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不動産一括査定を日本で初めて作ったNTTデータ スマートソーシングを取材してきた

不動産一括査定を日本で初めて作ったNTTデータ スマートソーシングを取材してきた

不動産売却では欠かせないと思っているサービス「不動産一括査定」。

今回は、不動産一括査定を日本で一番最初に作った会社「株式会社NTTデータ・スマートソーシング」様にお邪魔しました。

株式会社NTTデータ・スマートソーシングが運営している不動産一括査定は「HOME4U」というサービス名称です。

HOME4U

HOME4Uは2001年から運営開始しておりますので、今年で19年目(※2019年現在)。歴史も長く、とても濃い話をお伺いできました。

合同会社ラビッツ 石川
今回、取材させていただきます合同会社ラビッツの石川です。よろしくお願いいたします。
目次

最初に

今回、取材したサービス「HOME4U」は、NTTデータグループの「株式会社NTTデータ・スマートソーシング」が運営しております。

本社は「東京都江東区豊洲3-3-9 豊洲センタービルアネックス4F」。有楽町線の豊洲駅を降りると目の前にあります。

今回、取材を対応いただいたのは「HOME4U担当 Tさん」。

どんな質問にも丁寧に分かりやすくお答えいただきました。

HOME4Uを立ち上げた経緯を教えてください

2000年ごろにインターネットが普及し、「不動産をネット上で売却できるサービスがあればいいのではないか?」という話から、実験的に一括査定をスタートしたのが始まりです。

一括査定とはインターネット上であなたが売りたいと思っている不動産情報・個人情報を入力すると、複数の不動産会社が自動的に見つかり一度に査定依頼できるサービス

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それが思いのほか反響がありました。そのまま力を入れていこうとなり、サービス改善を繰り返しながら今に至ります。

一括査定という概念は思いついた?

立ち上げの発端は「一括査定をつくろう」ではなかったです。

どちらかと言えば、お客様(売主)の立場で考えたとき、「一社だけじゃなくて複数社に一度の手間でできれば、喜んでもらえるのでは?」という発想から、結果的に一括査定というモデルになりました。

HOME4U以外のサービスも立ち上げた?

HOME4Uは、親会社であるNTTデータ本体が元々運営していたのですが、NTTデータ自体は、原則BtoBのシステム開発を請け負う会社です。

当時、BtoCのサービスを立ち上げるというプロジェクトが発足し、その中の1つが「HOME4U」でした。

B to B:会社が会社にモノやサービスを売るビジネス

B to C:会社が個人にモノやサービスを売るビジネス

複数BtoCのサービスが立ち上がりましたが、その中でHOME4Uはお客様の支持をいただくことができ、それが今日に繋がっています。

HOME4Uのターニングポイントは?

弊社の最大のターニングポイントは、サービスの「質」へのこだわりを強く掲げるようになったことかと思います。

HOME4Uは、不動産の一括査定サービスの中での品質No.1を社内のミッション、テーマとして掲げています。

質とは様々な側面がありますが、その内の1つは、不動産会社様にお送りするお客様の質です。

「お客様の質」というと語弊がありますが、端的に言えば

  • 不動産売却では媒介契約まで至ったのか
  • 土地活用等では最終的に成約まで至ったのか

いうことです。

不動産はお客様の人生において、非常に大きな判断の1つです。

サービスをご利用いただくお客様にとって良い提案ができたのか、その質を把握する指標として、各不動産会社様から定期的に成約状況を共有いただき、より改善できるポイントがないか、常に社内で対応できる体制をとっています。

ただ弊社も、先ほどお伝えした通り、HOME4Uは不動産領域においては、一括査定という概念自体がない時代に日本で最初にサービスを立ち上げました。

そのため、参考となる先行者もいなく、サービス初期の頃は手探り状態で進めていた時期もあり、その際にお恥ずかしながらお客様や不動産会社様からお叱りをいただくこともありました。

ただその結果、品質No.1というHOME4Uのメインコンセプトを掲げるに至り、質へのこだわりを強く持つようになりました。

ここが弊社の最大のターニングポイントであったと考えています。

一括査定で敢えてHOME4Uを選ぶメリットは?

お客様(売主)のメリットとしては、NTTデータグループであるという安心感と信頼だと思います。

例えば、今回の取材や撮影は事前許可申請が必要など情報セキュリティーは、かなり厳しいです。

NTTデータ・スマートソーシング社では、取材で写真撮影するときは、事前の許可がないと撮影禁止となっています。また、撮影するカメラマンは作業ワッペンを付けないと撮影できないようになっています。

特に不動産は大きなお金が動くので、お客様もセキュリティーはシビアに考えられています。弊社は、プライバシーマークもキッチリ取得しています。

プライバシーマーク制度は、日本産業規格「JIS Q 15001個人情報保護マネジメントシステム-要求事項」に適合して、個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備している事業者等を評価して、その旨を示すプライバシーマークを付与し、事業活動に関してプライバシーマークの使用を認める制度です。

※出典:プライバシーマーク制度「概要と目的」より

また、日本で一番最初に不動産一括査定を始めており、歴史の長さ(19年)と実績というのも安心感に繋がっていると思っています。

不動産会社の加入条件は厳しい?

不動産会社様の加入に際して、もちろん最低限のレギュレーションはありますが、何より一番重要なのは、お客様に良いご提案ができるかなので、まずは加入いただいています。

ただその後、加入して1ヶ月、2ヶ月と実績を積んでいくうちに、弊社の基準(パートナーシップとして、ふさわしい努力を双方がしているか)に合わない不動産会社様は、弊社からお断りをしております。

中には、弊社のレギュレーションが厳しいと感じられて、不動産会社様側から加入を辞められることも多数ございます。

残念ながら、これまでに弊社の加入を辞められた会社は3ケタに上ります。

ただ、そうやって淘汰されていく中で残っている不動産会社様というのは、お互い(不動産会社様と弊社)が常に努力して、信頼関係で結ばれている為、双方の評価が納得いくものとなっています。

もちろん厳しくすることで、敬遠される会社様もいらっしゃるのですが、その点を妥協せず、20年近くにわたってやり続けており、結果として、お客様に良いご提案ができる不動産会社様のネットワークが構築できていると考えております。

一括査定以外のサービスも運営されている?

弊社のサービスラインナップは、一括査定(売却)以外にも、土地活用賃貸経営を提供させていただいております。

おそらく、一括査定(売却)、土地活用、賃貸経営とどれも業界トップクラスの規模感でサービスを運営している会社は少ないと思っています。

弊社ではお客様にご入力いただくフォームの備考やご要望欄を1つ1つ確認したり、お電話でお話を聞くことも多いのですが、その中には不動産を売却しようと明確に意思決定されている方ばかりではありません。

実は売るだけでなく、

  • 「売らずに活用した方がいいのではないか」
  • 「人に貸すという選択肢もあるのではないか」

と迷われている方も多くいらっしゃいます。

その中で、それらの選択肢を同じ運営母体のサービスの中で、解決できる受け皿を複数持っていることは、他社にはない弊社の強みと考えております。

今後の展望を教えてください

いろいろな意味でブランディングを強化しています。

残念ながら、現状はお客様の中で、弊社のサービスを使ったという実感をお持ちの方は、少ないのではないかと思います。

お客様にとっては、関心事ではないケースが多いかと思います。

ですが、弊社としては「HOME4Uを使って良かった」と言っていただきたいですし、何か困ったことが出てきた際は「真っ先に弊社を思い出していただける」そんな存在になれればと思っています。

なので、現状の売却、土地活用、賃貸経営だけでなく、今後さらにお客様の悩みやご要望にお応えするHOME4Uならではのサービスというのを新しく確立していき、ご対応できる幅を1つ1つ広げていければと思っております。

不動産は、短期的なものだけでなく、数十年スパンで考えられるものです。

その中で、またHOME4Uを利用してもらえる、もしくは、知人に紹介いただくときに「HOME4Uが良かったよ」と言っていただけるようなサービスにしていきたいと考えています。

ブランドメッセージを作ったとお伺いしました

最良の選択、その先の未来へ

もちろんこのメッセージだけでなく、

  • どうHOME4Uがお客様や社会に提供していきたい価値を表現するのか
  • 我々としてどうありたいのか

サービス全体でブランドコンセプトや弊社の役割を改めて策定していったのですが、社内で1年ほどにわたり徹底的に議論をしました。

「そんなに時間がかかるのか?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、不動産という長い期間にわたるもの、お客様の人生に大きく関わるものである以上、そこは妥協せず、突き詰めようということで膝を突き合わせ、結果として、1年という期間が掛かってしまいました。

最良の選択、その先の未来へ

言葉にするとシンプルですが、そこに私たちの様々な思いが詰まっております。

今後サービスを運営、提供していくにあたって、迷ったり、間違った判断をしてしまいそうになるときに「その判断は、最良の選択をお客様に提供できてる?」と全員で立ち返れる価値観ができたと思っています。

会社で面白い取り組みはありますか?

私は中途入社ですが、NTTデータ・スマートソーシング社にきて面白いと思った会社の文化は、「改善ワーキング」です。

改善ワーキングは

  • 「こういう職場環境にしたい」
  • 「こうやって業務改善したい」

などの提案を会社側に申し立てる取り組みです。

それを実際に自分たち(チーム)で動かして、「こういう改善が出きました」というのを発表する場が年に1回あります。

一次審査があり、その次が全国大会(決勝戦)なのですが、ただ一次審査の段階で、全社で100近いチームが参加して、そこで勝ち残って、厳選されたチームのみが決勝に臨みます。

弊社は、青森、石巻、東京、名古屋、大阪、沖縄と北から南まで拠点がありますが、毎年順繰りで開催地が変わります。

ちなみに、去年は沖縄で、今年は大阪で開催されます。

クリエイティブな発想ができそうですね

サービスを改善していくのは私の業務になりますが、通常業務内だけだとどうしても発想が凝り固まってしまいます。

もちろん、改善ワーキングも業務の延長ではあります。

ただ、少し離れて、普段とは違うチームの人たちと話したりすることで全然違う発想が出たりします。

優勝チームは賞金が出る?

本気で優勝を目指している人たちがたくさんいるので、もう感極まって泣いてしまう人もいます。全国大会に行くと、すごい熱気ですよ。

賞金も、それ相応の額が出ます。その日のうちにプレゼンして、結果発表して、懇親会のようなものがありますが、上記でお伝えした通り、決勝戦は限られたチームしか出れません。

狭き門をくぐったチームが決勝に出るので、資料の中身もさることながら、皆それぞれプレゼンの勉強(話し方の練習など)必死にされています。

ただのパワポなのに、凝ったアニメーション入れたりなど、みなさん気合がかなり入っていますが、こうしたことも弊社の文化、既存のサービスの改善、また新しいものに取り組む姿勢の1つなのではないかと感じています。

取材を通して

NTTデータ・スマートソーシング様とお話をしていて「お客様」という言葉が度々出てきたのが印象的でした。

19年の歴史があるHOME4U。ブランドメッセージである「最良の選択、その先の未来へ」にたくさんの想いが詰まっている素晴らしい言葉だと思いました。

不動産の売買は、NTTデータ・スマートソーシング様もおっしゃるように、人生において大きな判断が必要となります。

いざ売却しようと思っても、実際は迷ってしまうもの。

NTTデータ・スマートソーシング様は売却(不動産一括査定)だけではなく、土地活用、賃貸経営とどれもトップ規模のサービスを運営しております。

お持ちの不動産をどうしようか迷ったとき

  • NTTデータグループ運営の安心感と運営実績
  • 売却、土地活用、賃貸経営がトップ規模感

と間違いないと思いました。

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