実物を見て購入できないのが注文住宅の難しいところ。これから家を建てるというとき、どんなことに注意すれば理想の家づくりができるのか事前に知っておきたいですよね。
最近は3Dパースやウォークスルーなどを駆使して立体的に確認できるサービスを提供する住宅会社もあるため、デザイン面に関してはイメージがしやすくなっています。ですが、それ以外にも「住宅性能」や「使い勝手」、さらに土地を選ぶときの注意点など気を付けておくべきポイントは色々あります。
本記事では、家を建てるときの注意点とやることリストを紹介しつつ、特に注目したい内容について詳しく解説しています。
各注意点をしっかり理解していただく上で「そもそも、工務店とハウスメーカーは何が違うの?」「家づくり全体の流れを知りたい!」そんな疑問にもお答えしていきますので、初めての家づくりを計画しており、絶対失敗したくない方はぜひ参考にしてください。
納得いく価格で理想の家を建てる方法
自分が納得いく価格で理想の家を建てるには、数多くのハウスメーカーや工務店を比較するのが一番です。
そこでオススメなのが、タウンライフを使って一括資料請求すること。
タウンライフを使うと、ハウスメーカーから要望にあったカタログや間取り例が届くので、イメージを膨らませることができます。
強引な営業もないので、まずは理想のマイホームに向けてカタログを請求するのをオススメします。
家づくりの大まかな流れをつかもう
細かい注意点の前に、まずは家づくりの流れを整理しておきましょう。具体的には以下のような流れで進めていきます。
家づくりの大まかな流れ
- 事前準備(立地・広さなど建てたい家をイメージ)
- 住宅会社の選定
- 土地探し・建物の打ち合わせ
- 着工
- 完成・引き渡し
「ゆったりした敷地におしゃれな平屋を建てたい」「土地は狭くてもいいから利便性重視」など思い描くものはさまざま。ご家族で話し合ったり街並みを眺めたり、何となくイメージができてきたら、希望を叶えてくれそうな住宅会社に依頼をします。
住宅会社とは間取りの打ち合わせや外観デザイン、内装、設備などを一つひとつ決めていき、図面が決定すれば工事が始まります。現場立ち合いを経て完成すると引き渡し(鍵を受け取り、残金を決済すること)となり、ご自身のタイミングで引っ越しを行います。
家づくりは工務店やハウスメーカーなどに依頼する
家づくりは、パートナーとなる住宅会社を選ぶことで本格的にスタートします。ここで気になるのが「工務店とハウスメーカーどっちがいいの?」ということ。判断するためには、2つの特徴を知っておきましょう。
《工務店》
- 小規模、地域密着型の営業をしている
- 間取りや仕様などの自由度が高い
- 木造軸組工法(在来工法)が基本
- 工期が長め
- アフターサービスはケースバイケース
- 比較的価格が安い
《ハウスメーカー》
- 大規模、全国各地で展開している
- 間取りや仕様などに制約がある
- 木造軸組工法、ツーバイフォー工法、鉄骨造など多彩
- 効率化により短工期が可能
- アフターサービスが充実
- メーカーによって価格差が大きい
どちらに頼んでもやることは同じですが、上記のように特徴が異なります。
工務店の特徴
工務店の良さは地元に詳しくフットワークが軽いこと。また、モデルハウスを設けていないことが多く、大がかりな宣伝もしてないことからリーズナブルに建てられる可能性が高いです。
一方で、アフターサービスに関しては工務店によってバラつきがあるといえます。不具合が発生した際、地元密着型のメリットを活かしてすぐに駆け付けてくれる場合もあれば、人手が限られていることから待たされてしまう場合もあるでしょう。また小規模ゆえ倒産のリスクもゼロではありません。
ハウスメーカーの特徴
その点、ハウスメーカーに依頼する場合は大手企業ならではの安心感を得られます。広告宣伝にお金をかけている分、価格は少し高めになりますが、モデルハウスを始めツールが豊富で完成形のイメージもしやすいです。
また、アフターサービス専門の窓口が設けられていることが多く、充実したサービスを期待できます。
こだわりがある場合は設計事務所という選択肢も
注文住宅に強いこだわりがある場合は設計事務所に依頼する方法もあります。設計事務所は上記2つの住宅会社とは異なり、「設計業務のみ」を専門で行うプロフェッショナル。複雑なデザインや工夫を凝らした間取りなど、提案力の高さが最大の魅力です。
なお、施工は工務店が行いますので、アフターや工期などの特徴は上記でお伝えした通りです。
準備から入居までに必要な期間はトータルで1年程度
事前準備から入居するまでには1年程かかるため、早めに行動を開始するのがおすすめです。転勤や子どもの入学などで入居を急ぎたい場合は、工期の短いハウスメーカーに依頼するか、規格住宅を選択することで家づくりにかける期間を短縮できます。
では、ここまで解説した家づくりの流れを踏まえて、具体的な注意点をお伝えしていきます。
家を建てるときの注意点一覧
事前準備から完成までのやることリストと注意点を表にまとめました。また、特に気を付けたいポイントについても細かく解説していきます。
期間 | やること | 注意点 |
---|---|---|
事前準備
|
情報収集 | Webや書籍を活用して気になる間取や画像、情報を保存しておく |
家族会議 | 家族それぞれの視点で希望を出し合う | |
資料請求 | 複数社を比較する | |
モデルハウス見学 | デザイン・特徴・営業との相性もチェック | |
住宅会社選定 | 完成形に近い見積りをもらって判断する | |
資金計画・予算決め | FP相談を受けて、ローン完済までの家計をシミュレーションするとよい | |
契約 | 契約締結 | キャンセル規定について必ず確認する |
契約金支払い | 相場は工事代金の10%程度、現金が必要 | |
打ち合わせ
(3~6ヶ月) |
土地探し | 建物の打ち合わせと並行して行う |
入居宅ツアー | 先輩邸の見学ができる場合あり。現実的なサイズ感を確認する | |
間取り | ライフスタイルに合った動線、適切な収納を心掛ける | |
外観デザイン | 3Dパースで確認、外壁材などは実物サンプルで確認する | |
内装・設備 | 色見本や実物サンプルで確認する。メンテナンスのしやすさも大切 | |
電気配線 | 照明・スイッチ・コンセントなど。家具や家電の配置を考慮して決める | |
オプション | 優先順位を決めて最終決定する | |
外構 | 駐車のしやすさ、駐輪スペースの有無、プライバシーなどに注意 | |
ローン事前審査・本審査 | 完済時の年齢や健康状態、年収などで審査される | |
土地決済 | 住宅ローン・つなぎ融資・現金など支払方法を決めておく | |
工事期間
(3~6ヶ月) |
仮住まい(建替えの場合) | 家財道具は何も残さないのが大前提。早めに処分を開始する |
近隣挨拶 | 数百円~1,000円程度の手土産があるとよい | |
中間立ち合い | 変更希望はその場で相談する | |
完成・引き渡し | アパート等解約 | 事前に相談すれば更新料を免除してくれる大家さんも |
引越し業者選定 | 業者により金額に幅があるので相見積もりがおすすめ | |
立ち合い | 傷や汚れ、不具合があれば指摘する | |
TV、インターネット回線 | 引き渡しの1~2ヶ月前など余裕をみて工事予約をする | |
エアコン | 繁忙期に注意。メインだけでも住宅会社に頼むと安心 | |
電気・ガス・水道 | 住宅会社から自身の名義へ変更手続きをする | |
融資実行 | 基本、平日に行われるため休みの調整をする | |
近隣挨拶 | 数百円~1,000円程度の手土産を用意しておく | |
照明・カーテン | シャッターが無い場合は引っ越し当日から必要 |
注意点1:土地の希望条件をしっかり整理する
土地選びは慎重に行うことが鉄則です。賃貸物件なら「失敗した!」と思ってもすぐに住み替えができますが、戸建ての場合はなかなかそうもいきません。ライフスタイルによって土地に求める条件は変わるはずなので、家族で意見を出し合いながら検討することが大切です。
通勤や通学のしやすさ、スーパーやコンビニ、大型ショッピングモール、病院、役所までのアクセスなど利便性に関わる部分は必ず確認しておきたいポイント。
最終的には実際に歩いてみたいところですが、まずはGoogleマップの航空写真や施設写真を見てみるのもおすすめです。
※出典:Googleマップ
たとえば、上記のマップは住みたい街ランキング常連の東京都「吉祥寺」周辺で、下の写真は「井の頭恩賜公園」のものです。施設名をクリックすれば写真を見ることができるので、家にいながら周辺チェックができてしまいます。
子どもを通わせたい学校があるなら学区の確認も忘れずに行いたいところです。実際の土地探しは住宅会社や提携不動産業者が行ってくれますが、よい土地を見つけてもらうためには希望条件をきちんと伝えておくことが重要です。
値段と広さだけでなんとなく決めてしまうと後悔することにもなりかねません。
注意点2:家を決める前に土地を買わない
土地に関する注意点がもう一つあります。それは、住宅会社を決める前に焦って自分たちで土地を買わないことです。建築にはさまざまなルールがあるため、ゆとりがありそうに見えても希望通りの家を建てられない可能性があります。
たとえば、計画的に市街地を形成するための「用途地域」が指定されている場合です。用途地域は13種類あり主に住居系、工業系、商業系がありますが、その住居系のうちもっとも制限が厳しいのが「第一種低層住居専用地域」です。
投稿が見つかりません。希望の土地が、この「第一種低層住居専用地域」に指定されていれば建物の高さを10mもしくは12mに抑える必要があり、3階建てが作りにくくなります。また、隣地の日照を確保するために建物の大きさやデザインが制限される、なんていうことも起こりえるのです。
こうした事情があるため、先に住宅会社を決めてざっくりとした家のイメージができてから土地探しのステップに進むのがおすすめです。
注意点3:複数の住宅会社を比較する
住宅会社を決めるときは、最初から1社に絞らず複数の会社を比べてみましょう。とはいえ、手当たり次第モデルハウスを訪問すると疲れてしまいますので、まずは多めに資料を取り寄せてみて、興味のある数社に絞り込むのがおすすめです。
住宅会社を訪問すると、その会社の特徴やメリット、得意分野などの説明を聞くことができます。話を聞くうちに「これはぜひ取り入れたい」「そこまでしなくていいかも」という具合に優先事項が明確になってくはず。同時に、希望を叶えてくれそうな会社が絞られてきます。
また、比較することで見えてくるのは営業担当の姿勢です。実際に建てた人の声を拾ってみると「営業さんの人柄でハウスメーカーを選んだ」という声は多いもの。家づくりのパートナーを探すつもりで訪問を重ねてみるのもいいかもしれません。
ハウスメーカーの比較ならカタログ一括請求サービスがおすすめ
ハウスメーカーのカタログや間取りプランを一括で請求できる「タウンライフ」が便利です。
自分の予算や理想のイメージをネット上で入力すると、条件に合うハウスメーカーから一気にカタログや間取りプランを入手できます。
利用も無料、しかも強引な営業も一切ありません。家購入を検討しているなら必須サービスですので、まずは利用してみましょう。
また、おすすめのハウスメーカーランキングは下記記事で詳しく解説しています。
注意点4:耐震性・耐久性をチェックする
近いうちに必ず発生すると言われている南海トラフ地震や、毎年起こる台風など、自然災害に備えるためには「耐震性と耐久性」は重要なポイントになります。強固な家であれば万が一被災したときにも被害を最小限に抑えられ、修繕すればその後も住み続けられます。
人生100年時代と言われているのに住宅の寿命が追い付いていないと、まさに長生きリスクを抱えることになってしまいます。定年後に家を建てる場合でも耐震性・耐久性の高い家づくりを心がけましょう。
なお、耐震性を知る指標の一つに「住宅性能表示制度」があります。これは「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」という法律に基づいて建物の性能を数字で表したもの。耐震性能を表す「耐震等級」は1から3まであり、数字が大きいほど耐震性に優れています。
注意点5:断熱性・気密性をチェックする
高断熱・高気密の住宅は暮らしの快適性を高めます。こうした家は外気の影響を受けにくくなることから夏涼しく、冬暖かい暮らしが実現できます。空調効率も高くなり電気代が節約できるのもうれしいポイントです。
断熱性を知る指標としては、やはり住宅性能表示が挙げられます。断熱等級は現在「7」まで設定されており、数字が大きくなるほど性能が上がります。これからの建てる場合は等級5以上がスタンダードになると思われますので、チェックしてみてください。
等級以外では、「窓」の性能にこだわると断熱性の高い家が建てられます。窓周りからは熱が逃げやすいので、高性能サッシの利用や精度の高い気密処理が行われているかを確認するとよいでしょう。
さらに、気密性に力を入れている住宅会社では、完成後に1棟1棟気密測定を行っているところもあります。こうした会社を選ぶことも視野に入れておくとよいです。
注意点6:メンテナンスのしやすさをチェックする
家は建てたら終わりではなく、定期的なメンテナンスが必要となります。将来、手間やコストがどれだけかかるか知っておくことで後悔のない家づくりが可能です。
コスト面でいえば、外壁や屋根などの外周部分は定期的な塗装などで大きな金額がかかる部分です。外壁をタイル貼りにすると最初は大きなお金がかかりますが、その後は基本的にメンテナンスフリーです。
また、室内の比較的大がかりな設備(床暖房や全館空調など)も、修理や交換時期を把握しておくことと、日ごろのメンテナンスが簡単にできるかどうかを確認した上で採用を決めましょう。
注意点7:広さより動線や使い勝手を重視する
間取を考えるときは畳数などの広さに目がいきがちですが、優先すべきは使い勝手です。部屋と部屋のつながりが悪いと、無駄な動きが増えて「疲れる家」になってしまいます。
よくある後悔ポイントとして「洗濯動線を考えていなかった」というものが挙げられます。こうした家では、洗濯機が1階の脱衣室にあるのに物干しは2階、乾いたら再び1階に運んでクローゼットへ片付ける…というように家事労働の負担が増えてしまいます。
動線のよい家を作るには、図面の中を歩くつもりで「日常の動き」をシミュレーションすることが大切です。
注意点8:コンセントの数が足りているか確認
意外と盲点になりがちなのがコンセントの数や配置です。動線の話と同じように、コンセントについてもシミュレーションが大切。住宅会社からの提案をベースに空間の使い方や家具・家電の配置を想像しながら必要であれば追加しましょう。
たとえばリビングには大多数の方がTVを置きますよね。ですが、TV以外に録画機やゲーム、スピーカーを置くかどうかは人それぞれ異なるため、ベースプランでは最低限のコンセントしか付いていないことも。周辺機器が多いならコンセントの増設を検討してみてください。
また、洗面脱衣室も何かと電源が必要になる場所です。美容家電やシェーバー、ドライヤー、衣類用スチーマーなど、その空間で何をするのかイメージしながらコンセントの数を調整しましょう。
さらにソファやベッド、ダイニングの近くにもコンセントがあるとスマホの充電などに便利です。金額との相談にもなりますが、迷ったら「少し多いかな?」と思うくらいに設置しておくのがおすすめです。
注意点9:照明などのスイッチは使いやすい位置か確認
コンセントに続いて細かいお話になりますが、照明のスイッチが適切な位置にあるかどうかも重要なポイント。最近は、アイランドキッチンや2方向から出入りができるシューズインクロークなど「ぐるりと回れる動線」が人気です。そのような場所にはスイッチも2か所設けることを検討してみましょう。
スイッチを付ける壁が近くにない場合は、センサー付き照明を選ぶのも一つの方法です。照明は消し忘れの心配がなく、節電効果も期待できます。
注意点10:床材とキッチンは20年飽きないものを選ぶ
内装や設備などのインテリアは「飽きのこないデザイン」をベースに考えるのがおすすめ。置き家具やカーテンなどは飽きたら簡単に取り替えられますが、床材やキッチンなどはリフォーム工事をしないと変えられないので、慎重に決めたいところです。
特に、フローリングには「耐用年数」というものありません。間取り変更のリフォームをするタイミングで張り替える場合もありますが、そうでなければ補修をしながら20年、30年と長持ちさせることも可能なので、長く付き合っていくことになります。
キッチンについても組み込まれている設備機器(IH、レンジフード、食洗機など)は10年程で交換が必要になりますが、本体は20年以上使い続けることも可能です。フローリング+キッチンはLDKの印象を左右する大切なアイテム。長く使えるように、上質で飽きないものを選びたいものです。
注意点11:ローンに組み込めない分の支払いに備える
住宅ローンの種類は多彩で、諸費用(仲介手数用、登記費用、ローン事務手数料など)まで一括して組み込める商品もあります。ただし、以下については現金での支払いとなるため事前に計画しておくことが大切です。
《土地を購入する際の手付金》
土地購入時の手付金とは、契約時に価格の一部を先に支払うことで契約の成立を担保するもの。契約から決済までしばらく時間が空くため、せっかく決めた土地をキャンセルされないように抑えておくような意味合いがあります。
もし、買主都合で解約したい場合は手付金をそのまま放棄すれば可能です。反対に、売主都合で解約をする場合は手付金の倍額を買主に支払うことで可能となります。
手付金の上限は価格の20%までと法律で決められており、実務では5~10%程度が一般的です。つまり1500万円の土地であれば、手付金は75万円~150万円程となります。
《住宅会社と契約する際の契約金》
注文住宅を建てる際には「建築工事請負契約」を締結しますが、その際に支払うのが「契約金」です(住宅会社により「手付金」「契約手付金」などと呼ばれることもあります)。金額は請負金額の10%程度が一般的で、2500万円の請負金額であれば125万円~200万円程となります。
現金の用意が難しい場合は相談により10%以下にしてもらえるケースもあり、法律上の決まりは特にありません。
注意点12:賃貸住宅の解約は早めに相談する
住宅の完成が近づくにつれて引っ越しの段取りも決めていかなければなりません。賃貸住まいの場合は、契約時の取り決めに従い、不動産会社または大家さんへ解約の連絡を入れましょう。期限は退去の一ヶ月前というケースが多いですが、物件によってはもう少し早いこともあるので注意が必要です。
また、賃貸では2年に一度更新料を支払うケースもあると思います。もし、退去日の直前に更新料の支払いがある場合は、交渉により減額や免除してもらえる可能性もあります。なるべく早めに相談することで希望を聞いてもらえる可能性が高まります。
注意点13:立ち合い検査で気になる点を必ず伝える
工事着工後は監督と一緒に現場立ち合いをする機会があります。回数は住宅会社によって異なりますが、中間立ち合いと竣工立ち合い(竣工検査)の2回を設けるケースが多いです。
中間立ち合いのときは、まだ工事途中の段階なので、追加や変更を受け付けてもらえる可能性があります。いざ実物を見てみたら「棚の高さをあと30cm高くしたい」「パントリーの扉をなくして開口にしたい」など希望が出てくることもあるでしょう。気になることは遠慮せずに相談してみてください。
竣工立ち合いでは、打ち合わせで決めた通りに仕上がっているかをチェックして、間違いがあればその場で指摘をしましょう。修繕がある場合は、引渡しまでに直してもらうことが理想です。引き渡し後の工事だと施主自身が鍵を開けて立ち合いをしなければならず、予定を合わせるのが大変だからです。
傷や汚れについても引き渡し後の指摘だと補修対応外(もしくは有償)となってしまう場合がありますので注意してください。
注意点14:引越し当日から必要なものを手配する
引っ越し後に少しずつ整えていくのも楽しいですが、当日から無いと困るものについてはあらかじめ準備しておく必要があります。具体的には照明、カーテン、エアコン(夏・冬)などです。
特に、真夏や真冬に新生活をスタートする場合、エアコンの手配は必須です。住宅会社で手配できる場合は、リビングなどのメインスペースだけでも依頼したほうが無難です。
エアコン取付工事は繁忙期だと予約がなかなか取れないこともあるため、ご自身で手配する場合は余裕を持って行いましょう。
まとめ
今回の記事では家を建てるときの注意点についてお伝えしました。最後にもう一度ポイントを振り返ってみましょう。
- 1年程前から準備をスタートする
- 土地は後から変えられないため慎重に選ぶ
- 住宅会社の選定では営業の人柄にも注目
- 耐震・耐久・断熱性能をしっかりチェック
- 使いやすい間取りはシミュレーションで叶える
- 数十年暮らすことを考えたデザインにする
- メンテナンス性を確認しておく
何かとやることの多い家づくり。ほとんどの方にとって初めての経験ではありますが、事前に注意する点や対処法が分かって入れば、安心して進めることができますよね。
これから動き始める方も、すでに住宅会社巡りをしている方も、ぜひ理想の家を建ててください。