家の売却の第一歩としては査定です。
まず売却する家がいくらくらいの価値があるのかを知ることから始まります。
売る方としては、高く査定してもらえれば嬉しいわけです。
こんな悩みをスッキリ解消!
- 査定を受ける前に掃除はした方が良いのか
- 掃除をするのとしないのでは査定額は変わってしまうのか
- 最小限の掃除であればどこをすれば良いのか
- 掃除をすれば査定額は上がるのか
そこで今回の記事では、家の売却で査定を行う前の「掃除」にフォーカスしてお伝えいたします。
この記事を読むことであなたは査定の前に掃除をすべきかどうかを判断できるようになります。
併せて、もっと効果的な掃除のタイミングも知ることができます。
査定前に掃除をして査定額は変わらない
芸能人のスカウトマンは、顔を見るポイントが普通の人と少し異なります。
芸能人はテレビに映る前に、メイクさんがバッチリとお化粧をします。
化粧映えするかなり濃い顔の人を好んで選びます。
素人から見ると少し濃いな~と思うくらいの人が、テレビ映えしてちょうど良いのです。
普段、綺麗な人でも薄めの顔の人がテレビに映ると、地味な感じになったりもします。
芸能人のスカウトマンは、人を見る際、お化粧をした後の顔を想像して判断しています。
すなわち現時点でお化粧をしているかどうかは関係なく、お化粧後の顔を想像してテレビ映えするかどうかを見抜いているのがプロのスカウトマンなのです。
不動産会社による査定も同じ
このことは不動産の査定にも共通する部分があります。
不動産の場合、掃除がお化粧のようなもの。
不動産会社は売却時のお掃除された綺麗な状態を想像できるため、査定時に掃除がされているかどうかはあまり関係ありません。
査定時に掃除をしておくことは悪くはありませんが、掃除をしていなかった場合と比較して査定額が著しく落ちることはありません。
また掃除をしていたとしても、査定額が極端に上がるようなこともないのです。
査定前に掃除はする必要なし
結論からすると、査定を行う前に慌てて掃除をする必要はないということ。
ただし、普段から綺麗に使っているとか、メンテナンスが行き届いているというのは話が別です。
状態を良く保っているという雰囲気は、ちょっと掃除した程度では醸し出せません。
傷や凹みなどを付けずに良い状態を維持している場合は、査定額が高くなります。
以上、ここまでプロは汚いことを気にしないについて見てきました。
それでは次に気になる重要なのは査定前よりも内覧前について見ていきます。
掃除をするタイミングは内覧前
プロのスカウトマンはお化粧後の芸能人を想像できますが、一般視聴者はお化粧後の芸能人しか見ていません。
バッチリメイク後の芸能人を見て、「あの子はカワイイ」「あの人は綺麗だ」などと印象を抱いています。
このことは不動産の売却にも似たようなことが言えます。
プロの不動産会社はお化粧である掃除をしなくても大丈夫ですが、一般消費者である買主はお化粧の有無で大きく印象を変えてしまいます。
そのため、気を付けなければいけないのは、査定を行う不動産会社ではなく購入希望者です。
購入希望者はテレビで言う一般視聴者のようなものなので、化粧前の濃い顔の芸能人を見て「コイツは良い!!」とは判断できません。
勝負のポイントは内覧
不動産の売却活動を行うと、購入希望者が実際に物件を見に訪れます。これを「内覧」と言います。
内覧は、言わばバッチリメイクした芸能偉人が一般視聴者の前に登場する状況と同じです。
一般消費者である購入希望者には、事前に掃除をして物件を良く見せる準備をする必要があります。
重要なのは査定よりも内覧ですので、内覧前にはきちんと掃除をするようにしましょう。
掃除よりもモノを捨てることの方が大事
購入希望者が内覧をしたときに、「買う気が失せる部屋」というのがあります。
それは雑然とした生活感のあふれる部屋です。
この「雑然感」や「生活感」というのはどこから出てしまうのでしょうか。その答えはモノにあります。
モノが溢れた部屋というのは、「雑然感」や「生活感」が生じます。
極端な例を言えば、ゴミ部屋がその最たる具体例です。
ゴミ部屋やゴミ屋敷はゴミというモノで溢れかえっていますので、汚く感じます。
ゴミ部屋は「雑然感」や「生活感」は遥かに通り越している例ですが、ゴミを空っぽにすると、部屋が見違えるように綺麗になります。
たまにテレビでゴミ部屋を掃除し、「before」と「after」を比較するような番組がありますが、ゴミ部屋でさえ、ゴミというモノが無くなると部屋がスッキリします。
生活感が出ると買う気が失せる
これは通常の部屋でも同様で、モノが溢れている部屋は汚く感じ、買う気が失せるのです。
モノが溢れた生活感のある部屋は、掃除してもあまり効果がありません。
いくら掃除機をかけたとしても、タオルや洗濯物、買い物袋等がその辺に散らかっていると、そこに目が行ってしまい、「汚い部屋」と感じてしまうのです。
そのため、掃除よりも重要なのは「モノを捨てること」にあります。
最近ではミニマリストという言葉が流行っていますが、ミニマリストの部屋は、とても綺麗です。モノのない部屋は掃除機をかけなくても、綺麗な印象を保ちます。
内覧前に行う部屋のバッチリメイクとは、「掃除」ではなく「モノを捨てること」なのです。
そのため部屋の印象を良くするためには、極力モノを捨てるようにしましょう。
以上、ここまで掃除よりも大切なことについて見てきました。
次に気になる重要な掃除ポイントは水回りについて見ていきます。
内覧で大事な掃除ポイントは水回り
モノを捨てた後、次は掃除になりますが、掃除にもポイントがあります。
ついつい、一生懸命掃除機をかけてしまいますが、床掃除はあまり重要ではありません。
重点的に掃除を行う部分としては、「水回り」です。
水回りとは、キッチンや洗面所、トイレ、お風呂場といった水が出てくる部分のことを指します。
通常、内覧では購入希望者の奥さまも同伴されてくることが多いです。
ご主人はあまり物件をジロジロ見ないのですが、要注意なのが奥さまの方です。
ご主人は、奥さまが気に入ればそれで良いという方が多いため、実質的な決定権者は奥さまの方にあることが多いです。
女性である奥さまは細かいまで気にします。
例えば男性では絶対見ないようなキッチンの包丁差しを見て、やれ汚いとかの判断を下してきます。
奥さまは日中、多くの時間をキッチンで過ごすため、特にキッチン回りは重点的に見てきます。
水回りにひどい汚れがあるようでしたら、プロの清掃業者に頼んでしまうのも一つの手です。
水回りだけの掃除を検討してみるのも良いでしょう。
以上、ここまで重要な掃除ポイントは水回りについて見てきました。
それでは次に掃除よりも破損の修理について見ていきます。
内覧前に破損の修理もしておく
掃除は査定額にほとんど影響を及ぼしません。
プロの不動産会社が査定で気にするところは破損部です。
掃除をしていなくても減額はありませんが、破損部は査定の減額の対象となります。
破損部は、扉が閉まらないとか、引戸が重くて開閉しにくい等、色々なものがあると思います。
破損部があったとしても、まずはそのまま査定を受けてください。
修繕すべきかどうかも含めてプロにアドバイスをもらう
修繕すべきかどうかのアドバイスは不動産会社によって異なる場合があります。
そのため複数の不動産会社に査定を受け、いくつかの意見を聞いて判断した方が無駄な修繕費もかけなくて済む場合があります。
そこで不動産一括査定サイトを使って複数の不動産会社にコンタクトを取ることをオススメします。
不動産一括査定とはインターネット上であなたが売りたいと思っている不動産情報・個人情報を入力すると、複数の不動産会社が自動的に見つかり一度に査定依頼できるサービス
複数の不動産会社から査定額を提示してもらうことができ、だいたいの相場観を掴むことができます。一括査定の流れとしては下記の通り。
不動産一括査定サイトでは無料で複数社からの査定とそれに伴うアドバイスももらえるので便利です。
不動産一括査定のオススメは「すまいValue」「SUUMO」「HOME4U」
不動産一括査定サイトは似たようなサイトが多くかなり乱立しています。
その中でも信頼性や実績から下記4つをオススメしています。
上記を見ると超大手だけに依頼ができる「すまいValue」だけで良いように思えます。
ただし、不動産売却を成功させるなら大手だけではダメ。不動産会社には得意・不得意があるためです。
だから下記のように複数の不動産一括査定サイトを併用して大手・中堅・中小にも依頼できるようにするのが成功の秘訣です。
売らなくてもOK!簡易的な机上査定&メール連絡も可能
紹介したサイトは、簡易的な机上査定も可能です。
また、イエウール以外は備考欄を設けており「メールでの査定額を送付してください」の旨を記載することで、不動産会社に伝わります。
どの不動産一括査定が「机上査定」「メール要望」が可能かの早見表は下記の通りです。
不動産一括査定サイト名 | 机上査定が対応 | メール要望 |
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イエウール | × | × |
SRE不動産(※旧ソニー不動産) | × | ○ |
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まとめ
家の売却で査定を受ける前に掃除をした方が査定額は上がるのか解説してきました。
査定前の掃除は不要ですが、内覧前はやった方が良いです。
まずは掃除効果の上がるモノを捨てることから始めるのが良いでしょう。