無料でダウンロードできるスマホアプリの中には、不動産査定ができるアプリがあります。
わざわざパソコンの前にいなくても、スマホアプリで査定依頼ができるようになったことから、不動産査定に対するハードルが下がり、便利になってきました。
不動産の価格を知りたい人や、これから不動産を売却しようと思っている人の中には、不動産査定アプリが気になっている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では「不動産査定アプリ」の特徴やメリット・デメリットについて解説します。
この記事を読むことで、あなたは不動産査定アプリの特徴や不動産一括査定サイトとの違いについてわかるようになります。
ぜひ最後までご覧ください。
こんな悩みをスッキリ解消!
- 不動産査定アプリの特徴やできることを知りたい
- 不動産一括査定サイトとの違いについて知りたい
- どの不動産査定アプリがオススメなのか知りたい
不動産査定アプリとは? 機能や特徴について
不動産査定アプリとは、スマホを使って不動産査定の申込や相場を調査できるアプリです。
不動産査定アプリは、主に不動産会社または不動産一括査定サイトの運営会社が開発し、無料公開しています。
不動産一括査定サイトとは、無料で複数の不動産会社に査定を依頼できるサイトのこと
不動産一括査定サイトの仕組みについて知らない方も多いかと思いますので、イラストを使って不動産一括査定サイトの仕組みを解説します。
不動産一括査定とはインターネット上であなたが売りたいと思っている不動産情報・個人情報を入力すると、複数の不動産会社が自動的に見つかり一度に査定依頼できるサービス
複数の不動産会社から査定額を提示してもらうことができ、だいたいの相場観を掴むことができます。一括査定の流れとしては下記の通り。
不動産売却では、相場を把握することが重要です。
不動産一括査定サイトを使うことで、“複数”の不動産会社に査定依頼し、適切な相場を把握できます。
不動産一括査定サイトの仕組みについて理解していただけましたか?
不動産一括査定サイトについては下記記事で更に詳しく紹介しています。
不動産一括査定について見てきましたが、次に不動産一括査定サイトと不動産査定アプリの違いについて見ていきましょう。
不動産査定アプリと不動産一括査定サイトの違いは以下の通りです。
不動産査定アプリと不動産一括サイトの違い
- 不動産査定アプリ:アプリを使って相場を簡単に調べることができる
- 不動産一括査定サイト:複数の不動産会社にまとめて査定依頼ができる
不動産査定アプリは相場調査が気軽にできて、不動産一括査定サイトは複数の会社に査定依頼をして、より正確な価格を知ることができるのが特徴ですね。
次に不動産査定アプリの機能を紹介します。
不動産査定アプリの機能は、主に以下の2つです。それぞれの機能について見ていきましょう。
不動産査定アプリの機能
- 簡易相場調査機能
- 不動産査定申込み機能
不動産査定アプリの機能①:簡易相場調査機能
不動産査定アプリは、不動産の相場を簡単に調べられる機能を持ったアプリが多いです。
物件情報を見るだけならメールアドレスや電話番号などの個人情報を入力しないで、大まかな売買価格や周辺の相場を知ることができます。
通常、相場を調べるには、SUUMOやアットホーム等の不動産ポータルサイトで似たような物件の売り出し情報を調べたり、レインズマーケットインフォメーションと呼ばれるサイトを使って、過去の取引事例を調査することが多いです。
しかしながら、不動産ポータルサイトには必ずしも類似の物件が売りに出されているとは限らず、またレインズマーケットインフォメーションに載っている取引情報から自分が所有している物件の売買価格を予測するのは難しいです。
結局、いくらで売れるのかよく分からないといったことがよくあります。
そこで、不動産査定アプリを使うことで、気軽に相場を調べることができ、相場調査の手間を減らすことができます。
不動産査定アプリの機能②:不動産査定申込み機能
不動産査定アプリは、不動産査定申込み機能が付いています。
不動産査定アプリを提供している会社の最終的な狙いは、不動産の査定に申し込んでもらうことです。
そのため、不動産査定アプリは不動産会社または不動産一括査定サイトの運営会社が開発していることが多く、例えばA社が提供している不動産査定アプリは、最終的にはA社への査定を依頼できるようになっています。
物件の所在地等の情報以外にメールアドレスや電話番号などの個人情報を入力する必要があり、簡易査定後に売却を具体的に検討したいのであれば、そのままスムーズに不動産会社に査定を依頼できます。
不動産査定アプリの特徴について紹介してきましたが、次に不動産査定ができるアプリの紹介をしたいと思います。
不動産査定ができるアプリ
この章では不動産査定ができるアプリについて解説します。
不動産査定ができるアプリは主に以下の3つです。
各アプリの簡易相場調査機能と不動産査定申し込み機能についてまとめた表がありますので、ぜひ参考にしてください。
アプリ名 | 簡易相場調査 | 不動産査定申し込み | 査定依頼先 |
---|---|---|---|
らくらく不動産査定 | ◎ | ◎ | リビンマッチ(不動産一括査定サイト) |
10秒でDO! | ◎ | ハウスドゥ(不動産会社) | |
Yahoo!不動産 | ◎ | ◎ | おうちクラベル(不動産一括査定サイト) |
らくらく不動産査定
らくらく不動産査定とは、リビン・テクノロジーズ株式会社が提供している不動産査定アプリです。
リビン・テクノロジーズ株式会社とは、不動産一括査定サイトの中でも、2006年から運営開始と歴史が古いリビンマッチという不動産一括査定サイトの運営会社です。
リビンマッチに関しては以下の記事で詳しく紹介しています。
らくらく不動産査定は、「マンション」「戸建て」「土地」の3つの相場を簡単に調べることができるため、一番オススメのアプリです。
相場情報の確認以外に、リビンマッチへの不動産一括査定申し込み機能があり、約60秒でオンライン査定ができます。
10秒でDO!
10秒でDO!は、ハウスドゥが提供しているアプリです。ハウスドゥは全国にフランチャイズ展開している不動産会社になります。
10秒でDO!のアプリを利用すると、ハウスドゥに査定依頼して、簡易査定の結果を受けることができます。
ネーミングは、「10秒でDO!」となっていますが、とても10秒では入力しきれない情報量となっており、簡易査定に必要な細かい情報を入力する必要があります。
Yahoo!不動産
Yahoo!不動産は、スマホでYahoo!不動産の機能が利用できるアプリです。
Yahoo!不動産自体、ホームページを持っていますので、スマホからホームページにアクセスすれば同じ機能を利用できます。
ただし、アプリの方が操作性や視認性は良くなっています。
基本的にはホームページのYahoo!不動産と同じですので、中古物件や賃貸物件の検索が可能です。
査定に関しては「おうちクラベル」と連動しており、首都圏のマンションのみ簡易査定できるようになっています。
おうちクラベルは、SRE不動産(旧ソニー不動産)が運営していますので、最終的にはSRE不動産に売却依頼できるような流れとなっています。
おうちクラベルに関しては以下の記事で詳しく紹介しています。
不動産査定ができるアプリの特徴について見てきましたが、次に不動産査定アプリのメリットとデメリットについてお伝えします。
不動産査定アプリの3つのメリットと2つのデメリット
不動産査定アプリのメリットは、以下の3つです。
- 相場の確認だけなら営業電話を受けなくて済む
- ある程度の相場を簡単に知ることができる
- GPS機能を使って場所を特定できる
1つ目のメリットは、相場の確認だけなら営業電話を受けなくて済むという点です。
特にらくらく不動産査定は、匿名性が高く、個人情報を全く入力することなく相場を把握できます。
あまり個人情報を記入したくない人は、不動産査定アプリがオススメです。
2つ目のメリットは、ある程度の相場を簡単に知ることができるという点です。
特にマンションは相場が把握できるアプリが多いため、利用しやすくなっています。
本格的な訪問査定の前に使っておくと、訪問査定の価格にも納得感が得やすくなります。
3つ目のメリットは、GPS機能を使って場所を特定して査定できるアプリが多いという点です。
GPS機能を使って今いる場所にあるマンション等の簡易査定ができるのが、スマホアプリならではのメリットになります。
次にデメリットについて見ていきましょう。
不動産査定アプリのデメリットは、以下の2つです。
- 特定の不動産一括査定サイトに誘導されやすい
- 相場の精度が高くない
1つ目のデメリットは、特定の不動産一括査定サイトに誘導されやすいという点があります。
不動産査定アプリの目的は、あくまでもアプリを提供している会社の訪問査定サービスを利用してもらうことです。
アプリによっては、個人情報をどんどん入力しなければならず、しつこいメールマガジン等も来るようになります。
訪問査定を利用したくない人にとっては、使いにくいアプリです。
2つ目のデメリットは、相場の精度が高くないという点があります
出てきた価格が高いのか安いのかわからず、結果を鵜呑みにしてしまうのは危険です。
あくまでも参考程度に留め、それだけで売るのを止める等の判断はしないようにしてください。
尚、マンションの相場だけを知りたい方はHowMAが非常に精度は高いです。実際の価格と比較すると±5%前後の誤差の範囲内で査定がなされます。
スマホアプリにこだわっていないようであれば、HowMAで相場を調べることをオススメします。
次に不動産査定アプリと不動産一括査定サイトのどちらを使うべきなのかお伝えします。
不動産査定アプリと不動産一括査定サイトはどっちがいい?
不動産査定アプリと不動産一括査定サイトは、利用する目的次第でオススメが変わります。
- 不動産売却を検討している:不動産一括査定サイトがオススメ
- 相場だけ気軽に知りたい:不動産査定アプリがオススメ
不動産を売却することを決めているのであれば、価格精度の高い不動産一括査定サイトをオススメします。
理由としては、不動産を売却するには適正な売り出し価格の設定が必要だからです。
売り出し価格は、安過ぎれば損をしますし、高過ぎれば売れないことに繋がります。
損をせず確実に売るには、あやふやな相場価格ではなく、精度の高い不動産一括査定サイトが必要です。
一方で、売却を検討するために、所有している物件の相場はいくらなのかと把握する程度であれば、不動産査定アプリがオススメとなります。
不動産査定アプリであれば訪問査定もないため、不動産会社からの連絡もありません。
不動産査定アプリと不動産一括査定サイトは、利用目的次第でその良さが決まります。
相場を気軽に知りたいときは不動産査定アプリを使い、売却するときは不動産一括査定サイトを利用することをオススメします。
不動産売却目的であれば、不動産一括査定サイト
説明した通り、不動産を売却するなら、不動産一括査定がオススメです。
不動産査定アプリで大体の相場を知って、売却を本気で検討したくなったら不動産一括査定サイトを利用しましょう。
不動産一括査定サイトは似たようなサイトが多くかなり乱立しています。
その中でも信頼性や実績から下記4つをオススメしています。
筆者は何度も不動産一括査定を利用しています。
下記は「すまいValue」を利用して「三井のリハウス」「東急リバブル」「三菱地所の住まいリレー」より、査定結果をもらった写真です。
下記表が「不動産売買の仲介件数が多い不動産会社」が「どこの不動産一括査定に参加しているのか」を調査した結果です。
少し細かいので、流し読みする程度で大丈夫です。
これを見ると、上位4社がずば抜けているのが分かると思います。
正確にはセンチュリー21はフランチャイズ経営なので、「三井のリハウス」「住友不動産販売」「東急リバブル」の3強ということです。
不動産売買は超大手に偏っている
「三井のリハウス」「住友不動産販売」「東急リバブル」が超大手と言われる不動産会社です。
超大手不動産会社3社で不動産仲介の約30%のシェアを持っています。つまり、不動産売買した人の中で3人に1人は、「三井のリハウス」「住友不動産販売」「東急リバブル」のどこかに仲介を依頼していることになります。
それだけ日本の不動産売買は、超大手不動産会社に偏っているということ。
超大手不動産会社は販売活動に強く、豊富な買主を持っており、売りやすいとも言えます。
そしてこの3社に唯一依頼できるのが「すまいValue」です。なので「すまいValue」は外せません。
超大手不動産会社だけではなく大手・中堅・地域密着の会社とも比較する
ただ、超大手だけで満足してはダメ。不動産業界は特殊な縄張りなどもあり、A地域はX不動産が強い、B地域はY不動産が強いということが存在します。
また、超大手になるほど両手仲介の比率が高まります。
両手仲介とは、1社の不動産会社が売主と買主の両方の仲介を行うこと。買主と売主から手数料をもらえるため、利益相反の関係になる。アメリカは両手仲介は禁止されています。
売却を成功するためにも超大手不動産会社と併せて大手・中堅や地域密着の不動産会社も比較することをオススメします。
その場合は下記のような使い分けがいいでしょう。
売らなくてもOK!簡易的な机上査定&メール連絡も可能
紹介したサイトは、簡易的な机上査定も可能です。
また、イエウール以外は備考欄を設けており「メールでの査定額を送付してください」の旨を記載することで、不動産会社に伝わります。
どの不動産一括査定が「机上査定」「メール要望」が可能かの早見表は下記の通りです。
不動産一括査定サイト名 | 机上査定が対応 | メール要望 |
---|---|---|
すまいValue | ○ | ○ |
SUUMO | ○ | ○ |
HOME4U | ○ | ○ |
イエウール | × | × |
SRE不動産(※旧ソニー不動産) | × | ○ |
不動産一括査定サイトについては下記記事でさらに詳しく解説しています。
まずはどこか1-2社の査定依頼でOKという方は、下記の大手2社がオススメです。
評判がいい不動産仲介会社のおすすめランキングについては下記記事をご確認ください。
まとめ
不動産査定アプリと不動産一括査定サイトの最も大きな違いは、価格の正確性と手軽さです。
最終的に不動産を売却するのであれば、必ず不動産一括査定サイトを使い、訪問査定を受けるようにしてください。
「すまいValue」「SUUMO」「HOME4U」などの一括査定サービスを賢く利用して、不動産売却をスムーズに進めましょう。