いつも植木の手入れがきちんとなされている素敵な家、そんな立派な家も少なくなってきました。
30年程前は地方でも庭にお金をかけることのできる裕福な家庭もありましたが、今ではそのような家も徐々に減少してきています。
大きな庭は、何も収益を生まないどころか、維持費もかかりマイナスです。
大きな庭は、固定資産税がかかるだけではなく、植木の剪定、草むしりの手間などの費用も発生します。
こんな悩みをスッキリ解消!
- 維持費ばかりかかる庭をなんとかしたい
- 子供が巣立って家族が減ったため庭が広すぎる
そこで今回の記事では、「広い庭」にフォーカスして、有効な売却方法についてお伝えいたします。
この記事を読むことで、あなたは広い庭に関する悩みを解決できるようになります。
広い庭を持つ人によくある2つの悩み
周りから見ると羨ましい広い庭も、所有者本人から見ると悩みの種となっている場合も少なくありません。
悩み①税金が高い
土地の面積が広いと、その分固定資産税がかかります。
住宅用地が200㎡を超える場合は、その超えた部分の固定資産税には小規模住宅用地の特例が適用されません。
広い土地を持っている方は、割高な固定資産税を多く支払っているため、固定資産税の負担が重いのです。
相続税の小規模宅地の特例に関しても、面積上限は330㎡です。
小規模宅地の特例を適用すると、相続税評価額を80%減額することができますが、それを超えた面積部分は減額を適用できません。
固定資産税に加えて相続税も高くなるのが広い庭の悩みです。
悩み②手入れの手間
また日常的な草刈りや草むしりといった肉体労働も辛くなり、植栽の選定を植木屋さんに頼む費用の捻出もきつくなっていきます。
費用的にも肉体的にも維持コストが高く、広い庭は悩みの種になってしまうのです。
以上、ここまで広い庭を持つ人の悩みについて見てきました。
それでは次に気になる広い庭の様々な活用方法について見ていきましょう。
広い庭の3つの活用方法とオススメ
広い庭のデメリットばかりを述べましたが、広い庭は活用の選択肢が豊富でメリットも多くあります。
広い庭の活用としては、大きく下記3つがあります。
- 全部売却する
- 一部を貸す
- 一部を売る
一括売却だけでなく、部分的に貸したり売却したりできるのが広い土地のメリットです。
①全部売却するパターン
最初に全部売却することについて見ていきます。
全部売却は一番単純ですが、あまりやりたがらない方が多いです。
そもそも、全部売却してしまえば、現在の住居を失うことになるため、新たに家も購入しなければなりません。
ただし売却した代金で、子供夫婦の近くのマンションを購入するという話であれば良いと思います。
用途地域に注意
広い土地を一括で売却する際は、注意が必要です。
広い土地は都市計画法上のどの用途地域に属するかで価値が大きく異なります。
用途地域とは建築できる建物の用途を規制する法律
例えば、第一種中高層住居専用地域などのマンション建築が可能な用途地域内の土地であれば、広い土地はマンションを建築することが可能なため土地価格が高くなります。
マンション用地として売却できれば、近隣の戸建用地の土地相場よりも単価が高くなるケースが多いです。
一方で、広い土地が第一種低層住居専用地域や第二種低層住居専用地域の中にある場合、近隣の戸建用地の土地相場よりも単価が安くなるケースが多いです。
このような用途地域は戸建しか建てられないため、広い土地は戸建分譲業者が購入します。
戸建分譲では敷地内に道路を作る必要があります。
新たに作られた道路部分は収益を生まないため、その分、土地価格が安くなってしまうのです。
広い土地は、用途地域や周辺のマンション需要等によって土地価格が高くなったり、安くなったりします。
安易に売却せずに、まずは不動産会社に査定を行ってから、売却するかしないかの判断を行いましょう。
②一部を貸すパターン
広い庭の活用方法としては、一部を貸すという選択肢があります。
貸す中で一番簡単なのは駐車場です。
駐車場の種類
駐車場には
- 時間貸し駐車場
- 月極駐車場
の2種類があります。
駅や商業施設に近いなど、利便性の高い立地であれば時間貸し駐車場も可能です。
収益性は一般的には時間貸し駐車場の方が月極駐車場よりも高いです。
時間貸し駐車場は、「タイムズ24」や「三井のリパーク」などの駐車場運営会社に貸出を行います。
1台からでも借りてくれますので、声をかけてみましょう。
複数の会社から賃料の計画プランをとるのが良いです。
HOME4U土地活用を使うと、複数の会社から一度に計画プランが自宅に届くので大変便利です。
しっかりと駐車場の活用も用意されています。
月極駐車場は、近所の人で借りたいというニーズがあれば成立します。
近隣に診療所や飲食店などの店舗があると、お客様用や従業員用として借りてくれる可能性は高いです。
また近くにマンションがある場合、駐車場に困っている人も多いので、借りてくれる可能性はあります。
柔軟に返してもらえる
駐車場は、借りる側の権利が弱い賃貸借のため、「返して欲しい」と言えばすぐに土地を返してもらうことが可能です。
将来一括で売却したいなどの自由度を残しておきたいのであれば、駐車場として貸すのが良いでしょう。
とにかく一度、HOME4U土地活用の土地活用の利用をオススメします。
③一部を売却するパターン
広い庭を持っている方の間で、最も人気のあるのがこの「一部売却」です。
広い土地の一部を分筆して売却を行います。
分筆とは土地を分けること
一部売却を選択される方は、土地を売却したお金で自宅を建替えることをよくやります。
借金をすることなく古い家を建て替えることができるため、一石二鳥です。
一部を売却して敷地を200㎡以内に納めれば、固定資産税も下がります。
また相続税の小規模宅地の特例も全部適用できるため、相続税対策にもなります。
建替えて新築の家にそのまま住み続けることができるため、ご近所付き合いも変わりません。
広い庭の悩みも解消され、なおかつ住み慣れた愛着のある土地にも住み続けることができます。
一部売却の注意点
ただし分筆して売却する場合、分筆代金がかかります。
元の敷地の境界が全て確定していれば大きな費用は発生しませんが、境界が確定していない場合、分筆のために境界確定から行う必要があります。
境界確定を伴う分筆は100万円程度かかる場合があります。
出費としては大きいですが、必要経費として割り切りましょう。
境界未確定の土地を売却する方法については下記記事でさらに詳しく解説しています。
切り方次第で値段が変わる
また一部売却する際、敷地の切り方次第で、売却価格が異なります。
どのような切り方がベストなのか、不動産会社のアドバイスを聞きながら判断するのが良いです。
基本的に売却する土地は間口を広くしてあげた方が価格は高くなります。
ただし、売却する土地の間口を広くするあまり、残った土地の利用価値を下げても面白くありません。
敷地の状況を見て個別にバランスよく分筆することがポイントです。
一括査定サイトの利用で切り方提案
分筆して売却を計画する場合、一括査定サイトの利用が便利です。
不動産一括査定とはインターネット上であなたが売りたいと思っている不動産情報・個人情報を入力すると、複数の不動産会社が自動的に見つかり一度に査定依頼できるサービス
複数の不動産会社から査定額を提示してもらうことができ、だいたいの相場観を掴むことができます。一括査定の流れとしては下記の通り。
一括査定サイトでは複数の不動産会社と面談できるため、分筆の仕方についても複数の意見を聞くことが可能です。
一括査定サイトを利用する場合は、最初に「分筆して売却する」旨を伝えましょう。
複数の会社があなたの土地分筆のアドバイザーになってくれますので、心強いです。
分割の仕方もセットで提案してもらいましょう。
一括査定のオススメは「すまいValue」「SUUMO」「HOME4U」
不動産一括査定サイトは似たようなサイトが多くかなり乱立しています。
その中でも信頼性や実績から下記4つをオススメしています。
上記を見ると超大手だけに依頼ができる「すまいValue」だけで良いように思えます。
ただし、不動産売却を成功させるなら大手だけではダメ。不動産会社には得意・不得意があるためです。
だから下記のように複数の不動産一括査定サイトを併用して大手・中堅・中小にも依頼できるようにするのが成功の秘訣です。
売らなくてもOK!簡易的な机上査定&メール連絡も可能
紹介したサイトは、簡易的な机上査定も可能です。
また、イエウール以外は備考欄を設けており「メールでの査定額を送付してください」の旨を記載することで、不動産会社に伝わります。
どの不動産一括査定が「机上査定」「メール要望」が可能かの早見表は下記の通りです。
不動産一括査定サイト名 | 机上査定が対応 | メール要望 |
---|---|---|
すまいValue | ○ | ○ |
SUUMO | ○ | ○ |
HOME4U | ○ | ○ |
イエウール | × | × |
SRE不動産(※旧ソニー不動産) | × | ○ |
不動産一括査定サイトについては下記記事でさらに詳しく解説しています。
まずはどこか1-2社の査定依頼でOKという方は、下記の大手2社がオススメです。
評判がいい不動産仲介会社のおすすめランキングについては下記記事をご確認ください。
分筆して売る方法については下記記事でさらに詳しく解説しています。
まとめ
固定資産税が高く庭の手入れが大変な広い自宅の活用方法について解説してきました。
特にする人が多い一部売却は、不動産一括査定サイトの利用が便利です。
一部売却は、分筆の仕方次第で値段も変わってきます。
複数の不動産会社の意見を聞いて見て、ベストな切り方を見つけることをオススメします。