不動産の業界では歴史を持っているオウチーノ。サイトを見ると、かわいい犬のキャラクターが特徴的のサービスです。
不動産を売ろうとネットで調べていると、オウチーノが紹介されているサイトも多いです。
ただし、紹介されているのは、オウチーノだけではなく、すまいValueやHOME4Uなどの他の一括査定サイトも紹介されていることも多いです。
筆者の結論を先にお伝えすると、田舎の物件を持っている人は「オウチーノ」の利用がオススメです。
こんな悩みをスッキリ解消!
- オウチーノはどんな会社が運営しているの?大丈夫?
- 不動産一括査定サイトとはそもそも何?
- 自分はオウチーノが合っているの?
そこで、今回の記事では、不動産一括査定サイトの中で、「オウチーノ」について詳しくご紹介いたします。
この記事を読むことで、あなたはオウチーノの特徴と強みを理解し、オウチーノが自分に合った一括査定サイトかどうかを判断することができます。ぜひ最後までご覧ください。
オウチーノの特徴
オウチーノの特徴を上げると下記3点になります。
- 不動産物件検索サイト発祥の一括査定サイト
- 査定できる物件種別が多い
- 市街化調整区域の物件が査定できる
オウチーノは不動産一括査定サイトの中でも、2008年から運営を開始しており、比較的歴史が古いサイトです。
さらに、マザーズ上場しています。ただし、登録業者は500社で少ない方になります。
オウチーノの一括査定サイトは、元々が不動産の物件情報サイトから派生して生まれたため、一括査定は専門ではありません。
オウチーノとしては、海外不動産・投資・セミナーという別の強いコンテンツを持っており、一括査定に力を入れている感じは伝わってきません。
ただし、特徴的な点が1点だけあります。それは査定できる物件種別の中に、「市街化調整区域」の物件を明示している点です。
市街化調整区域とは、基本的には建物を建てることができないエリアの土地
市街化調整区域は、通常の市街地の土地価格とは価格水準が大きく異なります。ただし、市街化調整区域であっても開発許可という許可を取れば建物の建築も可能となります。
開発許可を取れるかどうかについては、役所調査をしなければ分かりません。
市街化調整区域の不動産価格を適正に求めることは、非常に手間がかかります。
通常の不動産会社は、市街化調整区域の査定は大変なので、やりたくない物件になります。
そのため市街化調整区域の査定を無料でしてもらえるということは、非常に価値のあることと言えるでしょう。
市街化調整区域を売るための方法は下記記事で詳しく解説しています。

※オウチーノは現在、HOME4Uと業務提携を結んだようでサービスの中身はすべてHOME4Uと同じになってしまったようです。
オウチーノの強みと弱み
それではもっと具体的にオウチーノの強みと弱みについて、業界歴の長い筆者がまとめてみました。
オウチーノ強み
オウチーノの特に強みは前章と一部繰り返しにはなってしまいますが、
- 市街化調整区域の物件が査定できる
- 運営会社がマザーズ上場
です。
他の一括査定サイトでも、査定できる物件種別の中に「その他」というものが含まれていますので、ひょっとしたら市街化調整区域の土地でも査定は可能かもしれません。
しかしながら、物件種別の中に市街化調整区域の土地と明示しているのはオウチーノだけであり、市街化調整区域の物件を確実に査定してくれるのはオウチーノ。
その他、オウチーノでは「田畑・山林」も査定が可能です。田舎の物件を持っている人は使いやすいサイトと言って良いでしょう。
また、不動産一括査定の運営会社は上場していないところばかりですが、オウチーノは唯一マザーズに上場しています。
ですので、運営もそんな変なことはできませんので、安心して利用することができます。
オウチーノ弱み
オウチーノの弱みは、筆者の主観になってしまいますが
- サイトのユーザーインターフェイス(使いやすさ)
が少し悪い点です。
元々が一括査定専用ではないこともありますが、サイトの作りも古く、なんとなく使う気がしない画面のままです。
同じ一括査定を行うのであれば、オウチーノにこだわらず、他のサイトを使っても良いでしょう。
ただ登録業者については、市街化調整区域の査定を無料でやってくれるくらいなので、実力のある会社は多いのではないかと推測できます。
ここまでは、業界人から見たオウチーノに対しての本音の意見です。
次からは実際に利用した人の声から、オウチーノの評判を客観的に見てみましょう。
オウチーノの評判を徹底調査
オウチーノに対しての口コミを見てみましょう。
なかなかネット上を探しても、本当かどうかよく分からない口コミサイトが多いのですが、今回は「クチコミランキング」というサイトを参考にしました。
理由は、運営元がしっかり記載されている点、不動産査定以外も多くの口コミがあり、またしっかりと悪い口コミも掲載されているためです。
良い口コミ
私が使っている不動産査定はオウチーノとリビンマッチ(旧スマイスター)です。オウチーノは唯一の上場企業で登録の審査が厳しいのか、不動産会社の質がある程度担保されており、相場を知る上でも役に立つ。
リビンマッチ(旧スマイスター)は不動産会社が多い事もあり、玉石混合だが、これも最低と最高を知る上で有意義。私の場合は不動産売買する時は、上と下は切り、その上でここ最近の仲介実績等を確認し、近隣のネットワークや営業力等を確認した上でどこにするか選んでいる。(39才・男・会社役員)
オウチーノの口コミは、オウチーノが上場しているから良いと言った口コミが目立ちます。
正直、上場は登録業者の信頼性とはあまり関係ないと思います。さらに他の口コミも見てみましょう。
他サイトで査定を依頼したところ、地方で対応できる不動産業者がないという事で査定不能となったがオウチーノは大手不動産業者含む3社から見積りをとる事ができ、売却する上で大変役に立った。
地方で査定を依頼する場合は特に全国にネットワークを持っている業者と提携しているかどうかが重要になると思う。(50才・男・会社員)
この口コミはオウチーノならではの口コミです。
やはりオウチーノは市街化調整区域の査定を堂々と明示しているだけあって、田舎の査定に強いことが言えます。
続いて中立的な口コミを見てみましょう。
中立的な口コミ
不動産査定程、みずものの価格はない。その中でもオウチーノは変な業者を取り扱っておらず、信頼できる一括査定業者だと思う。
まぁオウチーノは上場企業なので当たり前かもしれませんが)ただここだけ使ったら完璧だと思うようならそもそも不動産査定や売却は向いてません。
査定すると同時に自分で相場を調べたり、不満があれば別の業者でも査定を取る。こういう姿勢が不動産を高く売るコツです。
当たり前のようですがこれができていない人が多い。本当にこれだけで100万単位で違うのにもったいないです。(39才・男・不動産オーナー(投資家))
この口コミでもオウチーノの上場のことが触れられています。
正直、あまり関係ない気がしてなりません。ただ、上場とは別に査定に関しては満足している口コミは多いです。
オウチーノが査定できるもの
オウチーノでは以下の物件種別が査定できます。12種類と一括査定の中でもTOPクラスに多いです。
- 分譲マンション
- 一戸建て
- 宅地
- 店舗付き住宅
- 一棟マンション/アパート
- 区分マンション(収益物件)
- 倉庫/工場/店舗/事務所
- 一棟ビル
- 区分所有ビル
- 田畑・山林
- 市街化調整区域(建物)
- 市街化調整区域(土地)
特徴的なのは10~12の田畑・山林と市街化調整区域です。これらの物件は、田舎の物件と言えます。
オウチーノでは田舎の物件でもきちんと査定ができる一括査定サイトです。
オウチーノをオススメする人は「田舎の物件を持っている人」
オウチーノをオススメする人は、「田舎の物件を持っている人」です。
田舎の物件は、取引事例の数も少ないため、実は査定は難しいです。地元に密着した実力のある不動産会社ではないと、相場を把握していません。
田舎の物件はどんな不動産会社でも査定できるわけではありません。事例の収集が難しいため、豊富な経験や勘がないと査定が難しいのです。
例えば、東京在住の人でも、実家にある田舎の不動産を売却する場合は、オウチーノを活用するのが良いでしょう。
地元に知り合いの不動産会社がいなければ、一括査定サイトの利用はとても便利です。
ただし、筆者は他の一括査定サイトを推しています。
一括査定サイトのオススメは「すまいValue」「SUUMO」「HOME4U」
不動産一括査定サイトは似たようなサイトが多くかなり乱立しています。
その中でも信頼性や実績から下記4つをオススメしています。
下記表が「不動産売買の仲介件数が多い不動産会社」が「どこの不動産一括査定に参加しているのか」を調査した結果です。
少し細かいので、流し読みする程度で大丈夫です。
これを見ると、上位4社がずば抜けているのが分かると思います。
正確にはセンチュリー21はフランチャイズ経営なので、「三井のリハウス」「住友不動産販売」「東急リバブル」の3強ということです。
不動産売買は超大手に偏っている
「三井のリハウス」「住友不動産販売」「東急リバブル」が超大手と言われる不動産会社です。
超大手不動産会社3社で不動産仲介の約30%のシェアを持っています。つまり、不動産売買した人の中で3人に1人は、「三井のリハウス」「住友不動産販売」「東急リバブル」のどこかに仲介を依頼していることになります。
それだけ日本の不動産売買は、超大手不動産会社に偏っているということ。
超大手不動産会社は販売活動に強く、豊富な買主を持っており、売りやすいとも言えます。
そしてこの3社に唯一依頼できるのが「すまいValue」です。なので「すまいValue」は外せません。
超大手不動産会社だけではなく大手・中堅・地域密着の会社とも比較する
ただ、超大手だけで満足してはダメ。不動産業界は特殊な縄張りなどもあり、A地域はX不動産が強い、B地域はY不動産が強いということが存在します。
また、超大手になるほど両手仲介の比率が高まります。
両手仲介とは、1社の不動産会社が売主と買主の両方の仲介を行うこと。買主と売主から手数料をもらえるため、利益相反の関係になる。アメリカは両手仲介は禁止されています。
売却を成功するためにも超大手不動産会社と併せて大手・中堅や地域密着の不動産会社も比較することをオススメします。
その場合は下記のような使い分けがいいでしょう。
売らなくてもOK!簡易的な机上査定&メール連絡も可能
紹介したサイトは、簡易的な机上査定も可能です。
また、イエウール以外は備考欄を設けており「メールでの査定額を送付してください」の旨を記載することで、不動産会社に伝わります。

どの不動産一括査定が「机上査定」「メール要望」が可能かの早見表は下記の通りです。
不動産一括査定サイト名 | 机上査定が対応 | メール要望 |
---|---|---|
すまいValue | ○ | ○ |
SUUMO | ○ | ○ |
HOME4U | ○ | ○ |
イエウール | × | × |
SRE不動産(※旧ソニー不動産) | × | ○ |
不動産一括査定サイトについては下記記事でさらに詳しく解説しています。

まずはどこか1-2社の査定依頼でOKという方は、下記の大手2社がオススメです。
評判がいい不動産仲介会社のおすすめランキングについては下記記事をご確認ください。

まとめ
不動産一括査定サイトの「オウチーノ」を詳しく紹介、その特徴と強みとはについて見てきました。
オウチーノは田舎の物件でも査定ができる全国に対応した一括査定サイトです。
いくらになりそうかまったく分からない地方の物件であれば、オウチーノで査定するのが良いでしょう。