家を売却を検討したい、でもいくらぐらいになるのか検討も付かない人が大半です。
ただし、不動産会社にお願いすると、具体的な売買の話になり、気軽にお願いできないのもよく分かります。
実はネットが普及してから、家の売却相場を簡単に知る方法が出てきています。
そこで、今回の記事では家を売却する際の「相場のおすすめの調べ方」にフォーカスしてお伝えします。
この記事を読むことで、あなたが家の売却相場を簡単に調べられるようになるを約束します。
-
不動産売却の教科書の責任者・編集
合同会社ラビッツ 代表社員
名古屋のIT企業に従事しながら、親族の不動産仲介会社にて不動産売買の実務を経験。不動産売買で損をしている人が多く疑問を感じたため、当サイト不動産売却の教科書を立ち上げ。
経歴不動産仲介10年、電気機器メーカー5年、電子部品メーカー2年、WEBサービス会社5年
1.家の売却相場の直近の傾向
まず最初に家の売却相場がどのようにできているのかについてお伝えします。
これを知っておくとより理解が深まるでしょう。
国土交通省にて不動産価格指数が掲載されております。2010年の価格を100としたときの価格推移は下記のようになりました。

一戸建てとマンションの価格推移(不動産価格指数)
戸建もマンションも価格は上昇基調にあり、売主にとっては売却しやすい状況が続いています。
特に、中古マンション価格が顕著に伸びています。
2020年の東京オリンピックに向けて、国内の不動産市場は活性化しており、引き続きこの傾向は続くでしょう。
それではあなたの家の価格はいくらくらいなのでしょうか。
次に気になる家の売却相場を調べるおすすめのサイトについてご紹介していきます。
2.家の売却相場を調べるおすすめ3サイト
売却したい自分の家の価格をピンポイントで調べるには、匿名査定サイトが便利です。
匿名査定サイトには
があります。
中でもオススメサイトは「HomMA」
「HowMA(ハウマ)」や「HOME’Sプライスマップ」は全国対応しており、マンションも戸建も査定額を出すことが可能です。
対して「IESHIL(イエシル)」は都心部の一部のマンションのみが対応しています。
さらに「HOME’Sプライスマップ」では査定額が○○万円~○○万円と幅で表示されますが、「HowMA(ハウマ)」ではピンポイントで価格が表示されます。
「HowMA(ハウマ)」は不動産価格のビッグデータを有しており、豊富なデータから査定額を出しているため、価格の精度はそこそこ高いです。
どれも気軽に調べられるので、特に絞る必要はありませんが、HowMaをまずは利用してみることをオススメしています。
HowMAについては下記記事で詳しく解説しています。
-
HowMa(ハウマ)のAI査定を実際に使ってみて分かった向き不向きの物件
今話題のAIは、不動産査定の世界にも進出しています。 AIによる無料不動産査定サービスの1つに「HowMa(ハウマ)」が ...
続きを見る
以上、家の売却相場を調べるおすすめのサイトについて見てきました。
もちろんこれらにも弱点はありますので、次で詳しく解説していきます。
3.家の売却相場サイトを使うときの注意点
家を売却する初期段階では、匿名査定サイトを使って売却額を事前に把握しておくことが良いでしょう。
売却予想額が分かっていれば、その後の資金計画も立てやすくなります。
ただし、匿名査定サイトは、あくまで所在や面積、築年数と言った外部情報のみによる査定となります。
内部の破損や損傷と言ったマイナス要因は加味されていない点が注意点です。
また、やっぱり精度も期待できないのが正直なところ。
やはり売るのを少しでも検討しているなら不動産会社への査定依頼が必須になります。
後ほど紹介する不動産一括査定を使えば、メールで査定額をもらえることも可能なので、そこまでハードルは高くないです。
4.家を高く売るための秘訣と注意点
ところでプロはどう売っているのか
プロである不動産会社も不動産を売却する時があります。
プロはどのように不動産を売却するのでしょうか。
答えはプロの不動産会社が不動産を売却する時は、基本的には入札を行います。
購入希望者を数社集めて指名競争入札で行うのが一般的。
そして今では一般人でも入札と近しいことが可能になりました。
プロは買主に競争原理を働かせている
不動産会社は不動産を売却する際、入札形式にして「買主に競争原理を働かせる」ことにこだわります。
その理由は買主に価格競争をさせると、不動産が高く売れるから。
また一度に決着がつくため、早く売れます。
プロの間では、不動産の売却は入札形式を取ることが基本中の基本なのです。
一方で、同じ不動産の売却でも、個人の方が住宅を売るときは入札は行いません。
理由としては、多くの売主が不動産会社による専任媒介によって、1社の不動産がポロポロと買主を連れてくるような売却形式を取っているため。
専任媒介とは、その不動産会社のみとして仲介ができなくなる契約
専任媒介にしてしまうとなかなか高く売れません。
不動産を高く早く売るためには、一般媒介×複数社の契約にしてたくさんの購入希望者を集める必要があるのです。

専任媒介と一般媒介の違い
プロと同じように不動産を売る方法「一括査定を利用する」
入札形式に近い売却手法を取るためには、複数の不動産会社と一般媒介契約をして、一気に売却活動を行うというやり方があります。
これは昔からオススメのやり方なのですが、現実的には個人レベルで複数の不動産会社に依頼することは非常に手間だったため、実践する人は極めて少ない手法と言わざるを得ませんでした。
ところが、今では複数の不動産会社に一気にコンタクトを取れる便利なサイトが存在。
それが一括査定サイトです。
一括査定とはインターネット上であなたが売りたいと思っている不動産情報・個人情報を入力すると、複数の不動産会社が自動的に見つかり一度に査定依頼できるサービス

一括査定サービスの仕組み
複数の不動産会社から査定額を提示してもらうことができ、だいたいの相場観を掴むことができます。一括査定の流れとしては下記の通り。

一括査定の流れ
一括査定サイトで複数の不動産会社にコンタクト
一括査定サイトを利用すれば、6社程度の不動産会社と一度にコンタクトを取ることが可能。

昔は不動産会社に一件一件問い合わせしていた
全社に一般媒介を依頼すれば、6倍のスピードで購入希望者を集められます。
例えば、A社から「2,000万円で買いたいお客様が現れました。」と言われても、「実はB社に2,050万円で買うってお客様がいるって言われているんだよね。
あと50万円上乗せしてくれたら、その人に売りますよ。」という会話が可能になります。
不動産の場合、金額が大きいため、競争原理が働くことで、数百万円の上乗せが可能になります。
一括査定のオススメは
「すまいValue」「HOME4U」 
不動産一括査定は筆者が知っているだけでも30はあります。
その中でも
- 超大手の不動産会社6社に唯一依頼ができる「 すまいValue
」
- 【1都3県・大阪・兵庫 限定】売主専門の数少ない不動産会社「 SRE不動産(※旧ソニー不動産)
」
- NTTグループで安心、一番歴史があり実績抜群の「 HOME4U
」
- 地域密着の不動産会社にも数多く依頼ができる「 イエウール
」
の4つを特にオススメしています。
筆者も不動産一括査定(「 すまいValue 」「 HOME4U
」「 イエウール
」)を利用しました。
下記は「 すまいValue 」を利用して「三井のリハウス」「東急リバブル」「三菱地所ハウスネット」より、査定結果をもらった写真。
とても分厚い査定書を見ながら、3社ともに丁寧に説明をしていただきました。

不動産査定書を3社より入手
下記表が「不動産売買の仲介件数が多い不動産会社」が「どこの不動産一括査定に参加しているのか」を調査した結果です。


一括査定×不動産会社のマッチング表


不動産売買は超大手に偏っている
「三井不動産リアリティネットワーク」「住友不動産販売」「東急リバブル」が超大手と言われる不動産会社です。
超大手不動産会社3社で不動産仲介の約30%のシェアを持っています。つまり、不動産売買した人の中で3人に1人は、「三井不動産リアリティネットワーク」「住友不動産販売」「東急リバブル」のどこかに仲介を依頼していることになります。
それだけ日本の不動産売買は、超大手不動産会社に偏っているということ。
超大手不動産会社は販売活動に強く、豊富な買主を持っており、売りやすいとも言えます。
そしてこの3社に唯一依頼できるのが「 すまいValue 」です。なので「すまいValue」は外せません。
超大手不動産会社だけではなく大手・中堅・地域密着の会社とも比較する
ただ、超大手だけで満足してはダメ。不動産業界は特殊な縄張りなどもあり、A地域はX不動産が強い、B地域はY不動産が強いということが存在します。
また、超大手になるほど両手仲介の比率が高まります。
両手仲介とは、1社の不動産会社が売主と買主の両方の仲介を行うこと。買主と売主から手数料をもらえるため、利益相反の関係になる。アメリカは両手仲介は禁止されています。
売却を成功するためにも超大手不動産会社と併せて大手・中堅や地域密着の不動産会社も比較することをオススメします。
その場合は下記のような使い分けがいいでしょう。
不動産一括査定の賢い使い方
売らなくてもOK!簡易的な机上査定&メール連絡も可能
紹介したサイトは、簡易的な机上査定も可能です。
また、イエウール以外は備考欄を設けており「メールでの査定額提示を希望」の旨を記載することで、不動産会社に伝わります。


一括査定 | 机上査定 | 備考欄 |
---|---|---|
すまいValue | 〇 | 〇 |
HOME4U | 〇 | 〇 |
イエウール | 〇 | |
SRE不動産(※旧ソニー不動産) | 〇 | 〇 |
5.まとめ
一括査定サイトを使うと、今まで個人の方がやろうとしても難しかった「複数の不動産会社と一度に一般媒介契約を締結する売り方」ができるようになります。
不動産を売却する際は、一括査定サイトを有効に活用するのが良いでしょう。
-
不動産一括査定サイトは怪しくない?利用者のリアル評判とデメリット
不動産一括査定サイトのオススメを先に見たい人はコチラ マンションや一戸建て、土地などの「不動産を売りたい」と考え始めたと ...
続きを見る