニーズが高まっているため、近年、その業者も増加しています。

遺品整理と言っても、やっていることは家庭ゴミの一般廃棄物処理業です。

ゴミは捨て、リサイクルできるゴミがあれば買取るというのが、遺品整理業者の一般的に行うことです。

そのため、遺品整理業者に依頼をすれば、半日から1日で一気に部屋の中を綺麗にしてくれます。

自分たちで行うよりは、はるかに効率的なので、遺品整理は遺品整理業者に依頼してしまうことをぜひオススメします。

但し、遺品整理は単なゴミ捨てではありません。

気持ちや心の整理をすることが遺品整理です。

遺品整理業者を選ぶときは、単純に価格だけではなく、あなたの気持ちに寄り添ってくれそうな業者であるかどうかを見極めることが重要

全てをゴミ扱いでザーッと捨ててしまう業者ではなく、写真や手紙などが出てきたら、「これはどうしますか?、残しますか?」と丁寧に訪ねてくれる業者を選ぶことがポイントです。

見積を取った段階で、何となく話しやすそうな業者や、気を使ってくれそうな業者、こちらの話をしっかりと聞いてくれる業者を選ぶのがコツになります。

コストだけを重視し、全てを機械的にゴミのように扱ってしまう業者に依頼してしまうと、正直後味が悪いです。

「ゴミを捨ててくれる業者」を探すのではなく、「一緒に思い出の品を探してくれる業者」を探すという気持ちが重要になります。

遺品整理は単なるゴミ捨てではないため、あなたの気持ちに寄り添ってくれる業者を探すようにしましょう。

と言われても難しいというのが現状だと思います。

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以上、ここまで遺産整理について見てきました。

遺産整理を誰がするかについては、遺産の引継ぎ方によって異なります。

遺産の引継ぎ方によって異なる担当者

遺品整理は全員で行うものと解説しましたが、相続財産が分割された後では、その所有者が行うことになります。

遺産の引継ぎ方によっては、遺品整理を行うべき人が変わってきます。

この章では遺産の引継ぎ方によって異なる担当者について解説します。

特定の人が引き継ぐ場合

相続では、遺言や遺産分割協議により、被相続人の家を特定の相続人に引き継がせることができます。

特定の相続人が親の実家を引き継いだ場合には、引き継いだ人が遺品整理を行うことが原則です。

尚、遺産分割協議では、土地建物を取得する人は「家屋内の家財・家具等の動産一切を取得する」と明記しておくと遺品の所有権が誰に帰属するのかが明確になります。

特定の人に引き継がせる場合には、遺品の所有権も誰のものにするか、しっかりと決めるようにしましょう。

以上、ここまで特定の人が引き継ぐ場合について解説してきました。

相続では、特定の人が引き継ぐのではなく、共有のまま売却することがあります。

そこで次にすぐに売却する場合について見ていきます。

すぐに売却する場合

実家を特定の人に引き継がせず、すぐに売却する場合には、原則通り共有者全員で遺品整理を行います。

共有物を売却する場合は、いずれにしても誰か窓口担当者を決めます。

遺品整理業者などの費用負担は全員で行いますが、遺品整理業者への連絡や当日立会いは、窓口担当者が行うのが望ましいです。

相続した家を共有状態のまま売るには、まずは窓口担当者を決めることから始めるようにしましょう。

まとめ

遺品整理ついて見てきました。

遺品整理は肉体的にも精神的にも負担が重く、1人に押し付けるのは良くありません。

相続人同士で話合い、遺品整理業者も活用しながら進めるのが良いでしょう。

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