「営業マンの○○さんには、本当にお世話になった!」
そんな風に思えたのなら、あなたの不動産売却は成功です。
親族間でも揉めていたような複雑な事情の不動産を売却したような人であれば、尚更その感謝の気持ちは強いことでしょう。
こんな悩みをスッキリ解消!
- そもそも営業マンへはお礼をするものなのだろうか
- お礼をするとしたらいくらぐらいのモノをすればいいんだろうか
- どういうタイミングでお礼をすべきなのだろうか
そこで今回の記事では不動産を売却した後の営業マンへの「お礼」にフォーカスしてお伝えいたします。
この記事を読むことであなたは不動産を売却後、営業マンへどのようなお礼が適切なのか分かるようになります。
不動産売却は長丁場
不動産の売却は長丁場です。
通常、不動産売却は3ヶ月程度と言われていますが、物件の権利関係が複雑であったり、売りにくい物件であったりすると、相談から売却まで1年近くに及ぶこともあります。
不動産は物件そのものにも個別性が強く、また売る人の事情も様々。
営業マンにとって不動産売却は常にオーダーメイドになります。
人間関係も深まる不動産売却
一緒に問題解決を目指すと、営業マンとの会話も増えるため、自然と信頼関係が築かれることが多いです。
ほとんどの方が、不動産の売却は一生に一度あるかないか。
知らないことも多く、営業マンとの様々なやり取りが印象に残ります。
このように不動産売却は、コンビニで弁当を買うのとは異なるため、営業マンとしっかりした人間関係が形成されていきます。
営業マンへのお礼は必要ない
結論からすると、営業マンへお礼をする必要はありません。
そのような風習や決まりごとも特にありません。お礼とは人の気持ちそのもの。
お礼をしたいと思えばした方が良いですし、あんな営業マンにお礼なんかしたくないと思えばする必要も全くありません。
自分の気持ちに素直に従えば、それで十分です。
売主であるあなたは仲介手数料を払っているお客様であるため、仲介手数料が「お礼そのもの」になります。
基本的に、不動産会社も商売。仲介手数料をきちんと支払えば、お礼をしなかったとしても、次に何か頼んでも態度が急変するということはありません。
感謝の気持ちは言葉で伝えるべき
不動産仲介はやっていることは同じでも受領する金額が「物件価格の3%+6万円」が上限が決まっています。
東京都内の1億円の豪邸でも、地方の800万円の中古マンションでも基本的な作業内容は一緒。
そのため地方の800万円の物件の場合、半年以上あれこれお願いしたのにたった30万円程度というのは、正直商売にはなりません。
しかも物件価格が安いからと言って、売却の難易度が低いとも限りません。
それにも関わらず一生懸命やってくれた営業マンに関しては、「お礼の言葉」は伝えてあげましょう。
ただ、そうは言ってもお礼をしたい場合はどうしらた良いのでしょうか?
お礼したいなら3,000円程度
お礼をしたければ、不動産会社のスタッフが皆で食べられるお菓子などをあげるのが良いでしょう。
最近では1,000円程度でもそれなりのお菓子があります。
3,000円のお菓子をプレゼントすれば十分。
不動産の売却は、営業マンだけの力ではなく、その不動産会社の事務スタッフの力も借りて行われています。
そのような縁の下の力持ちのスタッフは、普段お客様と接しないため、直接感謝されることはありません。
3,000円程度のお菓子を「良かったら、皆さんでどうぞ」と渡されれば、自分だけもらうという罪悪感ありません。
営業マンも快く受け取ってくれます。
また事務所のスタッフもお菓子がもらえたら喜びます。
お礼をしたければ、営業マンだけではなく「会社の皆様へ」という気持ちを込めて、事務スタッフの方も喜んでもらえるような3,000円程度のお茶菓子が良いでしょう。
お礼を渡すタイミングは引渡し時
お礼を渡したいのであれば、引渡しの時にこそっと渡すのがスマートです。
引渡し時は、買主や司法書士、銀行関係者等の様々な人たちが一か所に集まります。
皆の前で営業マンだけに渡すとばつが悪いので、全員が立ち去った後にさっと渡すのが良いでしょう。
また、引渡し当日はバタバタしているというのであれば、後日でも全く構いません。
事務所の近くに寄ったときに渡しておきましょう。
事務所の皆さんへのお菓子であれば、営業マン本人がいなくても渡すことが可能です。
事務スタッフの人間に渡せば、むしろ効果は大きいかもしれません。
お礼よりも喜ばれる「紹介」
伝説の営業マンの話
全国的に有名なあるハウスメーカーの営業マンで、長年営業成績トップの伝説の営業マンがいました。
その人のすごいところは、山口県でその営業成績を取り続けていたこと。
山口県は東京などと比べれば遥かに顧客数は少ないです。
そのような状況の中で、その営業マンがトップを維持できた秘訣は「紹介」です。
家の売却と同じように、ハウスメーカーによる住宅の建設も一生に一度の買い物。
そのため不動産売却や家の建設は、リピーターを作りにくい商売と言えます。
ですが、その伝説の営業マンはお客様から他のお客様を「紹介」してもらうことで、間接的なリピーターが増えていきました。
その結果、伝説の営業マンはほとんど新規開拓営業をすることなく、紹介でどんどん顧客を増やしていきトップにまで登りつめたのです。
紹介は最高のお礼
「紹介」を頂くことは営業マンにとって最もうれしいこと。人は人を簡単には紹介できません。
信頼できる人でないと、紹介した人の顔まで潰れてしまうから。
紹介をするということは、「あなたを信頼していますよ」という証であります。
一生懸命仕事をした営業マンにとっては、この上ない評価だと言っても過言ではありません。
不動産営業も、基本的には一生に一度の依頼に対して商売を行っているビジネス。
まれに地主さんのようなリピーターもいますが、それでも不動産の売却を依頼するのは一生のうち数回でしかありません。
不動産売却のような一生に一度しか行わないことを対象とするビジネスでは、新規顧客の開拓が極めて難しくなります。
そのため既存顧客から新たなお客様を紹介してもらうことは、営業マンにとってとても価値のある事なのです。
今すぐ紹介しなくてもよい
紹介は今すぐでなくても構いません。
10年後であっても、知人に不動産を売却したい人が現れた場合は、紹介してあげてください。
あなたが感謝するような営業マンは優秀ですから、10年後であってもあなたのことをきちんと覚えています。
10年後の忘れたころに紹介をもらえたら、営業マンにとってもうれしいことでしょう。
まとめ
不動産の売却した後の営業マンへのお礼について必要性や金額を解説してきました。
お礼するなら3,000円程度のお茶菓子ですが、最高のプレゼントは「紹介」。
お礼は、いつの日か知人が不動産を売却するときに、「良い営業マン、知っているよ」と紹介できればそれで十分です。