住宅ローンの支払いが厳しく、仕方なくお家を手放さなければならない人もいるかと思います。
通常であれば、お家を売却して、引っ越しが必要になります。
しかし、リースバックという方法を使えば、今の家に住み続けることが可能。
リースバックとは、「セールスアンドリースバック」の略称。日本語では買戻し特約付き売買という表現もします。今の家を一度第三者に売却し、その第三者と賃貸借契約を結び、家を借りること
今回は、リースバック専門のコンシェルジュサービス「家まもルーノ」様にお邪魔しました。
リースバックに対応している不動産会社は少なく、自分で探すのは一苦労。
しかし、家まもルーノを使えば、リースバックしている会社がカンタンに見つけることが可能です。
最初に
今回、取材したサービス「家まもルーノ」は、株式会社応援宣言が運営しています。
お話を頂いたのは「株式会社応援宣言 代表取締役 名津井社長」と家まもルーノの集客や制作をサポートしている「株式会社Bokuravo 落合様」の2名。
(株式会社応援宣言は、2019年10月に株式会社MITCHY REAL ESTATEから社名変更をしています。)
家まもルーノを立ち上げた経緯を教えてください
弊社は、司法書士事務所と弁護士事務所からの債務整理を検討されているお客様を相手に商売しておりました。
債務整理とは、債務額を圧縮すること
その問い合わせされてきた15%ぐらいのお客様は、住宅ローンをみんな組まれているんですね。
通常の債務整理を行うと、お客様が「この住宅どうしよう」ってなったときに、基本的には、「自分で買い取ってもらえる不動産会社を探してください」とお客様任せになっておりました。
ただ、これらのお客様を弊社がサポートできたら、お客様も楽だし、より満足度を高められるのではないかと思い不動産会社を立ち上げました。
今、会社自体は4年目なりますが、家まもルーノ(リースバック事業)は、2019年4月19日とできて間もないです。
ただし、リースバックに特化した一括査定は業界初だと思います。
債務整理とリースバックは相性が良かった?
そうですね。債務整理を検討されるお客様は基本的に
- 債務整理をあんまりしたくないし
- 自宅もできれば売りたくないし
というような方ばかりです。
つまり「このまま住み続けたいけれども、借金のせいで済み続けられない」という人がほとんどです。
そして、取引自体がどちらかというとマイナスの感情で、プラスの感情、つまりお客様から「良かった」と言われることが少なく・・・
お客様からも「あーそうなんですか、分かりました。」という仕方なくのお返事が多く・・・
あんまり取引しても喜ばしくない状況がずっと続いていました。
そこで、お客様に対して「なんかできないか」と思ったときに、自宅を売却したとしても、自分のご自宅に住み続けることができる方法(リースバック)を見つけました。
「これは、もしかしたら債務整理されているお客様に提案すれば喜ばれるのではないか?」と考え、家まもルーノを立ち上げました。
家まもルーノを立ち上げた経緯まとめ
- 元々は債務整理が入口だった
- 少しでもお客様のためになるのはないかと模索
- 通常の不動産売却だと今のお家に住み続けられない
- リースバックがお客様に対してニーズが合う
家まもルーノのサービス詳細を教えてください
今、弊社に参加している不動産会社様は、100社以上です。
その都度、地域によって地場の業者さんのほうに電話して「リースバックやってますか?」とヒアリングはしています。
リースバックをしたいお客様から申し込みがあったときに、適切な不動産会社様をマッチングしています。
もう少し具体的に言うと、
- お客様から問い合わせがくる
- お客様一人一人にお電話をして状況のヒアリング
- 家まもルーノに参加している不動産会社数十社にお話をする
- 各不動産会社様から査定価格をもらいお客様にお伝えする(2~3営業日以内)
- 査定価格に問題がなければ、お客様と不動産会社様をマッチング
- 不動産会社様との商談日を確定(家まもルーノも同行)
お客様にとっては、数十社の査定結果を精査したものが、家まもルーノ1社からまとめてもらえるのでかなり便利かと思っています。
また、不動産会社様との商談も弊社が同行していますので、安心感があると思います。
弊社の強みは、
- リースバックをしている数少ない不動産会社様を紹介できる
- 提携者数が多い
というところがあります。
ただ、一番の強みは弊社がコンシェルジュとして、お客様と不動産会社様の間に入っているところだと思います。
リースバックをしている不動産会社さんは少ない?
実際に不動産の売買の取引をする際に、リースバックっていう話が出てくるのは、0.2%ぐらいというアンケートを見ました。
いわゆる大手の不動産会社さんでリースバックに対応しているところは、かなり少ないと思います。
他のサービスとの違いを教えてください
繰り返しになりますが
- リースバックという売却の中でもリースバックを専門にしていること
- 複数社に査定はできるけど、結果を集約して家まもルーノだけが連絡する(※他の一括査定サービスのようにお客様と複数の不動産会社が連絡をする必要がない)
という2点が大きな違いです。
※一括査定についてはこちらを参照
逆にデメリットは
- 市場価格よりも売値が安くなってしまう
ことだと思います。
その他、気になる疑問を聞いてみました
Q.家まもルーノは、全国対応でしょうか?
A.はい、全国対応しております。
Q.リースバック案件は、両手仲介がほとんどでしょうか?
A.高いです。ほぼ両手仲介です。
Q.リースバックの買取価格は通常の仲介に比べるとどれぐらいになりますか?
A.ほぼ業者買取になっており、70~80%ぐらいになります。
Q.どういうお客様が一番多いですか?
A.やはりどうにかして住み続けたいと思っている人が多いです。年齢でいくと50代以上が多いです。基本ずっと今まで住んできたので、荷物とかもすごい量の方が多いです。引越しするのもとても手間だし、引越しもしたくないし、環境が変わるのもやっぱり嫌がられるます。そういうニーズも強くて、リースバックを求めているお客様が多いという印象を持っています。
家まもルーノの将来の展望を教えてください
今期中(2020年5月末)までにリースバックの一括査定としての知名度を確立したいと思っています。
そのあと、任意売却をやっていきたいと思っています。
任意売却とは、住宅ローンの返済が滞ったときに、担保に提供している不動産を、債権者(銀行など)の合意の元に任意で売却してローン残債を一括返済する方法
基本的にリースバックをやる方は、
- 老後資金がほしい
- 相続人がいないからその間に現金化したい
と人が多いですが、やっぱり一番のニーズは、お金に困っているという人がほとんどです。
お金に困っている人は、
- 住宅ローンが払えなくなった
- 住宅ローンを滞納している
- 現在、債務整理中
という人が多いです。
来期で考えている任意売却と相性がよく「家まもルーノ=任意売却も対応できるサービス」として確立していきたいです。
また、コーポレートサイトをしっかり作りたいと思っています。しっかりとした会社が運営しているところというのを発信したいと思っています。
お客様はコーポレートサイトも確認する?
やっぱり年配の方は、僕最初アポ行ったときに話されたのが、
- 「御社のホームページってどこにあるんですか?」
- 「聞いたことない会社」
とか、言われることが多いです。
それがすごい残念に思っており、いま自社のホームページを改修しているところです。
「家まもルーノ」っていうサービスをもっと世の中に発信するのであれば、コーポレートサイトもしっかりとしたもんを作る必要がありますし、メディアとして確立できるようにしていきたいと思っています。
取材を通じて
家まもルーノ様は、不動産仲介ではニッチな「リースバック」を専門として数少ないサービスです。
本当は「お家を手放したくない」「今の家に住み続けたい」と考えている方は、リースバック専門のコンシェルジュサービス「家まもルーノ」に相談してみてください!