「造成と整地」について調べている人は、以下のような不安や疑問を解決するために情報収集しています。
あなたも同じような疑問や不安をもっていませんか?
こんな悩みをスッキリ解消!
- 造成と整地って何がどう違うの?
- 造成や整地にはどんな工事が行われるのだろうか・・・
- 造成や整地にかかる費用をわかりやすく解説して欲しい
- 造成と整地工事を担当する業者の選び方を知りたい
そこで今回の記事では「造成と整地」に関する疑問・不安について、解説していきます。
この記事を読むことで、あなたが知っておくべき「造成と整地」に関する知識はすべて網羅できるとお約束します。
造成と整地の違い
この章では「造成と整地の違い」についてお伝えします。
まずは一緒にされやすい「造成」と「整地」の違いについて紹介していきましょう。
造成について
造成とは、土地に対しその地盤面の形状を主に土を動かす事により何かしらの目的に利用する為の行為のこと
地の造成は「宅地造成等規制法」によって土地の造成が行える業者が決められているため、誰もが自由に行うことはできません。
小規模や中規模の土地造成であれば、解体業者や外構業者に依頼するケースが多いです。
整地について
整地とは、土地の上にあった住居を解体した後に土地を綺麗にすること
整地では、コンクリート・大きな石・木くず・ガラスなどを手や重機でくずして調節します。
そのあと重機で踏んで固定させる「転圧作業」を行い、「整地」は完了となります。
これ以外にトンボを掛けたりほうきでクリーニングをすることもありますが、各会社によって対応は異なります。
造成と整地は「建物が建てられる土地にする」と覚えておく
一緒にされやすい「造成」と「整地」の違いについて紹介してきましたが、2つとも一般的には同じ意味として扱われることが多いです。
基本的な考え方として、「建物が建てられる土地(宅地)にする」という意味で使われることが多いでしょう。
本記事でも「整地=造成」という位置づけで、今後の知識を解説していきます。
造成・整地には4つの種類がある
整地をするスポットは宅地のみならず山林であったり木が生い茂っている場所、フラットな土地もあれば、傾斜している土壌もあります。
それらを整地する際、一般的な方法としては以下のような方法があります。
造成・整地の4つの種類
- 粗仕上げ(粗整地)
- 砂利整地
- 防草仕上げ
- コンクリート・アスファルト舗装
種類1.「粗仕上げ(粗整地)」
最もシンプルな整地方法が「粗仕上げ」です。
住居の解体後に残存しているコンクリートガラ、石(こぶし大程度まで)を取り除きます。
それらの他にも木くずやガラス片などを人力または重機で撤去し、重機で均したり転圧に取り組んだりします。
簡略な整地とはいえ、各社毎にどこまで仕上げてくれるかがバラバラになってきます。
カンタンに手で均すだけの業者もいれば、一つ一つ細かい石まで撤去して均してくれる業者もいるでしょう。
解体をオーダーする際にどこまでして貰えるのか確認しておく必要があります。
解体費用については、解体専門業者に直接発注するのが一番安いです。
ただ、見つけるのが大変ですよね。
そんなとき便利になるのが、「解体の窓口」です。
解体の窓口は優良業者のみ厳選。ネット上で相場が分かる他、条件にあった最安の解体業者が見つかります。
連絡もメール要望などでき、大変便利です。
解体は年度によって補助金や助成金が出る場合もあるので、早めに確認をしておきましょう。
種類2.「砂利整地」
砂利整地は、粗仕上げよりきめ細かい整地方法です。
より微細なガラや石などを撤去し、土地の高さを調整して、砂利や砕石を敷いたのちに重機などで転圧を実施します。
砂利は体積が大きいものであれば、人が歩いた時に足音が耳に入りますので防犯対策になります。
大きさの異なる石であれば、噛み合って固定化されやすいので駐車場などにマッチしています。
また、西日本でよく採れる花崗岩などが風化して作り上げられた土(真砂土)もよく利用されます。
砕石として私有車道・庭の中に存在する道・学校の校庭などによく活用されます。
これ以外にも、利用される砂利には「玉砂利」や「化粧砂利」といった種類が採用されることになるでしょう。
種類3.「防草仕上げ」
整地後に草が伸びるのを防ぎたい場合は、前もってしっかりと雑草を除去したうえで防草シートを被せます。
出来あがりはいかに事前処理を細部に至るまで行ったかで見違えるようになってきます。
生命力がタフな雑草の根っこなどが残存していると大変です。
あとあと見栄えが悪くなりますので、事前処理は徹底的にする必要があります。
種類4.「コンクリート・アスファルト舗装」
整地後にパーキングにする場合などは砂利舗装のほか、コンクリートやアスファルトで舗装することもあります。
土地の高さを整えてから水勾配などを測って、砕石舗装を施し、コンクリートまたはアスファルトで舗装します。
コンクリートはアスファルトと対比すると、トータルコストが高い・工期が長時間に渡るなどの弱点があります。
しかし、寿命が長く補修回数もほとんど無くて済むというアドバンテージがあります。
一方、アスファルトはトータルコストがリーズナブルで、工期もスピーディーに完了するのが特徴です。
しかし、耐久性の問題で、補修回数が多く、コンクリートの10倍以上の補修回数になるのは見逃せません。
また夏の期間は路面温度が高温になったり、路面がゆがみしやすいなどのマイナスポイントもあります。
どちらの方法を採用するかは、宅地を整地するのか山林をきれいにするのか、などの用途で異なります。
さらに雑草が生い茂っていたり地盤の改良が求められたりしないか、などいろいろな条件も選択肢に作用するので要チェックです。
造成・整地にかかる費用を解説
整地費用には、明確な指標となるものがなく、各社ごとに料金設定がバラバラになってきます。
ここでは全般的に言って工事の「目安」となる費用を解説していきます。
まず、1平方メートルあたりのたたき台として、特別な撤去作業などを要しない場合であれば400円〜600円ほどです。
庭木の伐採や抜根あるいは、雑草がひどいケースで処理を行う場合は2,000円ほどです。
さらに地盤の再チェックなどが強いられる場合は5,000円程度が目安となるでしょう。
場合によっては、解体工事費用の3%〜5%として取り入れる可能性もあります。
だからこそ造成業者を選ぶ際は、見積もりをしっかり見て吟味しておくと良いでしょう。
山林・傾斜地などを造成・整地すると金額が変わる
平地に工事を施すのではなく、山林などになると木々の伐採や抜根、基盤の改良などが求められます。
そうなると、1平方メートルあたり20,000円から30,000円程度が目安になってくるでしょう。
また、傾斜のゆるい丘陵地なども作業が困難で、さまざまな要素に気をつけなければなりません。
そのため1平方メートルあたり10,000円から20,000円程度の費用を覚悟しないといけないでしょう。
もし、傾斜角度が15度以上になると、1平方メートルあたり40,000円前後になることもあります。
それらの他にも、真砂土を敷くケースだと3,500円から4,000円程度(1立方メートルあたり)です。
砕石を敷くケースだと石の大きさや種類などにも影響されますが、1立方メートルあたり2,500円から5,000円程度になります。
ついでに申しますと、道路よりも低い位置にある土地に対しては、多少要件が違ってくるので要注意です。
宅地として使えるレベルまで一体化するために土砂などを持ちこんで地上げする必要があります。
そういった状況の費用としては3,500円から5,000円(1立方メートルあたり)程度かかると覚悟しておきましょう。
また土盛りした土砂の崩壊・流出などをストップするために作成する擁壁工事がからむこともあります。
「土止費」などと称されたりもしますが、そういった状況では1平方メートルあたり30,000円~40,000円が必要になります。
造成・整地をするなら業者とのイメージ共有が大切
このように、整地のタイプや土地の条件、希望する出来栄えなどによって費用は大きく変化してきます。
「完成したら予想してたものと信じられないくらい違った」といったことがないように心掛けましょう。
整地をオーダーする際には最終的なイメージをハッキリさせて業者に伝えておくこととが重要になるので注意してください。
まとめ
「造成と整地」をテーマとして、様々な知識を解説してきました。
今後、造成と整地を実施する機会があるなら、今回紹介した記事内容を参考に施工事例や実績をネットでチェックしながら業者を選びましょう。