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ナイス株式会社(旧すてきナイス)とは?粉飾決算があった不動産会社のその後と口コミ・評判を紹介

ナイス株式会社(旧すてきナイス)とは?粉飾決算があった不動産会社のその後と口コミ・評判を紹介

2019年7月、すてきナイス(現ナイス)の元会長が粉飾決算で逮捕されました。

ナイスは、木材や建築資材から住宅の販売まで、幅広く手がける会社。

これから不動産を売却しようとしている人の中には、ナイスは大丈夫なのかと心配している人もいらっしゃるのではないでしょうか。

こんな悩みをスッキリ解消!

  • ナイス(旧すてきナイス)って、どんな会社なの?
  • ナイス(旧すてきナイス)の評判や口コミは?
  • ナイス(旧すてきナイス)にはどんなサービスがあるの?

そこでこの記事では、ナイス(旧すてきナイス)にフォーカスしてお伝えします。

この記事を読むことであなたは、ナイスとはどのようなものかということや、過去に粉飾決算があった不動産会社の口コミ評判について知ることができます。

本記事のポイントまとめ

  • ナイス株式会社とは、神奈川県横浜市鶴見区に本社を置く木材等の住宅建築用資材の流通販売を行っている会社
  • ナイス株式会社の仲介取扱高は業界29位
  • 2019年7月15日に粉飾決算によって元会長ら3名が逮捕される事件が発生
  • ナイスでは、不動産売買の際、「ナイスバリュープラス」という無料付帯サービスを行っている
  • ナイスがオススメの人は、東京都と神奈川県の人で、ナイスバリュープラスを利用することができる人
    ※詳細は「ナイス株式会社がオススメの人」に解説しています。
目次

ナイス株式会社はどんな不動産会社?

会社名 ナイス株式会社
資本金 244億33百万円(2023年9月30日現在)
本社 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央4-33-1 ナイスビル
連結従業員数 2,431名(2023年3月31日現在)
設立 1950年6月23日
代表取締役 杉田 理之

ナイスとは、神奈川県横浜市鶴見区に本社を置く木材等の住宅建築用資材の流通販売を行っている会社。

その他の事業として、不動産仲介事業や住宅分譲なども行っています。

その歴史は古く、江戸時代に現在の東神奈川付近で営んでいた材木屋がルーツ。

1950年に市売木材株式会社を設立し、建築資材の輸入販売によって成長していきます。

その後、マンション分譲事業や戸建て分譲事業を行い、1973年には東証1部に上場しています。

さらに、1977年には不動産流通事業を開始し、ここから不動産仲介業に乗り出しました。

元々は建材メーカーから発祥し、不動産仲介業は後から始めたようです。

ただ、後からといっても1977年から仲介業を行っていますので、その歴史は42年にもなります。

2020年1月には、中核子会社のナイスを吸収合併し、社名を「すてきナイスグループ」から「ナイス」に変更しています。

ナイスは、江戸時代からの歴史のある会社であり、仲介業も40年以上も行っている実績豊富な会社であるといえます。

粉飾決算事件で元会長ら3名逮捕

ナイスでは、2019年7月15日に粉飾決算によって元会長ら3名が逮捕されるという事態が生じてしまいました。

上場企業ですので、損害を受けた株主は相応の人数がいたと思われます。

一部の報道では、創業家出身の元会長の影響力が強く、社員が意見を言える風土ではなかったようです。

ただ、報道では会長が「ワイシャツは白」「喫煙禁止」「ゴルフ禁止」などの決まりに違反した役員には降格を命じていたということも報じられています。

結構、真面目で禁欲的なことを社員に要求していたのにも関わらず、不正会計を行っているため、不思議な感じはします。

不正会計は、2015年3月期の通期連結業績を期中に2度の下方修正を避けるため元会長が幹部に強く利益改善を求めたようです。

幹部らはあらゆる「益出し」を検討し、マンションを元会長が間接的に支配する会社へ売却し、会計上認められない売上計上が行われました。

2015年あたりだと、首都圏ではマンション価格が上昇していましたが、それにも関わらず不正会計をしたというのは、何か特殊な事情があったのかもしれません。

不動産業界でのナイス株式会社の位置づけ

公益社団法人不動産流通推進センターによると、2025年の不動産売買の仲介ランキング(2025年10月発表)は以下の通りです。

ランキングは手数料収入を基準に順位を表示しています。

順位 企業 取扱高 (億円) 前年比 (%) 手数料収入 (億円) 前年比 (%) 手数料率 (%) 仲介件数 (件) 前年比 (%) 1件あたり 手数料 (百万円) 1件あたり 平均物件価格 (万円) 店舗数
1 三井不動産リアルティグループ 2兆2,188億円 14.7 1,014 10.6 4.57% 38,103 -1.5 2.66 5,823 277
2 東急リバブル 2兆2,312億円 7.3 976 10.2 4.38% 32,918 8.8 2.97 6,778 223
3 住友不動産ステップ 1兆4,344億円 3.0 714 1.8 4.98% 31,003 -1.6 2.3 4,627 204
4 野村不動産グループ 1兆3,911億円 13.8 560 17.2 4.02% 10,444 2.3 5.36 13,320 98
5 センチュリー21 7,374 5.9 357 7.0 4.84% 29,232 4.6 1.22 2,523 960
6 三井住友トラスト不動産 6,795 4.1 290 10.7 4.27% 9,175 7.7 3.16 7,406 71
7 みずほ不動産販売 6,166 14.7 258 16.5 4.19% 3,883 0.9 6.66 15,879 48
8 三菱UFJ不動産販売 6,022 4.5 255 5.2 4.24% 4,070 -2.5 6.27 14,796 37
9 三菱地所グループ 7,083 11.0 244 13.9 3.45% 3,946 10.5 6.19 17,950 46
10 東宝ハウスライフソリューショングループ 3,468 15.2 168 16.6 4.83% 8,051 11.9 2.08 4,308 23
11 積水ハウスグループ 2,543 1.8 119 -0.4 4.68% 6,780 -7.9 1.76 3,751 87
12 大和ハウスグループ 2,124 5.7 104 5.7 4.90% 4,021 -7.5 2.59 5,282 53
13 住友林業ホームサービス 2,220 10.1 96 9.8 4.31% 4,668 6.3 2.05 4,755 42
14 大京穴吹不動産 1,818 8.9 80 13.0 4.42% 4,525 0.1 1.78 4,018 61
15 福屋不動産販売 1,551 1.0 79 3.8 5.09% 8,019 1.7 0.99 1,935 94
16 スターツグループ 1,495 2.0 75 9.9 5.05% 2,335 -3.9 3.23 6,403 99
17 リスト サザビーズ 1,572 52.4 65 31.3 4.12% 1,622 15.2 3.99 9,694 10
18 近鉄不動産 1,328 6.6 64 7.1 4.86% 4,418 1.4 1.46 3,005 55
19 イエステーション 1,260 15.1 63 14.0 4.99% 7,360 5.5 0.85 1,711 200
20 東京建物不動産販売 2,623 60.8 61 19.2 2.34% 1,135 3.5 5.41 23,114 16
21 大成有楽不動産販売グループ 1,398 -11.2 59 -9.4 4.19% 2,597 -13.9 2.26 5,383 24
22 中央日本土地建物グループ 1,664 79.2 47 33.1 2.84% 346 2.5 13.67 48,095 7
23 長谷工リアルエステート 1,064 0.8 44 8.4 4.18% 2,556 9.8 1.74 4,162 52
24 ポラスグループ 876 13.7 42 17.1 4.80% 3,141 16.9 1.34 2,790 64
25 Me group 642 7.2 42 17.1 4.80% 3,141 16.9 1.34 2,790 64
26 フロンティアホールディングス 614 25.8 35 22.4 5.7% 2,658 18.5 1.32 2,310 13
27 小田急不動産 518 0.8 23 4.7 4.38% 1,148 3.8 1.97 4,510 16
28 ミサワホームグループ 484 1.0 22 0.0 4.51% 1,984 -0.8 1.1 2,440 50
29 ハウスフリーダムグループ 415 4.5 21 6.3 5.16% 1,497 7.0 1.43 2,773 17
30 伊藤忠ハウジング 964 -10.6 21 -3.3 2.13% 1,569 -20.8 1.31 6,146 2
31 阪急阪神不動産 437 30.2 18 23.8 4.12% 848 14.7 2.13 5,156 12
32 相鉄不動産 307 48.7 16 43.9 5.06% 621 13.7 2.5 4,944 7
33 京王不動産 287 1.3 13 1.4 4.42% 629 -0.3 2.02 4,561 11
34 メルディアリアルティ 322 -43.0 13 -37.2 3.94% 678 -43.5 1.87 4,752 9
35 西鉄不動産 221 -9.6 11 -6.7 5.08% 711 -4.2 1.58 3,115 11
36 京急不動産 187 5.2 9 -10.4 4.15% 589 -12.9 1.44 3,479 8
37 朝日住宅 205 -13.4 9 -10.4 4.15% 589 -12.9 1.44 3,479 8
37 REDS 370 1.5 7 0.3 1.92% 608 -1.8 1.17 6,091 3

※出典:公益社団法人不動産流通推進センター「不動産業統計集2025(2025年10月発表)」より

ナイス株式会社は、仲介取扱高で業界30位に位置します。

ナイスは、京王不動産や京急不動産といった大手の不動産会社よりも取扱高が大きいです。

ただ、粉飾決算をした会社ですので、以前の実績数値は信じていいものかどうか、わかりません。

変に高い数字ではないので、恐らくきちんとした数字かもしれませんが、粉飾決算事件を知ってしまうと、やはり少し不安にはなります。

不動産仲介ランキングについては下記記事で詳しく解説しています。

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ナイス株式会社の口コミ・評判

不動産会社の口コミは、会社にもよりますが、オリコンの不動産仲介会社を実際に利用した人の声が載っていることがあります。

ナイスもオリコンランキング内に利用者の声があったのですが、現在は閉鎖されてしまっています。

閉鎖されてしまったのは、粉飾決済の影響があるのかもしれません。

ここでは、2019年8月31日時点まで掲載されていたナイスの利用者の声を紹介します。

  • 希望物件を問合せ、翌日に現地内覧ができた。そのおかげで優先順が1位となり成約できた。スピード感が良かった。(40代/男性)
  • マンションを買った時の担当者さんはとても気が利いていて、質問にも丁寧に早く応えてくれていた。(30代/女性)
  • 販売に対する的確さと買主への対応がとても良かったのではないかと思います。(50代/女性)
  • 確実に売却できるように配慮してくれた。(60代以上/男性)

お客様の声の数としては多くはないですが、掲載されている声を見る限り、悪い評価はありませんでした。

ナイスは、粉飾決算をしていただけなので、末端の社員は普通に頑張っている人も多かったのだと思います。

ただし、不動産会社は営業マンの転職が激しい業界。粉飾決算が発覚する前の優秀な社員が今後も残るかどうかは不明です。

不動産の仲介は、会社組織というよりも、個人の力量で変わってしまうことが多いです。

優秀な社員が退職してしまえば、その会社の実力も下がってしまう可能性はあります。

現状のナイスは、口コミから判断するのは、難しい状況といえるかもしれません。

ナイス株式会社の11の無料サービス

ナイスでは、不動産売買の際、「ナイスバリュープラス」という無料付帯サービスを行っています。

ナイスバリュープラスは、以下のサービスを提供しています。

  1. ハウスクリーニングクリ&クロ
  2. さっとクリーニング
  3. ホームステージング®・フル
  4. ホームステージングサービス®
  5. 建物検査・瑕疵保証
  6. 住宅設備保証
  7. アフターサービスの継承可
  8. 草むしり
  9. 簡易測量
  10. 大物ゴミ処分
  11. 木質系リペア

上記の細やかなサービスから、規定の数をセレクトしてサービスを受けることが出来ます。

注意点としては、東京都・神奈川県限定のサービスということと、サービスによっては、専属専任媒介・専任媒介契約を期間3ヶ月間締結している必要があります。

特徴 一般媒介契約 専任媒介契約 専属専任媒介契約
他業者への依頼 × ×
自己発見取引
(自分で買主を見つけること)
×
成約に向けての不動産会社の義務 努力義務 積極的努力義務 積極的努力義務
不動産会社の業務処理状況の報告義務 特になし 2週間に1回以上の報告 1週間に1回以上の報告
レインズへの登録 特になし 契約締結日の翌日から7日以内に登録 契約締結日の翌日から5日以内に登録
有効期間 法的な規定なし 3ヶ月 3ヶ月

専属専任媒介・専任媒介契約とは、すてきナイスにしか仲介の依頼をできない契約となります。

ナイス株式会社がオススメの人

ナイスがオススメの人は、東京都と神奈川県の人で、ナイスバリュープラスを利用することができる人になります。

粉飾決算の記憶も新しいですが、着実に立て直してきている印象を受けます。

また、過去にナイスに仲介を依頼し、とても気に入っている営業マンがいるなど、営業マンとのつながりがある人は、依頼してみるという選択肢もあるのかもしれません。

いずれにしても、より良い取引を目指すと、売却は他の会社も含めて検討することをオススメします。

不動産を売却するのであれば、不動産一括査定サイトを利用し、複数の不動産会社からベストな会社を選ぶようにしてください。

満足した不動産売却は不動産一括査定を利用する

信頼できる不動産会社を見つける

不動産売却で大事なことは、「信頼できる不動産会社を探せるか」。

不動産会社によって、得意としている不動産も異なりますし、この地域は得意・不得意などあります。

中には売却金額に数百万、数千万の差が出ることも。

ただ、あなただけの力でそのような不動産会社に出会えることは難しいと思います。

不動産会社を1社1社回って話を聞いていても、逆に迷うことになり時間ばかりが過ぎてしまいます。

そこで筆者がオススメしているのが「不動産一括査定サービス(サイト)」です。

不動産一括査定とはインターネット上であなたが売りたいと思っている不動産情報・個人情報を入力すると、複数の不動産会社が自動的に見つかり一度に査定依頼できるサービス

不動産一括査定の仕組み

複数の不動産会社から査定額を提示してもらうことができ、だいたいの相場観を掴むことができます。一括査定の流れとしては下記の通り。

不動産一括査定の流れ

不動産一括査定を使えば、ネットからカンタンに複数社に査定依頼ができるのです。

不動産一括査定のオススメは「すまいValue」「SUUMO」「HOME4U」

不動産一括査定サイトは似たようなサイトが多くかなり乱立しています。

その中でも信頼性や実績から下記4つをオススメしています。

  • 超大手の不動産会社6社に唯一依頼ができる「すまいValue
  • 賃貸サイトで有名で大手から地域密着の不動産会社を探せる「SUUMO
  • NTTグループで安心、一番歴史があり実績抜群の「HOME4U
  • 地域密着の不動産会社にも数多く依頼ができる「イエウール

上記を見ると超大手だけに依頼ができる「すまいValue」だけで良いように思えます。

ただし、不動産売却を成功させるなら大手だけではダメ。不動産会社には得意・不得意があるためです。

不動産仲介会社によって得意不得意がある

だから下記のように複数の不動産一括査定サイトを併用して大手・中堅・中小にも依頼できるようにするのが成功の秘訣です。

不動産一括査定の賢い使い方

売らなくてもOK!簡易的な机上査定&メール連絡も可能

紹介したサイトは、簡易的な机上査定も可能です。

また、イエウール以外は備考欄を設けており「メールでの査定額を送付してください」の旨を記載することで、不動産会社に伝わります。

メールで査定額を送付してください

どの不動産一括査定が「机上査定」「メール要望」が可能かの早見表は下記の通りです。

不動産一括査定サイト名 机上査定が対応 メール要望
すまいValue
SUUMO
HOME4U
イエウール × ×
SRE不動産(※旧ソニー不動産) ×

不動産一括査定サイトについては下記記事でさらに詳しく解説しています。

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まずはどこか1-2社の査定依頼でOKという方は、下記の大手2社がオススメです。

評判がいい不動産仲介会社のおすすめランキングについては下記記事をご確認ください。

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まとめ

ナイスとはどのようなものかということや、粉飾決算があったばかりの不動産会社の口コミ評判について見てきました。

ナイスは歴史のある会社なので実績は十分です。

粉飾決済事件があり、まだ状況は落ち着いていないと思われます。

売却依頼をするのであれば、状況が沈静化してから頼むのが良いでしょう。

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三菱地所リアルエステートサービス 大和ハウス(リブネス) 大京穴吹不動産 住友林業ホームサービス(すみなび)
大成有楽不動産販売(イエタン) 近鉄不動産(近鉄の仲介) スターツグループ(ピタットハウス) 三菱地所ハウスネット(三菱地所の住まいリレー)
長谷工リアルエステート(長谷工の仲介) 中央日本土地建物グループ ナイス 小田急不動産(ソナエアラバ)
京王不動産
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