不動産売却は大手と中小どちらが良い?大手・中小のメリット・デメリット

更新日:

不動産売却は大手と中小どちらが良い?大手・中小のメリット・デメリット

駅前のさびれた商店街、シャッターを開けて残っているのは不動産屋だけ・・・

そんな光景を見たことのある人も多いと思います。 

不動産業というのは倒産比率の低い業種であり、潰れずに残っている中小の不動産会社はたくさんあります。 

一方で、大手の不動産会社も存在しますが、その支店は都心部にしかありません。

不動産会社は大手の不動産会社もありますが、中小の不動産屋も山ほどあり、どちらを使うべきか迷われる方も多いと思います。 

こんな悩みをスッキリ解消!

  • 大手不動産会社の方が実績あるししっかり売ってくれそう
  • 街の不動産屋の方が社長自ら対応してくれるから親切かな

そこで今回の記事では、大手~中堅、地域密着の不動産会社の特徴をお伝えしていきます。

この記事を読むことであなたは不動産の特徴を理解し、大手に依頼すべきかどうかを判断できるようになります。

本記事の要点まとめ

  • 大手不動産会社は、買主を多く抱えており売れやすいが、両手仲介の比率が高い
  • 中小不動産会社は、丁寧なところが多いが、買主を見つけるのが苦労する時がある
  • 大手も中小もメリット・デメリットがあるため、両方を満遍なく依頼するとよい
  • 賢く査定サイトを使いこなすとカンタンに実現が可能
    ※詳細は「5.大手も中小も満遍なく査定すると高く売却できる」で説明
株式会社グロープロフィット 代表取締役 竹内英二

【執筆・監修】不動産鑑定士・不動産コンサルティングマスター

株式会社グロープロフィット 代表取締役

竹内英二

日本土地建物株式会社にて、不動産鑑定や開発用地の仕入れ担当を11年間に渡り従事。オフィスビル・賃貸マンション等の開発も行っていたことから、土地活用・不動産投資の分野に強い。

資格不動産鑑定士・中小企業鑑定士・宅地建物取引士・不動産コンサルティングマスター・賃貸不動産経営管理士・不動産キャリアパーソン資格

1.不動産売却時の大手・中小のメリット・デメリット

初めに大手と中小の不動産会社に依頼したときのメリットとデメリットについて見ていきましょう。

会社規模メリットデメリット
大手・購入希望者が多く集まっている。
・広告宣伝費をたくさんかける。
・最新の動向に対応している。
・ドライである。
・売主同士で天秤にかけられる可能性がある。
・両手仲介にこだわる。
中小・独自の情報を持っている。
・社長に親身になってくれる人が多い。
・片手仲介に徹してくれる可能性が高い。
・買い情報が少ない。
・得手不得手がはっきりしている。
・最新の動向に対応できていない。

大手のメリットは購入希望者の情報を多く持っていること

大手のメリットはなんといっても豊富な情報量です。

特に購入希望者の情報を多く持っています。

中古物件を買いたいと思っている人は、とりあえず大手の不動産会社に話を聞きに行きます。

大手の方が物件を多く持っていそうだからです。

購入希望者は、若い人ほど大手志向が強いです。買い情報は大手にどんどん集まります。

そのため基本的には大手の方が売却しやすいと言って良いでしょう。

大手のデメリットは両手仲介に拘るところが多い

一方で、大手は営業マンのノルマのきついため、営業マンが両手仲介にこだわります。

両手仲介とは、1社の不動産会社が売主と買主の両方の仲介を行うこと

買い情報もあらかじめたくさん持っているため、なんとか自社の持っている情報の中でマッチングを図ろうとします。

購入希望者は、基本的には物件を安く購入したいため、両手仲介でマッチングさせようとすると、最終的には売主に値下げを要求してきます。

大手は早く売れる可能性もありますが、両手仲介によって、値引きを要請される可能性も高いです。

両手仲介については下記記事にて詳しく解説してします。

両手仲介とは?売主が損をしてしまう理由と対処法を紹介
両手仲介とは?売主が損をしてしまう理由と対処法を紹介

売主にとっては、どうしても両手仲介が問題となってしまいます。 両手仲介では、売主が囲い込みを受けやすく、損をするのは売主 ...

続きを見る

中小のメリットはやる気のある会社が多い

中小は正直、ピンキリですが、頑張っている街の不動産会社も多くいます。

中小を使うのなら、まずはやる気のある不動産会社を選ぶことが前提

やる気のある不動産会社とは、駅の近くにあり、1階で営業を行っていて、従業員が5人程度いる清潔感のある不動産会社です。

このような不動産会社であれば、社長にやる気がありますので、親切に対応してくれる可能性は高いです。

雇われサラリーマンではないため、社長が会社の信頼を築くために丁寧に仕事をしてくれます。

中小のデメリットは大体的な広告が打てない事

一方で、中小の不動産会社は、大手のような大々的な広告を打てません

理由は中小ほど広告料が高いため。

アットホームやSUUMOなどの物件のポータルサイトは、情報をたくさん載せたいために、大手の広告料を安く優遇してたくさん情報を掲載しています。

そうすることでポータルサイト自身の価値を上げ、中小の不動産会社から高い広告費を取っているのです。

そのため、中小の不動産会社は広告費の負担が高く、ますます広告をかけることができません。

中小の不動産会社は、情報量はやはり大手に劣ってしいます。

それでは次に気になる大手に向いている人について見ていきましょう。

2.大手不動産会社への売却に向いている人は新興住宅街に物件を持っている人

大手に向いている人は、ズバリ、新興住宅街に物件を持っている人です。

新興住宅街は基本的に30~40代のサラリーマン世帯が住みたいと思うエリアです。

購入希望者であるサラリーマンは地元の不動産会社とは繋がりが薄いため、大手に情報を求めがち。

新興住宅街にある物件は、大手の不動産会社の方が売却しやすいと言えます。

それでは津日に気になる中小に向いている人について見ていきましょう。

3.中小不動産会社への売却に向いている人は郊外に物件を持っている人

中小に向いている人は、駅前に大手不動産会社の支店のない郊外に物件を持っている人です。

大手が進出しないようなエリアは、大手でも情報量は少ないです。

むしろ昔からやっている地元の不動産会社の方が情報をたくさん持っています。

当該エリアで物件を探している人は、中小であってもエリア内で一番きれいな不動産屋に出向いています。

郊外でも清潔感のある不動産会社はあなどれません。

このような郊外の不動産会社は、遠くに離れた大手不動産会社よりも、多くの情報を持っていますので、活用するのがおすすめです。

4.実は大手も中小の不動産会社を使っている

不動産業界はREINSという情報ネットワークですべての不動産会社が繋がっています。

そのため大手の情報も中小の情報も、お互い見ることはできるのです。

よって、仮に中小の不動産会社に売却を依頼しても、大手の不動産会社が買主を連れてくることは十分にありえます。同様に、その逆もあるのです。

このような売り側と買い側の不動産会社が異なり、仲介が分かれて連携するようなパターンは、売却しにくい物件に良くあります。

売却しにくい物件は、不動産会社も自分たちの力だけでは売却できないため、他社の力を借りて売却します。

そのため、あまり大手や中小にこだわる必要もありません。

大手や中小も含めて、幅広く売却を依頼するのが良いでしょう。

レインズについては下記記事にて詳しく解説しています。

レインズ(REINS)とは?業界人だから分かるレインズの機能と仕組みを徹底解説

不動産の売却を開始すると、不動産会社から「レインズに登録しましたので登録済証をお渡しします。」と言われた方もいるかと思い ...

続きを見る

5.大手も中小も満遍なく査定すると高く売却できる

説明したように大手だから良い、中小だから良いとは一概に言えません。

最終的には「あなたに相性のいい不動産会社を見つける事」これに限ります。

ただ、大手、中小をいちいち探していてはとても大変です。

大手も中小も同時に探せる一括査定がおすすめ

ネットの普及にともない一括査定というサービスが出てきました。

一括査定とはインターネット上であなたが売りたいと思っている不動産情報・個人情報を入力すると、複数の不動産会社が自動的に見つかり一度に査定依頼できるサービス

一括査定サービスの仕組み

一括査定サービスの仕組み

複数の不動産会社から査定額を提示してもらうことができ、だいたいの相場観を掴むことができます。一括査定の流れとしては下記の通り。

一括査定の流れ

一括査定の流れ

一括査定を利用すると、あなたの不動産情報にマッチする不動産会社を自動に探してくれる優れものです。

もちろん、大手・中小関係なしにマッチングしてくれます。

つまり一括査定を使えば、かんたんに複数の不動産会社に査定依頼をすることができます。

一括査定のオススメは 「すまいValue」「HOME4U」

不動産一括査定は筆者が知っているだけでも30はあります。

その中でも

の4つを特にオススメしています。

筆者も不動産一括査定(「 すまいValue 」「 HOME4U 」「 イエウール 」)を利用しました。

下記は「 すまいValue 」を利用して「三井のリハウス」「東急リバブル」「三菱地所ハウスネット」より、査定結果をもらった写真。

とても分厚い査定書を見ながら、3社ともに丁寧に説明をしていただきました。

不動産査定書を3社より入手

不動産査定書を3社より入手

下記表が「不動産売買の仲介件数が多い不動産会社」が「どこの不動産一括査定に参加しているのか」を調査した結果です。

少し細かいので、流し読みする程度でOKじゃぞ!
フクロウ先生
フクロウ先生
一括査定×不動産会社のマッチング表

一括査定×不動産会社のマッチング表

ひよこ生徒 解決
ひよこ生徒
こう見ると、上4つがずば抜けているんですね!
正確にはセンチュリー21はフランチャイズ経営なので、「三井不動産」「住友不動産」「東急リバブル」の3強じゃよ!
フクロウ先生
フクロウ先生

不動産売買は超大手に偏っている

「三井不動産リアリティネットワーク」「住友不動産販売」「東急リバブル」が超大手と言われる不動産会社です。

超大手不動産会社3社で不動産仲介の約30%のシェアを持っています。つまり、不動産売買した人の中で3人に1人は、「三井不動産リアリティネットワーク」「住友不動産販売」「東急リバブル」のどこかに仲介を依頼していることになります。

それだけ日本の不動産売買は、超大手不動産会社に偏っているということ。

超大手不動産会社は販売活動に強く、豊富な買主を持っており、売りやすいとも言えます。

そしてこの3社に唯一依頼できるのが「 すまいValue 」です。なので「すまいValue」は外せません。

超大手不動産会社だけではなく大手・中堅・地域密着の会社とも比較する

ただ、超大手だけで満足してはダメ。不動産業界は特殊な縄張りなどもあり、A地域はX不動産が強い、B地域はY不動産が強いということが存在します。

また、超大手になるほど両手仲介の比率が高まります。

両手仲介とは、1社の不動産会社が売主と買主の両方の仲介を行うこと。買主と売主から手数料をもらえるため、利益相反の関係になる。アメリカは両手仲介は禁止されています。

売却を成功するためにも超大手不動産会社と併せて大手・中堅や地域密着の不動産会社も比較することをオススメします。

その場合は下記のような使い分けがいいでしょう。

不動産一括査定の賢い使い方

不動産一括査定の賢い使い方

不動産一括査定の賢い使い方

売らなくてもOK!簡易的な机上査定&メール連絡も可能

紹介したサイトは、簡易的な机上査定も可能です。

また、イエウール以外は備考欄を設けており「メールでの査定額提示を希望」の旨を記載することで、不動産会社に伝わります。

ご要望・ご質問の欄にメールでの査定額を希望

ひよこ生徒 困り
ひよこ生徒
どの一括査定なら「机上査定」「メール要望」が使えるんですか?
下記に比較してまとめてみたぞ!
フクロウ先生
フクロウ先生
一括査定机上査定備考欄
すまいValue
HOME4U
イエウール  
SRE不動産(※旧ソニー不動産)

一括査定の詳細は下記記事でさらに詳しく解説しています。

不動産一括査定
不動産一括査定サイトは怪しくない?利用者のリアル評判とデメリット

不動産一括査定サイトのオススメを先に見たい人はコチラ マンションや一戸建て、土地などの「不動産を売りたい」と考え始めたと ...

続きを見る

6.まとめ

以上、不動産売却における大手・中小のメリットとデメリットについて見てきました。

大手不動産会社は、新興住宅街にある、良い物件であれば、大きな力を発揮します。

ただし、何度もお伝えしている通り、大手・中小問わず複数に査定依頼するのがいいでしょう。

【コラム】大手不動産会社の特徴

①三井不動産(三井のリハウス)の特徴

三井のリハウスは、言わずと知れた業界最大手の不動産会社である三井不動産の仲介部門です。

情報量も多く、名実ともにNo.1で、店員の対応も紳士的です。

三井のリハウスはどこにでも支店があるわけではありません。

いわゆる良いエリアにしか支店はありません。自分の近所に三井のリハウスがあれば、迷わず使ってみることをおすすめします。

三井のリハウスの評判・口コミは?デメリットや弱みはないの?
三井のリハウスの評判・口コミは?デメリットや弱みはないの?

「三井不動産」の名前を知らない人は、ほとんどいないと思います。 「三井のリハウス」でおなじみの不動産仲介や、「三井のリパ ...

続きを見る

②住友不動産(Step) の特徴

仲介手数料2位の売上を誇るのは、住友不動産販売のStepです。実力はありますが、店員はガツガツしているというイメージがあります。

ノリが体育会系のため、そういうのが好きな人にはおすすめです。

ただし、支店は三井のリハウス以上に少ないです。しかも駅前にあるとは限らないため、なかなか見つかりません。

ビルの2階とかに支店がありますので、気になる方はインターネットで支店を調べてから行くのが良いでしょう。

③東急リバブルの特徴

東急リバブルは仲介手数料3位のポジションになります。

東急リバブルは、東急沿線にお住まいの方が一番おすすめです。

東急沿線であれば、たとえ三井のリハウスが近くにあっても、東急リバブルの方を使った方が良いでしょう。

東急沿線に住みたい方は、東急ファンの人が多いため、東急リバブルには強い買い情報が集まっています。

また元々東急は渋谷を中心とした不動産会社のため、東京の西部から横浜エリアにかけては、多くの情報を持っています。川崎や横浜の人たちも使う価値はあるでしょう。

東急リバブル
東急リバブルの評判・口コミは?調査結果から分かるリアルな弱み

関東圏の人にとっては、東急というと良いイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。 東急グループの中で不動産仲介を ...

続きを見る

④野村不動産の特徴

野村不動産は仲介手数料売上が4位となります。収益物件を売却したい人であれば、野村不動産はおすすめです。

野村不動産の仲介の支店を目にした方はほとんどいないと思います。基本的には、あまり個人向けの不動産売却には力を入れていません。

法人が所有している収益ビルなどを売却するのであれば、野村不動産を利用してみるのも良いでしょう。

野村の仲介+ (PLUS)ってぶっちゃけどうなの?評判や強み・オススメの人を紹介

総合不動産会社である野村不動産グループは、不動産仲介も得意としています。 野村不動産グループはマンションブランドのプラウ ...

続きを見る

おすすめ記事一覧

49,227view
不動産一括査定

不動産一括査定サイトのオススメを先に見たい人はコチラ マンションや一戸建て、土地などの「不動産を売りたい」と考え始めたと ...

58,288view
マンション売却で3人に1人が失敗している?2つの落とし穴と間違いない成功のコツ

一生涯でマンションを売却する機会は、ほとんどありません。 何から始めたらいいのか分からず、インターネットでいろいろ調べて ...

9,145view
一戸建て売却は苦戦しやすい?トラブルなく高額査定してもらう4つのコツ

一戸建て(一軒家)を売却するには、正しい手順があります。 でも、一戸建ての売却をする機会は、人生でそう何度もありませんか ...

1,463view
土地売却は注意点が多い!スムーズに売却するための完全ガイド

更地は不動産の中でも最も売却しやすい物件です。 ただし、更地は不動産会社等のプロが購入者となる場合も多く、売主に対して厳 ...

-マンション売却, 不動産売却, 土地売却, 家売却

Copyright© 不動産売却の教科書 , 2019 All Rights Reserved.