関東人であれば、一度は住んでみたい街、「横浜」。
SUUMOが調査発表した関東の住みたい街総合ランキング2019では、横浜駅は堂々の1位に選ばれています。
つまり買主も多く、横浜は不動産が売れやすいということ。
こんな悩みをスッキリ解消!
- 横浜で不動産を売却するときのおすすめ方法を知りたい
- 横浜で不動産売却をするときに気を付けなければならないことを知りたい
そこで、今回の記事では横浜で不動産を高く・スムーズに売却するための全知識についてまとめました。
横浜の不動産売却で注意することや、どういう不動産が高く売れる傾向にあるか、おすすめ方法、不動産売却をスムーズに行うコツなどをご紹介いたします。
ぜひ最後までご覧いただけると幸いです。
-
【執筆・監修】不動産鑑定士・不動産コンサルティングマスター
株式会社グロープロフィット 代表取締役
日本土地建物株式会社にて、不動産鑑定や開発用地の仕入れ担当を11年間に渡り従事。オフィスビル・賃貸マンション等の開発も行っていたことから、土地活用・不動産投資の分野に強い。
資格不動産鑑定士・中小企業鑑定士・宅地建物取引士・不動産コンサルティングマスター・賃貸不動産経営管理士・不動産キャリアパーソン資格
1.横浜で不動産を売却するときに注意すること
横浜は最も便利なベッドタウン
日本で2番目に大きな都市はどこかと聞かれた時、「大阪」と答える人は多いのですが、実は違います。
東京を除いて市区町村の人口で見ると、1位はなんと「横浜市」となります。
東京以外の人口では、1位の横浜市が約370万人、2位の大阪市が約270万人、3位の名古屋市が約230万人と続きます。
横浜市は大阪市よりも約100万人も多い日本で2番目の大都市なのです。
横浜の人気の最大の理由は「東京のベッドタウン」であることです。
東海道本線を使うと東京駅からは27分で横浜に到着します。
また東京の西側にある横浜は、渋谷や新宿へのアクセスも良く、サラリーマンの通勤には便利です。
断トツに便利なベッドタウンの横浜
他にも東京のベッドタウンは「さいたま市」や「千葉市」といった政令指定都市があります。
渋谷や新宿といった東京の西側へのアクセスを考慮すると、横浜市は断トツ便利なベットタウンと言えます。
また横浜は幕末の外国人居留地として開放された歴史もあり、街並みにもいち早く外国文化を取り入れてきました。
洗練されたハイセンスな街並みはイメージが良く、観光やデートスポットとしても人気があります。
そのため横浜には多くの市外の人たちが訪れる機会があり、「いつか横浜に住んでみたい」と思わせる街でもあります。
都内からも結婚を機に横浜へ移住するファミリーも多く、外部からの移住者も横浜市内の旺盛な住宅需要を支える要因となっています。
人気が高過ぎるが故の規制
一方で、住宅地として高い人気を誇る横浜は、マンション開発に多くの規制を設けています。
横浜市では各種建築の条例を設けており、新築マンションを建設がしにくくなっています。横浜はあまりにもマンション人気が高いため、規制をしないと街中がマンションだらけになってしまうからです。
みなとみらい周辺にはたくさんの大きな空地が残っていますが、マンションが建ち並ばないのは横浜市の規制が厳しいためと言えます。
新築マンションの供給が少ない
そのため横浜市は新築マンションの供給が多くありません。
例えば、国内のタワーマンションの高さランキングの中にも、トップ10の中にも横浜のマンションはありません。
トップ10の中には大阪市の物件が2つ、川崎市の物件が2つ、都内の物件が5つ、神戸市の物件が1つ入っていますが、住宅地として人気の高い横浜のタワーマンションは1つもランクインしていません。
これは横浜市がマンション建築に厳しい規制を設けているためでもあります。
横浜は中古マンションが熱い
逆に新築マンションの供給が少ないのに、住宅地として人気が高いということは、横浜は中古マンション市場がかなり活発化していると言えます。
2018年に東京カンテイが調査した中古マンションの値上がりランキングでは、首都圏で最も中古マンションが値上がりした駅はみなとみらい線の「元町・中華街」駅でした。
「元町・中華街」駅周辺の中古マンションは、10年前と比べて約1.6倍の値上がりとなっており、他の東京勢を押さえての堂々の1位となりました。
一社だけの査定には注意
このように、横浜の中古マンションは値動きが激しいということが注意点です。
売却前の査定に際しても、複数の不動産会社から査定を取ることをオススメします。
中古マンションは築年数や共用部の設備、修繕費・管理費等によって査定額も異なります。
近隣のマンションでも築年数や設備が異なれば、坪単価が違います。また同じマンションであってもバルコニーの向きや階数によっても値段は異なってきます。
タダでさえマンション査定は難しいのですが、横浜の場合はさらに値上がり要素も加わります。一社だけの査定額を妄信せず、他社の意見も聞いてみましょう。
複数の査定を依頼するオススメは「不動産一括査定サイト」を利用することです。
不動産一括査定のオススメは
「すまいValue」「HOME4U」 
不動産一括査定は筆者が知っているだけでも30はあります。
その中でも
- 超大手の不動産会社6社に唯一依頼ができる「 すまいValue
」
- 【1都3県・大阪・兵庫 限定】売主専門の数少ない不動産会社「 SRE不動産(※旧ソニー不動産)
」
- NTTグループで安心、一番歴史があり実績抜群の「 HOME4U
」
- 地域密着の不動産会社にも数多く依頼ができる「 イエウール
」
の4つを特にオススメしています。
筆者も不動産一括査定(「 すまいValue 」「 HOME4U
」「 イエウール
」)を利用しました。
下記は「 すまいValue 」を利用して「三井のリハウス」「東急リバブル」「三菱地所ハウスネット」より、査定結果をもらった写真。
とても分厚い査定書を見ながら、3社ともに丁寧に説明をしていただきました。

不動産査定書を3社より入手
下記表が「不動産売買の仲介件数が多い不動産会社」が「どこの不動産一括査定に参加しているのか」を調査した結果です。


一括査定×不動産会社のマッチング表


不動産売買は超大手に偏っている
「三井不動産リアリティネットワーク」「住友不動産販売」「東急リバブル」が超大手と言われる不動産会社です。
超大手不動産会社3社で不動産仲介の約30%のシェアを持っています。つまり、不動産売買した人の中で3人に1人は、「三井不動産リアリティネットワーク」「住友不動産販売」「東急リバブル」のどこかに仲介を依頼していることになります。
それだけ日本の不動産売買は、超大手不動産会社に偏っているということ。
超大手不動産会社は販売活動に強く、豊富な買主を持っており、売りやすいとも言えます。
そしてこの3社に唯一依頼できるのが「 すまいValue 」です。なので「すまいValue」は外せません。
超大手不動産会社だけではなく大手・中堅・地域密着の会社とも比較する
ただ、超大手だけで満足してはダメ。不動産業界は特殊な縄張りなどもあり、A地域はX不動産が強い、B地域はY不動産が強いということが存在します。
また、超大手になるほど両手仲介の比率が高まります。
両手仲介とは、1社の不動産会社が売主と買主の両方の仲介を行うこと。買主と売主から手数料をもらえるため、利益相反の関係になる。アメリカは両手仲介は禁止されています。
売却を成功するためにも超大手不動産会社と併せて大手・中堅や地域密着の不動産会社も比較することをオススメします。
その場合は下記のような使い分けがいいでしょう。
不動産一括査定の賢い使い方
売らなくてもOK!簡易的な机上査定&メール連絡も可能
紹介したサイトは、簡易的な机上査定も可能です。
また、イエウール以外は備考欄を設けており「メールでの査定額提示を希望」の旨を記載することで、不動産会社に伝わります。


一括査定 | 机上査定 | 備考欄 |
---|---|---|
すまいValue | 〇 | 〇 |
HOME4U | 〇 | 〇 |
イエウール | 〇 | |
SRE不動産(※旧ソニー不動産) | 〇 | 〇 |
不動産一括査定については下記記事でさらに詳しく解説しています。
-
不動産一括査定サイトは怪しくない?利用者のリアル評判とデメリット
不動産一括査定サイトのオススメを先に見たい人はコチラ マンションや一戸建て、土地などの「不動産を売りたい」と考え始めたと ...
続きを見る
以上、横浜で不動産を売却する時の注意点について見てきました。
次に横浜ではどういう不動産に人気があるのかについて見ていきます。
2.横浜の不動産はどういうものが人気があるのか
横浜で人気エリアは東急東横線~みなとみらい線沿線
横浜での人気のエリアは東急東横線~みなとみらい線沿線です。
中でも人気のある駅は「日吉」駅です。
「日吉」駅は自由が丘や中目黒といった都内のオシャレスポットへのアクセスも良く、また慶応大学の日吉キャンパスもあることから住環境にも優れています。
横浜方面にも近いため、休日には横浜ベイエリアの散策も楽しめることが出来ます。
「桜木町」駅周辺も根強い人気がある
またJR沿線ではJR京浜東北線の「桜木町」駅周辺も根強い人気があります。
少し中心街に近すぎる部分はありますが、横浜や品川など周辺へのアクセスが抜群です。
桜木町は昔から知名度があり、ショッピングモールや遊園地も整備され、住んで楽しい街となっています。
その他にも横浜には人気の住宅地がたくさんあります。
横浜市内の区としては港北区、都筑区、青葉区といった北側の区も人気があります。
他の沿線としては田園都市線沿線もブランド力の高い街であると言って良いでしょう。
以上、横浜の不動産はどういうものが人気があるのかについて見てきました。
次に横浜で不動産売却するときのおすすめ方法についてご紹介します。
3.横浜で不動産売却するときのおすすめ方法
横浜は新築マンションの供給が少ないため、中古マンションは売り方次第では高く売れる可能性が有ります。
逆に不動産会社からしてみると、横浜では中古マンションは売りやすい物件であるため、是非とも専任媒介契約で自社だけで仲介を行いたいとも言えます。
不動産会社にしてみれば、売りやすい物件ほど、専属専任媒介契約や専任媒介契約によって独占的に不動産仲介を行いたがるのです。
一方で、売主にとってみると、売却しやすい物件は、不動産会社を1社だけに絞る必要はありません、
A社なら高く売れて、B社では安くしか売れなかったというケースもあり得ます。
横浜の中古マンションは高く売れる可能性も含んでいるため、一般媒介で複数の不動産会社に依頼をし、チャンスを広げましょう。

専任媒介と一般媒介の違い
横浜で中古マンションを売るときのオススメの方法としては、最初から一般媒介で貫き通すという方法があります。
一般媒介は不動産会社をたくさん見つけなければいけません。前章でも紹介した不動産一括査定、中でもおすすめの
「 すまいValue 」「 HOME4U
」
を使って効率よく不動産会社を見つけましょう。
ここまで、横浜で不動産売却するときのおすすめ方法について見てきました。それでは最後に、横浜で不動産売却をスムーズに行うためのコツについて触れます。
4.横浜で不動産売却をスムーズに行うためのコツ
横浜では市内からの買い替えではなく、市外から憧れを持って横浜に移ってくる人たちも多くいます。
そのような人たちは、横浜での生活を夢見ている一方で、多少の不安も抱いています。
このような人たちに対しては、住んで分かる横浜の魅力や、近くのオシャレなスポット、子供に人気な遊び場などの情報を伝えてあげましょう。
憧れを持っている人たちであれば、最後に元住民から背中を押してもらうことが、購入の意思決定に繋がるのです。
前述した 「 すまいValue 」「 HOME4U
」
でまずは信頼できる不動産会社を見つけましょう。
5.まとめ
横浜で不動産を高く・スムーズに売却するための全知識について見てきました。
憧れの街、横浜は今後も益々発展していくことが期待されます。新たに横浜に住む人を快く迎えてあげましょう。