社会人になって数年経ち、先輩たちに教えてもらいながら一通りの仕事ができるようになってきます。
ある程度、仕事ができるようになると、その次に待ち構えている大きな壁として「どうやって自分の設定した目標を達成して成果を出していくか」「どうやって組織・チームの成果を最大化するか」で、多くの人が非常に苦しめられています。
年齢で行くと20代後半~30代の方あたりでしょうか。
実はこの辺りから、今後のビジネス人生が「充実する」のか「充実しない」のか大きな分かれ目になります。
つまり目標をしっかりと達成できる「目標達成上手」になれるのかが1つカギになってきます。
そのためには目標達成が上手な人生の大先輩方の経験や知識から学ぶのが一番いいでしょう。
かくいう筆者も30歳前後の時に、なかなか思うような結果がでず非常に苦しめられました。
その時期は「どうしてあの人はあんなにも活躍するんだろう・・・」「どうしてあの人は目標を淡々と達成していくんだろう・・・」そんなことばかり考えていました。
そんな時期に、死に物狂いで500冊以上の目標達成に関わるビジネス書を読み「目標達成のコツを掴む=目標達成上手」になりました。
それから不思議と目標達成が楽々できるようになり、ビジネス人生が明らかに好転しました。
今回はそんなビジネス書500冊以上を読んだ筆者が、“目標達成に確実に役立ったと実感できるオススメのビジネス良書20冊”を紹介していきます。
目標達成におすすめの厳選20冊を紹介
今回おすすめするのは、ビジネスマンとして欠かせない目標達成に向けての厳選20冊です。それらの本は「どういう点で役に立つのか、どんな方におすすめなのか」をお伝えしていきます。
7つの習慣 スティーブン・コヴィー
この本は年齢、性別、職業問わずに誰にでもおすすめの1冊です。特に、まだ頭が柔軟な時に読みたい1冊です。この本では、ここ半世紀は成功するために必要なアプローチが変わってきているといいます。ここ半世紀では成功するための「テクニック・スキル」に目を向けてきたが、実はそれ以前までずっと大切にされてきた「あり方・考え方」という人格が非常に大事だという原点に戻るべきだといいます。
成功に必要な要素を7つに分けて、それを1つ1つマスターしていくことで人格形成をしていき誰でも成功者になれるというかなり濃い内容の本です。自己啓発についてはすべて網羅してあるのでこの1冊で十分だといえるくらいの完璧な1冊です。仕事だけでなく私生活にも成功したいと考えている人必見です。
目標達成の技術 青木 仁志
毎日の仕事におわれ、時間ばかりがあっという間に過ぎていく。その毎日の中で私たちは様々な選択をして生きています。今日着る服を何にするか、ランチに何をするかなど、人生は選択の連続です。その選択をするときにただその時に何気なくするのと、綿密に計画を立てて選択をするのでは大きく人生が変わってきます。
この本では自分たちはどのように生きるべきか、そのために目標をどう立てるか、そしてその目標をいかにして達成していくかについて詳しく書かれています。目標設定については具体的なワークシートがあるので、書き込みながら目標達成をしていくことができます。正しい目標を設定することで達成は可能であり、そのために必要なノウハウや心構えが書かれています。人生の方向性を変えたい、しっかりと目標をもって毎日を過ごしたいという人にオススメの1冊です。
絶対に達成する技術 永谷 研一
目標は立ててみるもののなかなか長続きしない、失敗してしまう人にオススメの1冊です。目標達成は技術であり、根性や気合とは無縁である。ITシステムを使い7年間でのべ1万人以上の目標達成の追跡調査を行い、達成できなかった人はどこで躓いたのかを解析することで、絶対に達成する人の5つの技術をわかりやすく解説してくれています。
日付の書かれてない目標はただの「願い」である、行動は何かをする「ついでに」やること、「チャックがあいてますよ」と言える人が成長する、3週間続かなかったら「もっと簡単な行動」に変えるなど独自の視点で、意思が弱い人、完璧主義者で続かない人など、どんな人でもフィードバックして、必ず目標達成できる技術を伝授してくれる1冊です。
自分を変える習慣力 三浦 将
コンサルタントである著者が目標達成に必要な習慣力を手に入れるためにどうしたらよいかを解説する1冊です。目標達成能力を高めるためには、潜在意識の力を味方につけることが最も近道です。人間の意識は氷山の一角で、その下には潜在意識というものが働いています。
自分の意識で物事を決めているつもりでも、本当は自分の潜在意識が決めているといっても過言ではありません。もっと勉強したいと思っているけどいつも三日坊主になってしまう。潜在意識の特徴を理解することで、このメカニズムを理解し、潜在意識をコントロールすることで良い習慣をつけ、その先に目標達成があります。ぜひ、できる自分を信じたい、引き出したいという方にオススメの1冊です。
夢をかなえるゾウ 水野 敬也
この本は以前にテレビ化されたのでご存知の方も多いと思いますが、物語形式でとても読みやすい本です。変わりたいと思いながら、その思いを見て見ぬフリをして生活している主人公が、ガネーシャという神様と出会うことで人生を変えていくというストーリーです。
「変わりたい」と思うことはあっても「実行」することが難しいのが現実です。今のダメな自分に1つずつ誰にでもできる習慣を加えていくことで、自分の行動が変わっていきそれがより大きな成果につながってくのです。人生をだらだらと過ごして後悔したまま死にたくない、今の自分を何か変えていきたいと考えているひとにオススメの1冊です。
成功の掟 マーク・フィッシャー
目標達成のノウハウや自伝的内容紹介の本が多い中、この本は目標達成のそのための心構えといった精神的な部分にまで触れている本です。ある貧しい青年が億万長者と出会い、試練を経て成功への一歩を踏み出すまでを物語形式で描いています。
成功者になるために、信念を持ち、ゴールをまず決めて、それを何度も唱えることで潜在意識に刻み、メンタルをきたえて集中していくことが大切かということをわかりやすく教えてくれています。
具体的に目標を決めていない人でも、人生にどのように向かっていけば良いかがわかるので、ぜひオススメの1冊です。自分にも何かできると確信するはずです。
成功の9つのステップ ジェームス・スキナー
著書自らの貧乏な状態から億万長者になった過程をもとに、成功するための9つのステップをまとめた本です。
1決断(決断はすべてを動かす偉大な力)2学習(成功者のパターを学ぶ)3健康(行動に必要なエネルギ-を持つ)4感情(自分で感情を選ぶ)5目的(自分がもとめているものを明確にする)6計画(時間管理をすることが成功の本質である)7行動(やってみるではなく、思い切った行動をとる)8改善(望む結果が得られていなければアプローチを改善する)9リーダーシップ(他人を自分の夢に参加させる)目標達成に至る過程が詳しく書かれているので、真剣に成功したい人必見の1冊。
目標を次々に達成する人の最強の勉強法 猪俣 武範
この本は忙しい仕事をしながら、叶えたい目標を持っている人にオススメの本です。著者は医師としてハーバード大学へ留学し、同時にビジネススクールでエグゼクティブMBAを取得した独自の体験と、海外で活躍するエリートが仕事をしながら目標を達成していく人々に共通する具体的な勉強法を紹介しています。
本の中では大切なこととして「人生で達成したいことを見据え目標設定をする」「目標達成のために、何をやらないかを決める」をあげています。「やるべきこと」と「やらないこと」を明確にすることで無駄を省き、やるべきことに集中する、改善を繰り返すことで生産性を挙げていき、このサイクルを習慣化していきます。
そして人間としての幅を広げるための読書も提唱しています。短い人生のなかで、自分の決めたゴールにどう最短でたどり着くかというノウハウが満載の1冊です。
目標を達成する人と達成しない人の習慣 嶋津 良智
この本は上場経験もある著者が目標を達成しない人の習慣にフォーカスをあてている1冊です。達成する人としない人の決定的な違いを2つあげています。
達成しない人は①目標を立てた後に手段を探す②結果目標を見て、行動目標を見ない ことが原因です。その為の改善策としてまずは現在地を把握して目標とのギャップを埋めるための手段を考えることが大切です。そして結果目標は目指すもの、まず管理すべきは行動目標を立てることです。
そして目標達成をする人のたった1つの習慣「最も重要なアクションを明確にし、そこに最も多くの時間をさくこと。」これらをしていくことで達成する人になることができます。まずは自分が達成する人なのか、そうでないのかを判断する材料になる1冊です。
大切なことだけやりなさい ブライアン・トレーシー
やるべきことが多すぎてなかなか目標達成に集中できないと考えている人にオススメの1冊です。アメリカのビジネスコンサルタントの権威である著者が「フォーカル・ポイント(焦点)」について書いた本です。
チャンスに恵まれた時代にも関わらず、仕事ややるべきことが増え、ストレスやプレッシャーに悩まされることも多い現代で「最も大切なポイント(フォーカル・ポイント)を見極めることが成功と幸福の「最も重要な原則」であると書かれています。
フォーカル・ポイントを見極めれるようになると、人生のさまざまな局面において、簡単に効率よく最短で目標を達成できるようになります。バランスをうまくとり、人生を好転させていくために必要な解決法が書かれています。
孫正義社長に学んだ「10倍速」目標達成術 三木 雄信
ソフトバンクをゼロから30数年で年商8兆円超に成長させて孫正義社長の目標達成能力について、元社長室長の著者がその理由を解説しています。孫社長のすごいところは「なりたい自分」と「現在の自分」の間のギャップを可能な限り最短で埋める能力を持っているところだと著者は書いています。
その目標達成をしていく手段として「ナンバーワン戦略」「くじ箱戦略」や「掛け算法」「人脈マインドマップ」などさまざまな手段を紹介しています。なぜ、時代の先取りをしながら企業を10倍の速さで急成長させることができたかのノウハウが詰まった1冊です。
1063人の収入を60日で41%アップさせた目標達成する技術 マイケル・ボルダック
著者は7歳の時に父が母を殺して言語障害になってしまい学歴もないどん底の人生を逆転させ、アメリカ大統領のコーチングをする会社において、20代でナンバー2になったという伝説のコーチです。
彼の本では、もう目標達成する方法は知っている人が多い、けれどもその多くは「知っていても行動ができない」ということにフォーカスしいます。この本には「行動」をさせるための方法や、「行動」を起こすために必要な「心理学」が書かれています。
ですから、成功哲学ではなく、実践的にすぐに使えるスキルを学ぶことができます。成功に必要な本はたくさん読んでいるが、なかなか実践ができていないという人にオススメの1冊です。
目標を達成するすごいシート 佐藤 耕一
著者は日本でも数少ない「目標達成の専門家」であり、のべ14000人以上のコンサルタントを通して目標達成指導のノウハウを体系化して、多くの企業の目標達成を支援しています。そんな目標達成の専門家が、シートを使うことで誰でも目標達成ができるノウハウを紹介しています。
目標が達成できない原因は、達成の為に必要な「行動し続けること」が実践できずに挫折してしまうからだと著者は考え、その解決法として「シート」を使いながら挫折を乗り越えて達成する方法を伝授してくれます。目標達成シートも付いています。これも、具体的にやるべき行動を視える化したい人にオススメの1冊です。
幸せなリーダーになる8つの習慣 ロビン・シャーマ
30代になると昇進して部下を持ち自らリーダーとなっていきます。それまでの管理させた中での目標達成と、自らがリーダーになってからの目標達成では必要なことも大きく変わってきます。この本では、リーダーとして、部下と目標を共有して達成していくために必要なさまざまな教訓を紹介してくれる本です。
未来に焦点を合わせて、部下の生活に貢献するような魅力的な目標を設定し、いかにチームを奮い立たせて達成していくか、そしてそのために、リーダーは日々の仕事で部下の可能性を最大限に引き出し発揮させ、彼らの生活に威厳と栄誉を与えていくことが大切になってきます。
目標達成に必要な優先事項の決定や時間管理をどうしていくかということや、リーダーとしての心の在り方なども教えてくれます。リーダーになった人がまず読んでみたい1冊です。
人生を変える「心のブレーキ」の外し方 石井 裕之
この本は心理的な面から目標達成能力について書かれています。禁煙をしようと決めたのに、1週間頑張れたのにお酒の席でつい1本吸ってしまったことでまた前の自分に逆戻りしてしまう。こんな経験をした人も多いのではないでしょうか。人間の潜在意識には「現状維持メカニズム」というものが強く働いています。
つまり大きな目標を掲げていても、潜在意識が今の自分を維持しようとすることで大きく変化することに無意識に反発をしてしまいます。それではどうしたらいいかということで、この本ではこの潜在意識に注目し、どうやってそれをコントロールしていくか、目標達成につなげていくかに焦点がおかれています。何をやっても長続きしない、自分の心を奮い立たせることができないという方にオススメの1冊です。
エッセンシャル思考 グレッグ・マキューン
エッセンシャル思考とは、物事の本質を見抜き、重要なことだけを選びそれに集中することです。たくさんの仕事をかかえ、そのすべてに最高の結果を出すことは難しい、その仕事のなかで本当に重要なものはなにか、それを選択することが必要です。
自分にとって本質的な仕事だけを選び、それ以外は引き受けない、今の自分にとって必要なものだけを受け入れ、それ以外を排除する。価値あるものだけを選択し、それに力を集約させることで最大の成果を上げることができます。毎日の仕事に追われていて十分なパフォーマンスが発揮できないと考えている人には必見の本です。
毎朝1分でリッチになる 三宅 裕之
本当の成功者とは、ただ単にお金を持っているということではありません。仕事もプライべートも充実して、常に現実に満足した人生を送っている人達です。そういった人は自信と謙虚さを併せ持ち、家族や友人、同僚に対する愛情にあふれた素晴らしい人格の持ち主です。そういった人には共通する「習慣」があると言います。
そういった幸せな成功者が実践している習慣を毎朝1分の種まき習慣をすることで、やがてその行動が人生の思わぬところで芽を出して大きな実りに結びつきます。何かしたいけれどなにをやったらよいかわからない人に良い1冊です。
ザ・シークレット ロンダ・バーン
ロンダ・バーンのシリーズの中で世界で2500万部を突破した「引き寄せの法則」のバイブル的な1冊です。「引き寄せの法則」「秘密の使い方」「感謝の力」「お金の力」「人間関係の秘密」「健康の秘密」「この世界の秘密」「あなたの秘密」で構成されています。
人生を成功に導く「偉大な秘密」を知ることで、それを実践していくことが重要です。潜在意識にを中心に書いてあります。世界の原理・原則を知る、生きるために本当に必要なことを知れる1冊です。スピリチュアルな部分について書かれています。
リーダーになる人に知っておいてほしいこと 松下 幸之助
経営の神様とよばれた松下幸之助。戦略・戦術は大事だが、それ以上に大切なことがあるということでリーダーになる人に向けた1冊です。この本は松下政経塾所蔵の未公開テープ数100時間から塾生に残した48の成功の知恵をまとめたものです。
リーダーになる人にとなっているが、新入社員など若い人にも読んでもらいたい内容です。子供のころから丁稚として働き、現パナソニックを築きあげた松下幸之助の体験から出てきた言葉はどれも重く、本質を突いている。成功するために必要なことはこの一冊に凝縮されているかもしれません。
生き方 稲盛 和夫
京セラの創業者であり、経営破たんしたJALをわずか3年でV字回復させた「最強経営者」と呼ばれた稲盛和夫の、生きるために必要なことは何かを書いた1冊です。
一生懸命に働くこと、感謝の気持ちを忘れないこと、善き思い、正しい行いに努めること、素直な反省心でいつも自分を律すること、日々の暮らしの中で心を磨き、人格を高め続けること。すなわち、そのような当たり前のことを一生懸命に行っていくことでしか人間としての生き方はないと本書には書かれています。人間が生きていくための在り方について学ぶのにとてもオススメの1冊です。
まとめ
いかがでしたか?本というのはたった数千円で成功している人のノウハウが手に入るとてもコストパフォーマンスのいいものです。
目標達成上手になるだけでビジネスはとんとん拍子でうまくいきます。ぜひ読んでみてください。
マネジメントについての本も下記記事にまとめておりますので、ぜひ参考にしてください。